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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

カテゴリー「リボーン(雲雀×ツナ)」の記事一覧

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空振り/後編


「え?まさかっ…」


走っていき止めようとした時、左足を何者かに捕まれた

不審に思い振り返れば、そこにはツナの家庭教師、リボーンが静かに立っている


「やらせておけ」
「?リボーン…?」


訳も分からず振り払ってでも行こうかとツナは考えたが、自分より何十倍も強いリボーンを振り払えるだろうかと考える
数秒もたたないうちに無理だと結論

改めて理由を隣の家庭教師に問う


「なぁリボーン、」
「ツナ、しっかり見とけ」
「……無視かよ…」


ため息をつきマウンドの方に視線を向けた

対峙する二人の空気は、どことなくピリピリとしていて、ほぼ素人のツナにも感じ取れる程の殺気に、動揺するツナ


「じゃあ…いくぜ」


山本の目が真剣な物になり、大きく振りかぶる。その表情はどこか愉快そうだ
雲雀もぎゅっとバットを握りしめて、球を待ち構えた


「アイツ、打つぞ」
「え?」


ツナがリボーンの方に視線を落とし、聞き返すと共に大きな金属音がグランドに響いた。思わず顔をあげ、大きく飛んでいくボールに目を見開く


「う…わぁ…」


少し感嘆に浸ると、ツナはパチパチと拍手をして、雲雀の元に駆け寄る

雲雀自信も少し驚いた様子だったが(若干表現が変化したくらいだ)、ツナが駆け寄ってくるのに気付くと、笑顔ではにかんだ


「凄いです雲雀さん!山本の球を打ち上げるだなんて!」
「ありがとう綱吉…」
「ハハハッ!やっぱ雲雀は強いのな!」


少しばかり内心複雑な山本だったが、雲雀の肩をポンポンと叩いてグランドを後にした
雲雀は珍しく山本に感謝をする。決して口には出さないが


「ねぇ綱吉」
「はい?」
「僕とアイツ、どっちの方が好き?」
「そりゃあもちろん両方好きですよ?」


返ってきた答えに雲雀は溜め池をつくと苦笑し、ツナの前に膝まずくと顔を上げた


「僕とアイツ、どっちの方が…好き?」


改めて聞くと共にツナの左手を取り、薬指に口付ける

急な事でしばらく意味が分からなかったツナは、意味が分かるとボッと火がついたかのように顔が赤くなった


「ひひひ雲雀さんそれって…」
「うん。告白してるつもりだけど」
「ひぃぃいぃっ!」


ツナは思わず動揺で叫び声をあげてしまった


「答えは?」
「…えっと」


まごまごと口を動かしながら一向に答えを言わないツナに、雲雀は左手を握る力を強めた


「いだっ!?いだだだっ!ちょっ痛っ…痛いです!」
「早く言わないと骨折るから」
「ひぃぃっ!分かりました分かりました雲雀さんです雲雀さんが好きですからお願いだから離して下さいぃぃっ!」


涙目だが早口で言うと雲雀は立ち上がりぱあっと見たこともない笑顔になる

「今好きって言ったよね?…嘘じゃないよね?」
「……嘘じゃなななないですっ…!」


痛みから解放され改めて自分の言った言葉に真っ赤になるツナ

その様子を見て雲雀は思わずツナを抱き締めて頬擦りする


人間恋をすると変わるらしい。
という言葉がリボーンの頭に過った



End

▼あとがきという名の言い訳▼

えーえーなんかゴメンナサイm(_ _#)m
なかなか続き思いつかなくて…

人間恋をすると変わるらしい。本当ですね…(笑)
きっと最後の方二人ともリボーンの存在忘れてますよ(苦笑)


