ビスケット通信
小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。
一万打記念小説[フリー]
- 2009/06/14 (Sun)
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「おまえの事好きだ」
「………えぇっ!?」
大人リボーンからの告白に、オレの思考はフリーズ。
【小.修行→大.??】
…事の始まりは、俺が学校から帰ってきた時から。
「あー疲れた…まったく獄寺君試合途中なのに喧嘩しちゃうしさぁ……オレが怪我したからって相手に掴みかからなくてもいいのに…」
オレは学校から家に帰って靴を、脱ぎ階段を駆け上がりドアを開けるまでは、普段通りの生活だったはずなんだ。
「おせーぞツナ。さっさと着替えて特訓始めるぞ」
「わかっ……え…?…ちょっ…誰ーっ?」
部屋に入ると、目の前には黒いスーツを来て同じく黒い帽子を被った男の人が、部屋の中で座って銃を磨いているのを発見し慌ててドアを閉めた。
「やだなー…俺疲れてるのかな…ははは…」
顔をひきつらせて空元気に笑い、目を軽く擦ってからドアを再度開けて。
「何閉めてるんだ、ダメツナ」
「……」
開けた真ん前にはやっぱり黒い人が居た。幻覚じゃ…ない?
「俺は幻覚じゃねーぞ」
「心読むなよっ!…ってあれ?」
こんな会話をどこかでしたような…
しかも前に居る人どっかで見たような気がするんだよなぁ…誰かに似てるような…………なっ?!
「!…まさか………リボー…ン…なの?」
「やっと気づいたか」
「なんでっ?!リボーンはこんな小さい赤ん坊だったはずじゃ…」
今朝は何故か家に居なかったけど、昨日の夜までは小さな赤ん坊の姿だったのに…?
「昨夜バイパーから呪いを解く方法が分かった連絡があった。
それで、ちょっくらジェット機でイタリアに行って来てな。呪いが解けて本当の姿に戻れたんだ」
バイパー……あ、マーモンが…
信じられないけど、信じざるを得ない状況に頭が混乱する。そういえばリボーン達は生まれつき呪いがどうとか言ってたけどさ…
呪いが溶けたくらいでここまで大きくなるのか?まだ生まれて数年だったはずじゃあ…
「その辺は気にせず突っこむな」
「はぁ?何言って…ひいぃっっ!?」
疑問を抱いたオレの額に銃を突き付けて睨んでくる目は、確かにリボーンだ。しかも読心術使ってるから更にリボーンだと確定。うん。
「スルーしろつってんだろうが。耳まで駄目になったか?」
「はぃっっ!すみませんすみませんもう気にしませんっっ!」
「…ならいい」
涙目になりつつも必死に謝れば、銃を降ろしてくれた。
この曲がった性格も変われば良かったのになぁ…とか思ってたらりボーンに睨まれた。読心術は凄い…いや、恐ろしい。
「ツナ」
「…はい」
低い声で名前を呼ばれ、俺は何を言われるのか不安で下を向く。
「おまえの事好きだ」
「……えぇっ!?」
と…冒頭に戻る訳なんだけど、さ…
俺は一分くらいリボーンが頬をつねるまでフリーズしていた。
「いだだだだ…う゛ぅ…リボーン、オレ耳まで駄目になったかも…」
「馬鹿か。俺は確かにおまえが好きだと言ったぞ」
リボーンが…オレ…を?そんな馬鹿な。
きっと夢なんだよ、うん。あー早く起きないとまたリボーンに怒ら「いい加減にしろ。夢じゃねぇ」
ゆ…夢じゃなかった。怒った声と共にリボーンの放った銃弾がオレのこめかみを掠めて、壁にめり込んだ。
「うわっ!分かった分かったっ」
とにかく目の前に呪いが解けて大人になったリボーンがいて、好きだと言われたのは認めざるを得ない事実らしい。
………あ!好きっていうのは生徒としてってことか!うん、そうだよね!
そうだよきっと。
「俺を馬鹿にしているのか?likeじゃないloveだ」
「してませんしてませんっ!つーか考え事くらいさせてくれよっ!」
「…はぁ…」
そう言うとリボーンは腕を組み、目をつぶってくれた。もちろん片手には相変わらず銃が握られている。
改めて目の前の大人リボーンを見つめた。
漆黒の髪に同色のスーツと帽子で上から下まで全身真っ黒、闇の人間だとイメージさせる。
背が高くて、獄寺君なんかより高いかもしれない。手もオレなんかより遥かに大きくてゴツゴツしてる。
その手で握る銃が、漂う黒い雰囲気から更に恐ろしく感じさせた。
でも、少し、ほんの少しだけど…なんか暖かい雰囲気を感じる気がする。怖いんだけど、どこか哀しそうな感じ…
それから、整った顔。目を瞑ってるから、綺麗に揃った睫毛がよく見える。肌は白くて、やっぱりイタリア人なんだろうかと思う。
頬は、赤ん坊の時と変わらず柔らかそうだな…
「…」
思わず手を伸ばして、頬を触ってた。
触れた瞬間にリボーンが目を開き、その鋭い目でオレの目を捕らえた。その瞳は吸い込まれそうな程果てしなく黒く、見とれてしまう。
「ツナ」
唇が開きどんな言葉が出てくるのだろうかと期待すれば、発せられた言葉はオレの名前。
なんだか名前を呼ばれただけなのに心臓の拍動が速くなって、くらくらしそうだ。
「な…に、リボーン」
オレの言葉はきっと緊張で震えてる。
言葉を喋るのも精一杯なくらい、俺はどうしたらいいか分からなかった。
目を逸らしたくても、リボーンの瞳から目が剃らせない。
「…くっ…くくっ…」
「…?」
リボーンは下を向き右手で口元を抑えクツクツと喉で笑っている。
お…オレなんかした?
