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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

カテゴリー「リボーン(ツナ総受け)」の記事一覧
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スイーツぱにっく!05


――ガダンッ!
「う゛ぉ゛ぉっしぃ゛ぃーっ!大富豪だあ゛ぁ゛ぁ!」

叫び声と共に、スクアーロは勢いよく席を立ち上がった。その反動で椅子が倒れる
「チッ…やられたよ」

大貧民は現在三回目。二回目の勝者はマーモンだった。命令は「語尾ににゃをつける」だった
カードが次々と出されていく中、ツナはずっとベルの膝の上にいる
「ほらほら次はツナヨシの版だよ」
ツナの頭を撫でながらツナに囁く
「~っ!…流すにゃ」
屈辱に手を震るわしながら耐えた
(くっそー…ベルの奴め…オレが強いカード少ないのわかってて言ってんだよなぁ…)
「うしし♪じゃあ5のダブルだし」
「上がりだよ」
マーモンはそう宣言し、ダイヤのキングを二枚出す
「…上がりだ」
それにザンザスはスペードのエースを二枚出し、小さくため息をついた
「えっ!なんでカードだせるのにゃっ?!う、嘘だにゃ…………な、流すにゃあ…」
ヴァリアー達のテンポの良さに驚いた
「うしししし♪ツナヨシ弱いー」
「はー…ぅひゃあっ?!」
ベルがツナの首筋にかぷりと噛み付く
「ちょちょちょっ!ベ…ベベベルッ?!」
「う゛お゛ぃっ?!ベルっ!つつつつなよしに何しやがるっ!」
スクアーロはベルの席まで行き、ツナをベルから引き剥がそうとする
「ちぇ…姫~?後でコイツから姫を必ず取り返すから、待ってて」
(待ってたくねぇーっ!つーかなんで俺が姫っ?!)
ベルは名残惜しく躊躇ったが、渋々ツナをスクアーロに渡した
「よぉし…命令は何にするかなぁ…」
「俺まだ大貧民確定してませんからっ!」
スクアーロはツナを抱き上げたまま、鼻歌を歌いながら楽しそうにしている
「うしし…スクアーロ、俺が負けたらどーする?」
ベルの発言にスクアーロの鼻歌が止まった
「…う゛ぉ゛ぃ…それだけは止めろぉ…」
「じゃあちょっとは俺にも姫を分けろよなー」
「わ、わかったぜぇ…」
肩をガクッと落として、スクアーロは泣く泣く了承した
「しししっ♪んじゃ、あがりぃ♪」
第二回地獄の大貧民、勝者スクアーロ、敗者ツナに終わった


「ああぁ…また俺大貧民かにゃ……つーかお前ら強すぎだにゃあっ!!」
ツナは叫ぶが、語尾に「にゃ」が付いてるため、回りからは哀れみの目しか帰ってこなかった
「ツナヨシが弱いんだよー」
「んじゃあ、俺からの命令はだなぁ………………」
暫く考えてこむと、スクアーロの頬が赤くなる
「す、スク…アーロ…?」
嫌な予感がしながらも、恐る恐るスクアーロを呼んでみる


「つ…つなよしぃ…今晩、お゛…ぉ…お持ち帰りさせろお゛ぉぉっ!」
「ヤダ~ン♪スクアーロったらダ・イ・タ・ンvv」
(ずっと黙ってたルッスーリアがいきなり喋ったーっ?!ちょちょっと…それ以前にお持ち帰りって何さ?!)
混乱してあたふたとジタバタするツナ
「スクアーロ、それは卑怯だよ」
「うるせぇぞぉっ!なんでも命令していいんだから別にいいだろぉがぁっ!」
マーモンの差止めにスクアーロはシャアシャアと理屈を言うとマーモンは、
「ムム…確かに」
大人しく認めた
「認めるにぁっっ!ちょっ…リボーン助けてにぁっ!」
誰でもいいから助けてほしく、とりあえずリボーンに助けを求めた
「うるせーぞ。ママンには俺が言っておくから、安心して二泊でも三泊でもしてこい」
(えぇえ?!にっ…二泊でも三泊でもって…そんな…)
絶望感に、開いた口が閉まらない
「しししっんじゃあ明日は俺にちょーだい」
「その次は俺だ」
いつの間にかスクアーロとベルの間にザンザスが仁王立ちしていた
「ちょっとザンザスまでっ?!いっ…嫌だぁっ!」
「にゃを忘れてるよ」
「う…分かってる、にゃ…」
ツナは顔を伏せて嘆いた
「うしししー♪お持ち帰りぃー♪」
ニコニコとツナを抱えあげ、窓を開け沢田家を後にする
「…う゛ぅぅ…」


スクアーロを筆頭に、ベルとザンザスに仲良くお持ち帰りされたツナは
1ヶ月間姿が見られなかったとか




**あとがき**
ツナ、ヴァリアー達にお持ち帰りされちゃいました。…綱くん御愁傷様です(笑)
でも豪華な食事が食べれるんでしょうねぇ…羨ましい
多分、スクアーロ→ベル→ザンザス→みんなでで仲良くいただきます→スクアーロに戻る
という流れで頂かれちゃうんでしょうね(黒笑)