さて次回作…新連載です
あの方達がツナの家にきちゃいます…

「お館様ーっ!」「ちょっ旦那まだ出番じゃないって!」「おぉ、そうであったか!某、嬉しくて思わず飛び出てしまった…」「全く旦那は…あ、竜の旦那」「hello!」「おのれ現れたおったな!伊「旦那、内容がバレるでしょーが」もががががっ」「今回は引き上げるぞ。またなgirl達」「さーて、竜の旦那が帰るなら俺様達も帰りますか」「佐助!団子を買いに行くぞ!」「はいはい…全くもー…」


なんか途中で何か来ましたが…
ここまで読んで下さりありがとうございました!
新連載もよろしくお願いします!
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ハンティング番外編



雲雀さんと両思い(…だよね?)になってから翌日――

さらなるダメージ(精神的な)がやってきた。


『ハンティング番外編』




それは朝礼での出来事…

「――――を目標に過ごしましょう。以上、これにて朝礼を終―…」
「ちょっと待った」

生徒会の一人が朝礼の締めくくろうとしたとき、雲雀さんが待ったをかけた。
何事かと生徒教師一同は雲雀さんを見る。
前で喋っていた生徒会の人は、何か間違った事を言ったのだろうかと冷や汗をかいていた。
オレも何を言うのだろうかと、雲雀さんを恐る恐る見守る。

「彼奴なに言うんすかね…」
「さ…さぁ…?」

隣の獄寺君は、相変わらず不機嫌そうな顔だ。

少しの沈黙の後(かなり気まずい雰囲気だった)、雲雀さんは静かに、尚且つはっきりと、口を開いた。

「………全校生徒に告ぐ」

その言葉に、下級生から上級生まで、生徒全員に緊張が走る。

「あぁ、教師全員にも」

先生達の方をちらりと見れは、あの生徒はまた何をしでかすのか…という不安気な顔をしている人が殆どだ。


「沢田綱吉は僕の物だから、手をださないように。
もし手を出したら―――咬み殺すから、覚悟しておいてね」


そう笑顔で言い放った雲雀さんに、オレは凍りついた。
……周りの視線が物凄く痛い…。

「それから綱吉」

雲雀さんはオレの方を向き、何故か睨まれる。
…オレ、何もしてませんよ?

「今日は一緒に帰るから、門で待ってなよ」
「…きゃーっ!」

雲雀さんの言葉に、女子の黄色い悲鳴が飛ぶ。
…ああ…もう学校来れない…。

「…煩い。以上」

雲雀さんの低くドスの効いた声の一言で、女子達の話し声はピタリと止んだ。
…さすが並盛住人、皆雲雀さんの怖さを知ってるよ…。

雲雀さんが去った後も、しばらく先生生徒は一歩も動かなかった。





「綱吉、どうかしたの?」
「えっ?」

ハッと気がつけば、いつの間にか夕方、学校帰りになっている。
授業なんて耳に入らなかった。
…寧ろちゃんと授業に出ていたかすら覚えてない。

「僕の話、ちゃんと聞いてた?」
「えっと…すみません、もう一度お願い出来ますか?」
「全く…」

恐る恐る聞けば、雲雀さんの不機嫌な声が聞こえ、俺は身を縮める。

「手」
「はい?」

そっぽを向いたまま差し出だされた手。しばらく俺はそれを眺める。

「…………?」
「…」

こっちを向いた雲雀さんの顔は超不機嫌そう…。

「手、繋がないの?」
「…て?…て…て…手…?!…え、えぇぇっ!!?」

ててて手を繋ぐっ?!
だっ…だって、周り人いるし男同士が手繋いでるとか何もかも恥ずかしいんですけど…

「嫌なの?」
「いっ嫌じゃないですっ!!ででででも人が見てますし…」
「そんなの気にしなければいいじゃない」
「でも…」
「うるさいよ」

わ…わわわっ…!!手繋いじゃったよ…
あ、雲雀さんの手冷たい…

「綱吉の手は暖かいね」
「雲雀さんの手は冷たいです」
「じゃあ綱吉が暖めてよね」
「は…はぁ」

う…うーん?
これでいいのかな…?