頬に触れていた手を慌てて離すと、凄い早さで右腕手首を捕まれてぐいっと引き寄せられる。
訳も分からずあたふたと視線を泳がせているとリボーンがカッコいい笑顔を浮かべながら、オレの顎に手を当て上を向かさせられた。
キスでもされるのかと思い、ぎゅっと目を瞑ると、耳元に息がかかりドキリとした。
「ツナ、愛してる」
「う…ぁ…」
耳元で囁かれゾクゾクとした熱く痺れるような感覚が全身に渡り、頬が熱くなる。
「ひゃ…っ…」
そのまま軽く耳をかじられて反射的にびくりと体を震わすと、リボーンは愉しげに鼻で笑うとオレから身を離した。
「顔が真っ赤だぞ?」
「なっ…」
悪戯っぽくニヒルに笑うリボーンは、なんか…なんか無性にカッコいい。
…って、何度オレはリボーンをカッコいいって思ったら気が済むんだよっ!?こんな時でも思わず自ツッコミを入れてしまった…
「そんなに褒めるな」
「だっだから内心を読むなよ…」
「お前なんか読心術使わなくても何考えてるか判る」
「…」
自分の単純さにはもうどうしよもないとオレは諦めた。
「リボーン」
「ん?なんだ」
呼んだリボーンは、至って余裕の笑みを浮かべている。
なんか悔しいじゃん…オレだけ必死になっちゃってさ。
だから、オレからリボーンにキスしてやった。
「…!」
ほら、リボーンの顔が少し驚いた顔してる。
えへへ…と笑っていると、リボーンまで笑い出した。
「ハンッ!ツナ、そんなフレンチキスで俺を動揺させたつもりか?」
「え、あ…ぇ?」
ふ…フレンチ?つーかリボーン全く動揺してなかったって事かよっ?!
「まだまだお前はガキだな」
いや、昨日まで赤ん坊だった奴に言われたくないよ…
「…やっぱりお前は駄目ツナだな。俺とお前じゃ頭の中身が違うんだよ」
「そ…そうでした…」
忘れてたっ…リボーンは頭が学者以上に良いことをっ!
そしてまた読心術……もう慣れたけど…
「そんなクソガキには俺が直々に大人の付き合い方を教えてやるぞ」
おおお大人っ…?!
「けっ…結構ですからっ!っていうか俺の気持ちは無視かよっ!?」
「馬鹿か。さっきのキスがお前の気持ちなんだろう?」
「え?いや、別にそういうつっ…んぅ…っ?!」
否定しようとしたら、腕を掴み引き寄せられキスされた。
…お…オレのファーストキスが……なんて言ってる場合じゃない。
喋ってる途中だった為口が開いてたから、舌が入ってきて口内を端から端まで味わうように動く。
こっ…これはいわゆる…あれだよね…
つか…息の仕方が分からないんですけどっ?!
「ふっ………う……んっ…」
息が出来ずに、リボーンのスーツを掴み必死に堪えた。
「――っ…ぷはっ…はぁっ」
酸欠で意識が無くなりかけたところで、唇を離された。俯き、ぱくぱくと金魚のように一所懸命呼吸をし酸素を取り入れる。
そんな俺の様子を見て、リボーンはクスクスと笑い出した。
「そんなんでへこたれてたらもっと先は無理だな」
さっ先?先ってなんなんだよ…いや、考えたくない。
まだ息の整わない状態でリボーンを見上げて睨む。
「そんな顔しても俺を誘ってるようにしか見えねーな」
「はぁ?!」
「さあツナ、勉強の時間だぞ。脱げ」
「何言ってるんだよ?!ちょっ…リボーン何の勉強する気だよっ!!」
「保健体育」
「ちょっ…さらりと笑顔で恐ろしい事言うなーっ!!」
「分かってるじゃねーか」
「うわっこらどこ触ってるんだよーっ!!」
修行中→調教中にランクアップ。…や…止めてくれ
end
▼あとがき▼
タイトルと内容が不一致…スミマセン
10000hitありがとうございます!
なんだかんだ言って長々と続いてきたこのサイトも、皆様のお陰ですっ…!!
今回のリボツナ小説永は久フリー配布です☆同人サイト様に限り、ご自由にお持ち帰り下さい~
リンクは自由、報告も自由です。報告して下されば遊びに行かせて頂きます☆
ではではお粗末さまでした…
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