駄文をここまで読んで頂きありがとうございました

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スイーツぱにっく!04


玄関に背を向け、ツナは重い足どりでリビングに戻った
「どうした、ツナ?」
「あぁ…リボーンか。なんでもないよ…」
ふー…と再度ため息をついて、椅子に座った

ピーンポーン
「はぁ…また誰か来たよ……」
やれやれ…とため息をつきながら、玄関に向かう

ガチャリ
「はーい…ってあれ?誰もいない?」
あたりをキョロキョロと見回すが、誰もいない
イタズラかと思い、ドアを閉めた
「ったく…ピンポンダッシュなんて今時するなよなぁ…」
呆れながらリビングのドアを開けると…


「ツナヨシー♪遊びに来たよ~♪」

バタン
「………」
見間違いかと思い、目を擦ってから、ドアを開けた

ガチャリ

「ボンゴレを偵察に来たよ」

ドアを開けると、顔の真っ正面にマーモンが浮いている。だが、ツッコむ場所はそこではない

「……なんでヴァリァー達がいるんだよーっ?」
「う゛ぉ゛ぉぃ?!俺達がここにいちゃあ悪いのかぁ゛ぁ?」
ガゥーッ!と、威嚇するようにツナを見下ろす
「いやあの…こ…ここオレん家だしっ!つーかいつ入ってきたの!?」
「ふふ~玄関からよー?」
(出たーっ!オカm…いやいや…姉さん)

「え?だってさっきは誰もいなかったはずじゃ…」
「バカかダメツナ。コイツらのスピードがお前の目で見えなかっただけだ」
(ど…どんだけ早いんだよっ!?)
という質問は出来ない

「そ、そういえばレヴィは?見かけないけど」
「…オーストリアに出張だ」
ツナの質問にザンザスはスパッと即答した
「なぁツナヨシ~トランプやらねー?」
退屈そうにしていたベルが、どこからかトランプを取り出す
「う゛ぉ゛ぉぃ!俺も混ぜろぉ」
「うふふ、あたしも~」
体をくねくねさせて近寄ってくるルッスーリアは、少し(いやかなり)気色悪い
「ボクもやるよ。いくら賭けるんだい?」
「うししー♪俺Sランクの報酬2倍分ね」
「じゃあボクは――」
ベルやマーモンは、早速コートからカードを取りだし始めた

「えぇーっ!ちょっ…待ってよ!お金賭けんの?!ただのトランプでしょ?」
ヴァリァー達が掛け金を良い始めたとこを慌てて止める
「あら、どうして?お金を懸けないトランプなんて面白くないじゃないの~?」
「そうだよ。イタリアじゃ当たり前だけど」
「ツナヨシは日本育ちだからしらないんだよねー?あ、そうだ♪」
「な゛っ…何すんだあ゛ぁっ!?」
ベルは、トランプサクサクとをきりはじめたスクアーロからトランプを取り上げた
「しし、大貧民やらね?これなら金懸けなくても面白れーしぃ♪」
ニコニコとしながら、ベルはトランプを配り始める
「うーん…まぁ、いっか…」
(お金懸けないし…多分大丈夫だよね…うん)
ツナは一所懸命自分に言い聞かせた

「う゛ぉぃ…大貧民ってなんなんだぁ?」

配られたトランプの手札を見ながら、スクアーロは呟いた
「…一番最初に上がったヤツが「大富豪」で、一番最後まで残ったヤツが「大貧民」。大貧民になったヤツは、大富豪になったヤツの命令を1つ聞くゲームだ」
命令を一つ聞く、というとこで、ツナの肩がぴくっと震えた
「あの…命令のルールは…無」
「んじゃあスタート♪」
ツナの悲願も聞かれずに、地獄の大貧民はスタートした




大貧民が始まってから15分…

「しししー♪俺大富豪だし♪やっぱ王子だからー?」
「ボクは富豪だよ」
・大富豪→ベル
・富豪→マーモン、
・貧民→ルッスーリア、ザンザス
ここまでが現在の試合結果
そして、スクアーロとツナのどちらかが貧民・大貧民のどちらかになる
「そういえばなんでリボーンは参加しないんだ?」
ふと不思議に思ったツナは、山にダイヤの6を出しながらリボーンに聞いた
「俺はそういった遊びはしない主義だからな」
「あっそ…」
ズズーとコーヒーをすすりながら答えるリボーンは、小さいながらも様になっている
「しししっ!どっちが大貧民かなー♪スクアーロかな?ツナヨシかなー?」
大富豪のベルはウキウキと手を擦りながら、決着がつかないか今か今かと待っている
「ボクはどちらでもいいけど、早く終わらしてよ」
「どっちも頑張ってねぇ~」
「う゛お゛ぉし!これでどうだぁっ!」
バシッとハートのエースを出したスクアーロに、ツナはニコッと笑ってジョーカーを出した
「な゛にぃぃっ?ジョーカーだとぉ?ったく…流すぜぇ…」
ふて腐れ気味にカードを横に流した
「わーい♪じゃあ3のダブル~」
ツナは手札からクローバーとダイヤの3を出した
「「え゛えぇぇ?!」」
ベルとスクアーロは同時に驚き叫んだ
マーモンも口を少し開けて驚いている
ザンザスは無表情なのでよくわからないが、コーヒーを煽っていた動きが止まっている
「ちょっ…ツナヨシ?なんでここで3がでるの?!」
「俺も驚いたぜぇ…」
「理解不能だよ」
驚き顔というより飽きれ顔のみんなに、ツナは首を傾げた
「…??だってなかなかオレ最初になれないから3が残っちゃったんだよ…」
(運悪いな)
(ししし…確かに)
(どうりで3が出ないわけだね)
哀れみの視線を送りながら、二人の勝負を見守った



ツナの手札はあと2枚
(よし…スペードのキングを出して縛りにしたら、きっとスクアーロはカード出せないから、残り一枚の5を出してあがりだぁ☆)
作戦に思考を巡らせ、にたりとツナは笑った
「えいっ!」
ツナは笑顔で、勢いよくトランプの山にスペードのキングを叩きつけた
(勝った~っ!)