…あ…あれ?
そういえば、オレの家に向かってない?
気がつけば、いつの間にか閑静な住宅街。いつもオレが帰り道に使っている道を通っていた。

「あ、あのー…雲雀さん?」
「何?」
「どこに向かってるんですか?」
「綱吉の家」
「なんでまた急に…」

「君の両親に挨拶するから」

「は!?ななな何でっ…」

母さん達に挨拶っ?!え、えぇぇっ!?

「やっぱり付き合ってるからには挨拶しておかないとね」

嘘…ですよね?
全校生徒に知られたあげく更には母さん達にまでっ…

いっ嫌だぁぁっ!!!

「雲雀さん!別に今日じゃなくても…」
「善は急げだよ」

えとえとええと…早く止めないとーっ!!

…って、もうオレの家だ…

も…もう泣きたい…




「ただいまー…」

どんよりとした気分で、ガチャリと家のドアを開け、雲雀さんと一緒に家に入る。

「お帰りなさいツっ君~!…あら、そのカッコいい男の子は誰?」
「えっと…」

…も…もうどうにでもなれ…。

「初めまして。綱吉と同じ学校に通ってる雲雀恭弥と言います」
「恭弥君ね~!いつもうちのツナがお世話になってます。あ、中へどうぞ~」
「こちらこそいつも綱吉と仲良くさせていただき、ありがとうございます。では、お邪魔いたします」

………誰?
今この隣にいる人は誰ですか…?
雲雀さんが敬語でしかも笑顔で話しているのを初めて見て、口があんぐりと開く。…すぐ閉じたけど。

靴を脱いで、二階へと上がって行く途中、雲雀さんが耳打ちしてきた。

「今ので良かったよね?」
「え…えぇ…多分」
「よし、まずは好印象」
「…」

やってやったみたいな満足気な雲雀さん。…意外と演技派かも…。


自分の部屋の扉を開けて、少し後悔。

いや…かなり後悔。
普段から掃除しておけば良かった…。

「すみません…部屋汚くて…」
「別に良いよ。綱吉らしいし」

クスリと笑った雲雀さんに、少しばかり照れる。
オレらしいのかなぁ…
うーん…と悩んでいれば、いつの間にか雲雀さんは部屋の中を探っていた。

「綱吉は漫画好きなんだね」
「あ、はい」

慌てて部屋の入り、ドアを閉めた。
雲雀さんが手にとったのは、先週号のジャンプだった。
雲雀さんは黙々とジャンプを読み始めたので、仕方なく自分も今週号のジャンプを取る。