思ったが

「つなよしぃ…ごめんなぁ」
スクアーロは、自分の手札を見ながら、ツナに謝った
「えぇっ!?なんでスクアーロが謝るのさっ?」
「うしし♪スクアーロの勝ちー」
「え?え?」
訳もわからずあたふたしていると、スクアーロは手札の残りの一枚をトランプの山に静かに置いた

「嘘おぉぉっっ!?す、すす…スペードのエースっっ!?」

結局
第一回大貧民の結果
大勝者はベル
そして敗者の大貧民は………やっぱりツナ


「嫌だあぁぁぁっ!」
「スクアーロ、足押さえてよ」
「おう…って俺に指図するんじゃねぇっ!」
「ししっ♪完成~」
出来たのは…

ミニスカメイド+猫耳+しっぽ=ツナ

である
「ししっツナヨシ可愛いー」
ムギュッ
ベルはツナを抱き締め、頬擦りをする
「ふ…う゛…う゛ぅ…」
ツナは顔を赤らめ、涙目になりながら必死に耐える
「う゛ぉ゛ぉぃっ!勝ってやったんだから俺にも抱き締めさせろぉっ!!」
ズカズカと近寄ってくるスクアーロに、ベルはくるりとツナごと向きを反らした
「だめー♪だって俺王子だし、大富豪だしー?」
ツナの猫耳つきの頭を撫でながら、ベルはニコニコとしている

「このままお持ち帰りしたいけど、二回戦いこっかー」
「えっ?!」
(おおお持ちかえりっ?っつーか二回戦っ?!嘘だろ?)
「別に構わん」
「ボクもいいよ」
「次こそ俺が大富豪になってやるぜぇぇっ!」
「私は降りるわぁ~」
いつの間にか第二回の開始が決定されていた


「じゃ、じゃあこれ脱いでもいいよね?」
「だーめ♪」
「駄目だ」
「駄目だぞぉ」
衣装を脱ごうとしたら、ベルとザンザス、スクアーロに口を揃えて止められた
「そっそんなぁっ!?」




……地獄の大貧民は続いていく……



**あとがき**
ヴァリアー一味登場
そんで大貧民で遊んでまね…和みまくってるし
まぁツナは和んでないけど(笑)
2月22日は猫の日
なので猫耳メイド着用を王子からの命令にしました☆うしし…凄く可愛いだろうなぁ…
多分二回戦もツナが大貧民で、今度はマーモンが大富豪になって、命令は「にゃんにゃん言葉で喋る」とかだったら…
ぶはっ…想像しただけで萌えるっ!

ここまで読んでいただきありがとうございましたー
クフフ…

スイーツぱにっく!03

ふぅ…と一息つき、ランボ達にシュークリームを分けるために一階へ階段を降りる
「ランボーイーピンー?シュークっうぁっ?!いだっ!がっ!うわぁっっ!」
5段降りたとこで階段を踏み外し、階段を転がり落ちた
「ふぎゃっっ!?」
落ちた場所の下から小さな悲鳴がして、恐る恐る退いてみると…
「いたた…ってうわぁ?!ランボごめんっ!大丈夫?!」
「う゛ぅぅ…がっ…まんっ…」
ぼろぼろに泣いてるランボは、髪の毛の何か中で探し物をしている
「本当にっごめんっ!ランボお願いだから10年バズーカ使うなよっ?!ちょっ…ランボーっ!こっちに向けっ…うわぁっ?!」

――――ズドーーーーン!!

ツナの悲願も叶わず、ランボは10年バズーカを発砲
もくもくと白い煙が立った

…ツナに向けて



「あいたたたー…」
気がつくと、知らない部屋にいた
辺りを見回して、様子を伺う
「ここ何処だよ…」
部屋は広く、ベッドも大きくて、ここは何処か屋敷なのかも…とツナは思った
立ち上がり、部屋を歩き回る
部屋の角にあるクローゼットを開けてみた
「失礼します…うわぁ…スーツが沢山ある…」
クローゼットの中には、真っ黒なスーツが30着以上入っていたので、ツナは少し驚く
今度は部屋の窓辺にある机を調べた
「書類が沢山…ええと…ドン…ボンゴレ?え?まさかここって10年後のオレの部屋っ?!」

―――コンコンコン
ええーっっ?っと叫びそうになった時、部屋にノックの音がした
「え?あ、はい、どうぞ…」
10年前の自分が10年後の自分の客を部屋に入れていいのか迷ったが、部屋に入れない訳にもいかず、客を部屋に招き入れた
――ガチャリ
「ボス、書類持ってき……って、10年前のボス?!」
部屋に入ってきた人物は、灰色の髪をしていて、緑色の瞳をした人。その人物はどことなく誰かに似ていて…
「…えっ?まさか獄寺君?」
「はいっ!俺は10年後の獄寺隼人です。あ、まさかあの牛ガキに10年バズーカ使われたんじゃ…」
「あ、うん。階段から落ちてさーちょうど下にいたランボを下敷きにしちゃって…それでここに来ちゃったみたい…あはは…」
照れくさそうに頭を掻くと、10年後の獄寺は涙をぽろぽろと流し始めた
「えっ!?ちょっと…獄寺君?大丈夫?どうしたの?どっか痛いの?」
おろおろとしながら獄寺の顔を見上げる
「すみません…昔のあなたに会えて感激して…呼び方とか違って懐かしくて…」
「そっか。えーっと…10年後のオレは獄寺君のことなんて呼んでるの?」
「…10年後のあなたは、隼人って呼んでます。」
涙を拭ってにこっと笑う獄寺は、10年前の獄寺よりカッコいいけど、眩しい笑顔はあまり変わらなくて、ツナはほっとした
「じゃあ、は…隼人」
「はい、なんでしょうか?」
「あはは…なんか不思議な感じ。獄寺君…あ、は…隼人が敬語だなんて」
アクセサリーも控えめになったし、と告げると、獄寺はクスッと笑った
「マフィアですから、あまりジャラジャラ付ける訳にもいきませんからね」
獄寺は指にはめた指輪を見ながら言った
「でもやっぱり趣味はいいよねー指輪とかカッコいいし、スゴく、はや…隼人に似合ってるもん。オレには似合わないけどね…」
「そんなことないですよ。……ほら、これならあなたにも似合いますよ?」
獄寺は自分の小指から指輪を抜き、ツナの指に何度かはめてから、指輪は中指に収まった
「うわぁ…カッコいい…」
ツナは自分の指にはめられた指輪を眺めた
「それ、あなたに差し上げます!」
「えっ!いいよいいよっ!こんな高そうな指輪…」
慌てて指輪を外そうとしたが、獄寺の手によって止められた
「あなたに貰ってほしいんです…」
間近で顔見られて、ドキドキと心臓が速まる
「獄…隼人?」
「…俺は10年前からあなたの事が―――」

―――ボフン!

もくもくと白い煙が立ち、気がつくと、自分の家のリビングだった
「ツナ、10年後はどうだったか?」
正面に座っていたリボーンに話しかけられて、びっくりした
「……あ、えーと…やっぱりオレってボンゴレのボスになってたみたい…」
(さっき隼人は何を言おうとしたんだろう?)
「そうか。なぁツナ」
「なっ、何?」
何故かドキリとする
「顔が赤いが…何かあったのか?」
「え?!なな何もなかったよっ!ええとーあ、そうだ!山本に貰ったシュークリームがあるんだよ!ちょっと取ってくる!」
誤魔化すようにリビングを飛びだし、自分の部屋に戻り、ため息をつく
「はぁ…すー…はぁー…」
深呼吸を何回かして、落ち着いたとこでシュークリームの箱を机から取り、部屋を出てリビングに戻った
食卓にはいつの間にかイーピンとビアンキ、それからランボも座っていた
「はい、コレ」
机にトン、と置くと、3人の目が輝いた
「よくやったわ」
「ガハハーランボさんシュークリームだーい好きだもんねー!」
「ランボ、さっきはごめんな?」
頭を下げて謝り、頭を上げると、既にランボはシュークリームにかじりついてた
「んー?さっきー?さっきなんかあったっけ~?」
「あはは…(ランボ忘れてるーっ?!でも良かったー…)」
「あら~?ツっ君その指輪どうしたの~?」
「え?あ――…」
ツナは手を見ると、指にはめられてる指輪に気がつく
(隼人に返し忘れちゃった…ま、いっか…今度返そう…)
「そうか。獄寺に貰ったのか」
「心読むなーっっ!」

――ピーンポーン
「あら?誰か来たみたいねぇ」
「母さん、オレが出るよ」
ツナは椅子から立ち上がり、玄関に向かう
――ガチャリ
「十代目~!遊びに来ましたー」
「いらっしゃい隼人~って…あ…」
(10年後の獄寺君の呼び方で呼んじゃったよっっ)
思わずさっきまで呼んでいた呼び名で呼んでしまったことに、ツナは恥ずかしくなり顔が赤くなる
「じゅ…十代目っ!」
「えっ?ひゃあぁっ!?ちょっ!…獄寺くっ…うわっ!?いだっ!」
獄寺は尻尾があったらブンブン振ってそうな勢いで飛び付いて来たので、ツナは後ろに尻餅をついた
「じゅうだいめぇ~!もっと隼人って呼んで下さいっvvv」
嬉しそうに頬をすり寄せてくる様子は、犬そのものだ
「獄寺君ーっっ!」
「おめーらうるせーぞ」
「助けてよリボーン!」
助けを求めたが、リボーンはリビングに歩いていってしまう
「じゃあな」
「待ってっ!…助けてーっ!」
(あああ…もう嫌だ…)

――ズガンッ!!ゴンッ!!