「あ、あの、面白いですか?」
「うん」
「そうですか…」
「こっち読み終わったらソレ貸してね」
「分かりました…」

ほっと安堵のため息を漏らしてしばらく読みふけっていると、階段を上がってくる音がして、ドアが開いた。

「おやつ持ってきたわよ~」
「ありがと」

お盆を受け取り、マグカップとお菓子の入った皿を机に置く。今日はホットココアと、母さん手製のバタークッキーだ。

「そういえば恭弥君何年生?」
「三年です」
「あらあら!じゃあツナの先輩なのね~」

嬉しそうな母さんと雲雀さんは、笑顔でニコニコと話をしていた。

とりあえず話す事もなさそうなので、クッキーを食べた。

うん、美味しい。
次はココアを――

「お母さん、お話があります」
「何かしら?」

ぶふーっ!!
い…いや…実際吹かなかったけどさ…
びっくりして盛大にココアを吹きそうだった。

「実は…僕、綱吉とお付き合いさせて頂いてるんです」
「……まぁ!そうだったの?んもう、ツっ君たら何も言わないんだから~」

少し呆けてから、母さんは笑顔で喜んでいる。母さん息子が男と付き合ってて疑問に思わないのだろうか…

それに…付き合い始めたの昨日からなんだけど…とは言えない…。

っていうか付き合って翌日挨拶って早すぎですってばっ!!雲雀さん!…これも言えない…。

「恭弥君、ツナをこれからもよろしくお願いね」
「分かりました」

母さんはぺこりと頭を下げて、「あら!もしかしてお邪魔かしらね~!」と言って部屋を出ていった。
…鼻歌を歌いながら、実に上機嫌そうだった。

…。
しばらくの沈黙。
雲雀さんがマグカップを手に取り、一口飲んだ…のかと思ったけど違った。

「熱い…」
「そりゃあホットココアですから熱いですよ」

マグカップを手に取り、ココアに舌をちょん…とつけてみた。

「あちっ…た、確かに熱いですね…」

仕方ないので、ふーふーと冷ましていると、雲雀さんが微笑みながらこちらを見ていた。

「な…何ですか?」
「なんでもないよ。ただ可愛いなぁって思っただけ」
「…そ、そうですか」

改めて雲雀さんに可愛いと言われると、頬が熱くなるのが分かった。

少ししてココアをちょっと飲んでみると、いくらか冷めていたので、ごくりと一口飲む。

「美味しい…」

ココアの甘さに思わず頬が緩む。
その隙にちょんと頬っぺたに何かか当たった感触がした。

「?」

雲雀さんの方を見れば、おとなしくジャンプを読んでいた。…なんだったんだろう?
雲雀さんがマグカップのココアを取り(それオレのだし…)、一口飲む。

「やっぱり熱い…」

少し困りながら呟いた。

…どうやら雲雀さんは猫舌だったらしい。
意外な発見。




「あ」

思い出したようにオレが声を出せば、雲雀さんは不思議そうにこてんと首を傾げた。

「どうしたの?」
「あの…雲雀さん、ゲームでもやりませんか?」
「いいよ」

笑顔で答えが返ってきたので、ちょっとドキリとする。
さて…何のゲームにしようかなぁ…
がさがさとゲームカセットの入ったケースを漁る。
そういえば…

「雲雀さんはどんなゲームが好きですか?」

雲雀さんはいったいどんなゲームをやったことあるのだろうか?パズルゲームとか…かな…?