「うがっ!!」
「え?」
鈍器で叩かれたような鈍い音がして、獄寺はばたりと倒れてきた
獄寺を横に退かして、助けてくれた人物を見上げた
「ひっ…」
そこには物凄い形相でツナを睨む…
「大丈夫なわけ?」
並盛町の秩序
雲雀恭弥がいたわけで…
「雲雀さんっ!なんでここに?!」
助けてくれたのが雲雀だと気付き、ツナは慌てて正座になる
「綱吉が助けてって言ったんでしょ」
「え…?」
(だからってどうして雲雀さんが…?)
ぽかんと惚けていると、雲雀は学ランを翻して玄関を出ていく
「ちょっと待って!」
「……何」
雲雀は、振り返らなかったけど、立ち止まってくれた
「雲雀さん、ありがとうございます…」
「…そう」
「ちょっと待ってて下さい!」
ツナは立ち上がり、駆け足でリビングに戻って、シュークリームを1つ取り、玄関に戻った
「はぁっはぁ…良かった…まだいた…」
「君が待っててっていたんでしょ。で、何?」
雲雀の近くに歩いていき、シュークリームを差し出す
「これ、お礼にっ…貰って下さい…」
雲雀はシュークリームを眺めているだけで、受け取ろうとはしない
「ワォ…甘い物を僕にくれるんだ?」
「あ…」
(そういえば雲雀さん甘い物苦手だった気が…する)
目を伏せて項垂れるツナを見て、雲雀はため息をつきながら、シュークリームを受け取った
「貰っとく」
「!」
「今回は特別だよ」
目をキラキラと輝かせて、ツナはにっこりと笑う
「ありがとうございます!」
シュークリームをぱくりと食べると、雲雀は眉間に少しだけしわを寄せた
「甘い」
「あはは…シュークリームですから…」
苦笑いしながら、雲雀がシュークリームを食べている様子を見守った
雲雀はそれが面白くなくて、シュークリームのクリームを指ですくった
「…?ちょっと…雲雀さん何してるんですか?」
「こうするんだよ」
クリームのついた指を、ツナの口元に近づけた
「…雲雀さん?」
(なんかイヤな予感がするんだけど…)
「舐めてよ」
「はぁーっ?!」
思わず相手が雲雀だということを忘れて叫んだ
それに雲雀はニヤリと笑っている
「早くしないと噛み殺す」
「ひぃぃっ!わっ分かりましたっっ…」
涙目になりながら、雲雀の手を掴んだ
「うぅ……はむっ…」
ぱくっと指をくわえて、クリームを舐め取る
「ん…んんっ?!…ふ…んーっ?!」
いきなりくわえていた指が動き、ツナは驚く
しばらくツナの様子を堪能した雲雀は、指を引き抜いた
「ふぁっ…雲雀さんっ!何するんですか~っっ?!」
真っ赤になって訴えると、雲雀にクックッと喉で笑われた
「綱吉、また来るよ」
「ひ…雲雀さん~…」
雲雀はスタスタと沢田家を出ていった
「はぁ…」
今日何回目か分からないため息をつき、リビングに戻った





**あとがき**
10年後獄寺×ツナ、どうでしたかね?微妙?あはは…

で、次が現代獄寺×ツナがちょろっと(本当にちょっと)ありましたがー…獄寺がフィーバーしてましたね(笑)
っていうかリビングに戻ったツナは獄寺を玄関に置いて行ってますね…

最後に雲雀×ツナでした
微妙に微エロ。エロに入らないね。なんか雲雀さんSな変態っぽいよ。うん
きっと少し前の獄寺に感化されたんだよ。こういう雲雀様もいいかも(死)

スイーツぱにっく!02

「ふわぁ~…暇だなぁ…」
山本を見送りにリボーンは部屋を出ていった後、ツナは早速退屈していた
仕方なく問題をやるが、全く解らず手につかないし、漫画を手にするもいつリボーンが帰ってくるかという緊張で読む気にはなれない
「喉乾いた…」
部屋を出て一階に降りると、ランボとイーピンが追っかけっこをしている
「ガハハハハ~ブロッコリーだぞ~っ!」
「またやってるよ…」
はぁ…
ため息をつきながらリビングのドアを開け、キッチンに向かい、冷蔵庫を開けてサイダーを取り出した
「あ、アイス見っけ!ラッキー」
氷を取ろうと冷凍庫を開けたら、チョコバニラアイスキャンディが入ってた
アイスを取り出すと、サイダーの容器を冷凍庫に戻す
スキップしながらキッチンを出て、自分の部屋に向かい、部屋のドアを開けた
―――ガチャ
「……は?」
ドアを開けたとこで動きが止まった。部屋に誰かいるのだ
部屋の真ん中には青い髪の青年が一名
その青年がこちらを振り返った
「綱吉君!遅いですよ~どれだけ待ったと思ってるんですか?あ、それ僕にですか!ありがとうございます!」
青年の瞳は、右側が青く、左側は赤い。しかも六の文字が浮かんでいた
―――六道骸
「ごめんごめん~…って呼んでないし!っていうかなんで骸がここにいるんだよっ?!それにアイスは俺のだからっ!」
長いツッコミに息を切らせつつ、ドアを閉めて勉強机に向かった
「もちろん、綱吉君に会いに来たんですよ」
骸は机に肘をついて、口の端を上げ、目を細めて愉快そうに笑った
「ははは…それはどうも…」
何がどうもなんだと内心ツッコミつつも、アイスの袋を開けた
「綱吉君はアイスがすきなんですね」
「うん。美味しいからね」
ペロペロとアイスを舐めながら、シャーペンをプリントに走らせる
アイスを食べたお陰で頭がスッキリしたのか、問題がいくらか解った
「クフフ…綱吉君がアイスを舐めてると凄くそそ」
「何か言った?」
骸の危ない発言を発しそうになったのをギロリと睨み、視線で止めた
目線をプリントに戻して、勉強を再開
―――カチ…カチ…カチ
部屋には時計の音のみがしていて、とても静か
静かなのだが…
「骸…ジーっと見てないでよ…」
ため息をつきながら、後ろを振り返った
「…見てませんよ?あ、もしかして僕を意識して」
「ないからっ!」
「クフフ…意地っ張りですねぇ…そこもまた可愛いですよ~♪」
(可愛いって…)
男としてのプライドに若干ダメージを受けたが、聞かなかったことにしてプリントを再開した
(……わ…解んない…)
むーっ…と顔をしかめて悩んでいると、骸がプリントを覗きこんできた
「教えてあげましょうか?」
「ちょっ…耳元で囁かないで下さいよっ///」
耳を真っ赤にして後退りをすると、骸が更に顔を近づけてきた
ぎゅっと目を瞑り、何をされるのかドキドキする
「ここはπ-1です」
「え?…あ、うん…ありがとう…」
目を開けると、骸は正面に立って、綱吉を見下ろしていた
(うわーうわーっ…オレなんか変にドキドキしちゃったよ…恥ずかしーっ!)
「骸、残りのアイスあげるよ…」
赤面しつつ、アイスを骸に渡して、答えを記入した
「クッフフ~♪綱吉君と間接「煩い」…はぁ…次の問題は解りますか?」
またもや骸の問題発言にうんざりしながら、プリントの問題を軽く見つめた
「多分…解ると思う」
プリントの端に式を書きながら答えを考えていると、骸が指をぴっと指してきた
「ここ、式が間違ってますよ」
「え?」
骸は身を屈めて、綱吉からシャーペンを取り、プリントの端にスラスラと式を書いていく
「この場合は…」
(うわぁ…字が獄寺君みたいに綺麗だなー)
「……というわけです。これで計算すれば、答えが出ます」
「あ、ありがとうございます…」
書かれた式を参考に、計算をしていった
それからも、ちょこちょこ教えてもらいながらも、プリントは終わった
うーん…と背筋を伸ばして、大きく深呼吸した
「お疲れ様です!」
「骸ありがとうな~マジ助かったー!これでリボーンに怒られずに済むよ~」
勉強机にバタリと突っ伏した
「じゃあ授業料を頂いていいですか?」
「……?」
顔を上げて、骸を見た
「クフフ…勉強を教えて差し上げたのですからお礼を頂かないと」
妖しげな笑みを浮かべて、綱吉に詰め寄る
「授業料…お礼は何が欲しいんですか」
恐る恐る聞くと、骸はにっこりと笑い、綱吉の耳元に顔を寄せた
「そうですねぇ…では、綱吉君からキスをしてもらいましょうか?」
耳元で囁かれて、ゾクゾクとした疼くような感覚が全身に渡り、ドキドキする
「…っ!だっ駄目ですっ!なんで骸さんにきっ…キ…スをしなくちゃいけないんですかっっ!それ以前にオレ男ですよっ?男が男にキスされてうれしいんですかっっ?!」
真っ赤になりながら訴えると、骸は笑顔でさらりと答えた
「問題が有りますか?別に性別なんて関係ありません。僕は綱吉君だから嬉しいんですよ」
「んなっ?!」
骸は綱吉の腰を挟むように、椅子に手をついてきた
「でっででででもでもっ!!無理ですってば!」
羞恥のあまり言葉が上手く喋れない
しかも骸は更に足の間に膝を割り込まれて、逃げられなくなり、綱吉は更に慌てる
「さぁ、綱吉君♪」
骸ひ目を閉じてじっと待っている
(ちょっとちょっと~っ?!本気なの骸さんっ!?どうしたらいいんだよ~っっ!……あ~もうっっ!こうなったらヤケだっ!)
骸の服にしがみつき、軽く、ちょこっと唇をつける
「…~~っ!骸さんっ!もういいでしょっ!早く退いて下さいっっ!!」
照れくさくて、ぷいっとそっぽを向く
「綱吉君とキスをしちゃいました…しかも綱吉君から僕にキスをっ!!もう今死んでもいいくらい幸せで…あぁ…でも今死ぬならせめて綱吉君とデートしたりえr」
「わーわーっ!もう喋らないでーっっ!」
もぐっと手で骸の口を塞いだ
「ってなんで口押さえられてんのに喜んでんのっ?!」
骸の顔がにやけ過ぎて不気味だ…そう綱吉思っていると…
「骸はMかもな」
3人目の声がいきなりしてびっくりした綱吉は、慌てて口を塞いでた手を離した
「あ、リボーンお帰り~…なぁ、骸ってやっぱりそうなのか?」
訝しげに骸を見つめてみた
「クフフ…出来れば僕は攻めたい方ですが綱吉君になら僕は攻められてもい」
「いいなんて言わないでよねっ!」
(ったく…骸さんはなんでこう怪しい発言ばかりなんだよ…)
「そういえばツナ、プリント終わったのか?」
「あ、うん!骸さんのお陰で全部出来たよ!」
プリントを手に取って、リボーンに渡すと、リボーンはざっとかんたんに見た
「…じゃあ休憩だな。骸、充分楽しんだだろ。用が無いならとっとと帰れ」
――カチャリ
骸の額に銃を突きつけた
「クフフー冗談が過ぎますよ~……それでは綱吉君、次僕が来たときは是非綱吉君を抱か」
「とっとと帰れーっっ///」
どんっ!
窓の縁に腰かけていた骸を綱吉は突き飛ばした
その顔は真っ赤に染まってたそうで
「ツナ、ちょっとこっち向け」
「ん?なんだよ?」
言われた通りリボーンの方に振りかえると、真っ黒な漆黒の瞳が綱吉を捕らえた
「顔を貸せ」
「は?顔?なん」
「うるせーぞ。つべこべ言わず顔貸せ」
―――カチャリ
「ヒイッ?!わっ分かったよ…」
銃を突きつけられて悲鳴を上げたが、それにリボーンは全く同様しなかった。まぁ、一流のマフィアだからね
綱吉は渋々腰を下ろして、顔をリボーンに近づけると、リボーンの小さな口が綱吉の唇にキスをした。
しかもペロリと唇を舌で舐めた
「っ?!リボーンっ?!」
リボーンの行動にびっくりして、すっとんきょうな声を上げた
それにリボーンはクスリと笑い、帽子を深くかぶる
「消毒だ」
「はぁ?消毒?消毒ってなんの……――ってまさか骸にオレがキスをしたとこ見てたのかよっ?!」
「さぁな」
一言告げると、リボーンはハンモックに飛び乗り、静かに寝息をたて始めた
「全く…なんなんだよ…あ。」
シュークリームがあったのを思いだし、骸に出せば良かったなぁ…と思った
「まぁ、後でリボーンやランボにあげるか…」
その様子を思い浮かべ、ふわりと笑うと、不思議と心が温かくなった








**あとがき**
更新してなくてスミマセンっ
ネタが思い浮かばなくて…あと、モノクロB4ポスターのヒバリ様イラストの下書きで書く気力が無かったんですよー
まぁ言い訳はこのあたりにして…
今回ムクツナだったわけですが~
若干スレツナっぽかったですかね?いやでも綱くんは照れてるだけなんですよ~?そういう言葉になれてない感じですかね(ニマニマ)
相変わらず骸様は変態ですね
いいんですよ。骸は変態がお似合いです(殴)
(*六v<*)/~
そんで最後の方がリボツナ風味ですね
うん、難しー
とりあえず、ここまで読んでくださりありがとー御座いました☆

スイーツぱにっく!01

家庭教師ヒットマンREBORNの、BL二次創作です
えー…タイトル通り、コーヒー下さいってくらい甘い話…の予定(?)
…ツナ総受けです(相手が固定されてないわけです)
今回は山本×ツナです~






「よっ!ツナ!差し入れに来たのな!」
「え?山本?」
机に向いていた体を、窓に向けると、山本が靴を脱いで部屋に上がり込んできた
今日のツナはリボーンの丸々1日勉強の罰ゲーム真っ最中だ
外に出ることは許されず、トイレに行く時も、リボーンがドアまで付いくることに、ツナは呆れていた
…何故こうなったかというと、先日の小テストで5点という赤点(もちろん50点満点ではなく100満点中の)を取ったためであった
思考を現実に戻して、山本のために座布団を敷いた
「今日はツナの好きな物持ってきたんだなー」
ひょいっと、ツナに箱を渡した
ぱちくりと瞬きしながらそれを受け取り、白い小箱を開けた
「何?……わぁ…!山本、ありがとう!!」
中には、ツナの大好きな店のシュークリームが、可愛らしく7つ入っていた
「俺これ大好きなんだよねー!あれ…そういえば山本知ってたっけ?」
(教えたっけなぁ…?)
「んー?まぁな」
(獄寺から仕入れた情報とは口が裂けても言えないな…)
ニコニコとしている山本を横目で見つつ、シュークリームに手を伸ばして、口元に持っていき、シュー生地の香りを堪能する
スンスン…
そんな風に香りを嗅ぐツナを見てて、可愛いと思う自分は、やっぱり可笑しいのだろうか?
そんなことを考えつつ、山本もシュークリームに手を伸ばした
「いただきまーす!」
かぷっと、ツナはシュークリームに小さくかぶりついた
「お…美味しい…」
口内に、生クリームとカスタードクリームの甘さと香りが広がり、頬が綻ぶ
シュークリームはあっという間に無くなっていく
「ん~っっ!やっぱりシュークリーム最高っ!」
「そうだなー」
シュークリームを完食したツナを見ると、口の周りが生クリームでベトベトになっていた
「ツナ~ちょっと動くなよ?」
「えっ?」
ツナの隣までのそのそと近づいて、お互い向き合う
「山本?何?」
不思議そうに上目遣いで山本を見上げた
ツナの口元に手を持っていき、顎を捕らえると、唇の周りを親指で拭った
「ははっクリームついてる」
「え…」
拭った親指が離れて、山本の口元に運ばれていき、拭いとったクリームを舐めた
「~~っ!」
中学生にもなって…と恥ずかしくなり、慌てて自分で拭おうとしたら、山本が止めた
「?」
「俺が取ってやるな」
「…は?なっ……う…ゎ…ぁ…」
ペロペロと舐められる感触がくすぐったくて、上半身を後ろに引く
山本は止めるどころか、ツナの首筋に舌を這わせた
「ひゃっ…ちょっとっ?!山本?何っ?やぁ…」
不思議なくすぐったさと、恥ずかしくてどきどきと鼓動早まる心臓に、いつの間にか顔が熱い自分に混乱する
「あぁっ…ふぁ……や…やまもとっ!」
危うくシャツに手を入れられそうになったとこで、山本を押し飛ばした
「―っ!……あ…」
ツナに抵抗されたことによって、冷静になった山本は、罪悪感に胸を痛める
「ゴメンなツナ…悪気は無かったんだ…」
山本の酷く元気のない声に、ツナは悲しくなった
「山本、謝らなくていいよ…その、嫌だった訳じゃなくてさ……いきなりで恥ずかしかったんだよっ!」
耳を真っ赤にして、ぷいっとそっぽを向く
そんなツナに、山本は笑いを溢した
「そっかーうんうん」
「なっ何が可笑しいんだよ~っ!」
「はははー何でもないのな~」
「山本~っ!!」
逃げる山本に、真っ赤に怒って追いかけるツナ
今日もバタバタと、ツナの日常は飽きない毎日
(昔のオレには想像つかない日々だったなぁ~…)
許してあげようかなーと、ツナが考え始めた時、部屋のドアが開いた
「おめぇらうるさいぞ」
部屋に入って来たのは
黒いスーツを着て、同じく黒い帽子、その帽子の上にはカメレオンが乗っている
そして、全てを吸い込みそうな漆黒の瞳
―――リボーン
今日はいつもに増して黒く恐ろしいオーラを出していた
「うわぁっ!リボーン!?いっ今から勉強するからっ!」
その黒いオーラは、自分が勉強していなかったからだと思い、慌てて椅子に座って、勉強の続きに取り掛かる
「あー…じゃあツナ、また来るな」
「ゴメンな、見送ってやれなくて…」
「別にかまわねーって、それじゃなっ!」
「おい山本」
窓をガラガラと開けて出ていこうとした時、リボーンが呼び止めた
「なっなんだ?」
ギクリと動きが止まり、ギギギーと音がしそうな動きで後ろを振り返り、リボーン見る山本の顔は、少し青ざめていてひきつった笑顔
「お前を送ってやる。ツナ、俺が帰ってきたら休憩にするぞ。それまで自習だ。わかったな?」
リボーンは、山本の肩に飛び乗った
その表情は、帽子を深く被りっているためよく見えない
「リボーンが他人を送るなんて珍しいなぁ?まぁいいや。山本、また学校でね」
「ん…あぁ。また今度な…」
呑気に笑うツナに、山本は苦笑いで部屋を出ていった
「山本様子が変だったけど、体調悪かったのかなぁ?」
不安に思い、帰って来たリボーンに尋ねたが、「別に普通だったぞ」と返されたので、気にしなかった


月曜日になり学校に行った時、教室にいた山本が左腕を骨折のに気付き、どうしたのか訊いてみると
「いや、まぁ…ちょっとな…はははっ!」
山本は言葉を濁し、笑って誤魔化した


理由は土曜日に戻る
「……」
「山本」
ツナの家を出てからずっと黙り込んでる山本に、リボーンは冷めた声で話しかけた
「ん?」
返ってきた声のトーンは、普段通り
違うのは顔が青ざめているところ
「ツナと何してた」
「…いや、別に」
痛い視線に身が凍る山本
「もう一度訊くぞ。ツナとナニしてた」
「…一緒にシュークリーム食べただけだけど」
言葉を詰まらせながらも、なんとか喋った
「それで?」
「えーとな…」
先程の事を思い出し、更に気分が下がる
「やぁ。君ら二人で歩いてるなんて珍しいね」
ちょうどそこに、学ランを着た雲雀が登場した
「雲雀か。お前もこんな時間に何故居るんだ?」
山本の肩から飛び降りたリボーンは、雲雀に近づく
「ただなんとなく歩きたくなってね。それより何で君ら二人で歩いてるの?」
「実はな、山本がツナに」
「ボウズ、俺早く家に帰んねぇといけねーから、一人で帰るな!」
会話を中断させるように口を挟み、その場から去ろうとした
「綱吉に…何をした?」
「!?」
走りだしたとこで、雲雀が正面に回りこんできた
「ねぇ、教えてよ」
「……別になんもしてねぇけどな」
目を逸らすが、二人に増えた視線がかなり痛い
「僕の綱吉に手を出したんだ、わかるよね」
無表情で負のオーラ
「そうだぞ。俺のツナだからな。代償を払ってもらわねーと」
ニカッと笑い黒いオーラ
どちらも恐怖

全てを話すと
「ふーん。じゃあ噛み殺す」
「罪は重いぞ」
心臓に銃口、首にはトンファーが宛てられた



ツナに手を出した罰は重い
ライバルからの襲撃
でも、ツナに触れられるなら、少しくらいどうって事ない
そんな事を山本が考えてると、ライバルは皆知っている。非
皆同じ事を思っている
もし獄寺が山本と同じ事をしたら、山本自身も襲撃に加わる
その時獄寺は、罰なんて気にもとめないだろう
山本と同じく、それが代償なら…と
だからこそ、皆誰よりも早く手にいれようと必死になる
ライバルの隙をついて手を出したり、逆にライバルの邪魔をしたり。時には協賛したり

いつかツナが一人を決める時まで、続くだろう


この愉快な争奪戦が






**あとがき**
最後の語り意味不明(汗)

甘かったのかな?
ちなみに最後の語りんとこの「協賛」は、情報交換会とかの事~
ツナの欲しいゲームは…
ツナをどきっとさせる言葉は…
ツナの今日のパンツの色は…
とか、語りあってます(笑)

んー…メンバーは誰でしょうねぇ…
うちのとこは
獄寺、雲雀、山本、骸、ディーノ、シャマルですかね
時々にリボーンも参加
その時はツナの私物を沢山持ってくるとかこないとか
きっと雲雀は盗撮映像を持ってきたり(着替えシーンとか)
骸はツナのイロイロな幻想を生み出したりするんでしょうねー
うん、想像するだけで楽しいですね~

とりあえず
ここまで読んで下さり有り難うございました~

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堕天使エレナ
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自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
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