「ん…あまりゲームをやらないからわからない」
「そうですかー…あ!じゃあこれにしましょう」

そう言ってケースから取り出したのは格闘ゲーム。今流行りの3Dなやつだ。

「…やり方わかんない」

少しいじけたように呟いた雲雀さんに、自信満々でにぱっと笑顔で答える。

「オレが雲雀さんに教えてあげますよ!」
「ならいいよ」

いじけた雲雀さん、可愛かったなぁ…
そんな事を考えながら、ゲームのカセットを本体にセットして、ゲームをやりはじめた。



最初のうちは勝ててたんだけど……
いつの間にか雲雀さんに負け続けていた。

…やっぱり雲雀さんはゲームでも強かった…。操作方法の覚え早いし…。

っていうか…そもそも格闘ゲームにしたのが間違いだったかもしれない。いや…間違いだった。

次やる時は、パズルゲームにしようと決めたオレだった。






結局雲雀さんに惨敗した後、雲雀さんはうちの家で夕食を食べていった。

「じゃあ綱吉、また明日」
「はい、待ってます」

にこっと笑顔で雲雀さんを見送る。

明日は雲雀さんが迎えに来るらしい。

これからも増えていく雲雀さんとの思い出に、胸が弾む。
…今夜眠れるかなぁ…
ちょっと不安になりながらも、オレはわくわくとした期待と共に、家に戻った。




END


▼あとがき▼

ハンティング番外編、雲雀さんとツナくんがお母さんにご挨拶~なお話…のつもりだったんだけどな…いつの間にかツっ君回りに振り回されたてますー的な話な感じに…。

ツナが熱いものをふーふーするのが書けて満足☆
後、何気に雲雀さん猫舌設定☆雲雀さんは猫舌だと思うな…うん。

そして雲雀さんゲームで圧勝。…よくあるんだよなぁ…全く知らないゲームのやり方教えてあげたら凄く上達早かったとか…。

空振り/ヒバツナ


春も過ぎほんのり暖かくなった頃…

「ツナ」
「なんだよリボーン?」

悪魔の赤ん坊と呼ばれている赤子は、一冊の絵本を手にしている
赤ん坊なのだから絵本を持っていても可笑しくはないが、その赤ん坊は黒いスーツを着禍々しい雰囲気を放っていた
そのあまりにも似つかわしくない組み合わせに、マフィアの跡取り候補ボンゴレ十代目こと沢田綱吉は不審に思う

「…絵本?」
「あぁ」

渋々受け取り、タイトルをまじまじと見た
が、海外の絵本であったため、文字が読めない

「…何語だよ」

仕方なく中身を見て判断しようと絵本を開こうとした時、ツナは用事があった事を思い出した

「ってこんな事してる場合じゃないよっ!今日は山本の試合応援しに行くんだった!」

ドタバタと急いでパーカーを着、身仕度を済ませる

「とっとと行け」
「リボーンが止めたんだろ?!全く…」

部屋を出て階段を駈け降り、靴を履いているとリビングのドアが開き、ツナの母奈々がおたまを手にしながら顔を出した

「あら、つっくんどこに行くの?」
「山本の試合に応援しに行くんだ、夕飯までには帰ってくるから。行ってきまーす!」
「車に気をつけるのよ~」

母の言葉も鵜呑みにドアを勢い良く開け家を飛び出た





「おっし!ホームランだ」

勢い良くホームランを打ち嬉しそうに一塁、二塁と走っていき、ベースを踏んで山本は澄みきった笑顔で笑った

「やっぱ山本は凄いなぁ…それに比べてオレはダメダメだもんな…」

以前体育で野球をやった時、空振り3ストライクバッターアウトの光景を思い出して、がっくりと肩を落とした

「ツナはやれば出来るって!今度俺と練習すっか?」

自分のバックを漁りながら、ツナの方を向きニコッと笑いかけながら言った

「山本…ありがと!」
「はははっ友達だからな!あ、やべ…タオル忘れたわ。ツナ、マネージャーに貰ってくるから待っててくれるか?」
「え?あ…ちょっと、待って」

少し苦笑いしてから、マネージャーの元に駆け寄ろうとした山本を、引き留めた

「ん?どうした、ツナ?」

足を止め、不思議そうに後ろを振り返る

「その、良かったらオレのタオル使ってよ」

はにかみながら、腰に挟んでた青いタオルを取り、軽く畳んで山本に渡す
一瞬驚いた顔をしたが、山本はすんなりと受け取り、軽く礼を言う

「お、サンキューな!助かったぜ。でもツナは良いのか?」
「うん、オレは平気だから」

手をわたわたと左右に振り、大丈夫だと示す

「そっか、でも水分だけはキチンと取れよな!んじゃ、オレはチームに戻るわ」
「うん」

手を降って見送った後、ペットボトルを取って蓋を開け、水を一口飲んだ
空を見上げ、雲一つ無く澄みきった空に、心がすーっと涼しくなるのを感じる
いつも争いや仲間の騒動に巻き込まれてばかりだったツナは、少しばかりの安らぎを楽しんでいた

「雲一つ、無いなぁー…そういえば、雲雀さんに最近会ってないな…」

雲の守護者であり、並盛の秩序である、並盛中風紀委員長の雲雀恭弥を思い出した

「きっと今日も見回りだろうなー」
「そうだよ」

聞こえた声に驚いて後ろを振り向くと、風か吹いた勢いで、桜がひらひらと舞い落ちる
土手の上に、威風堂々と立つ雲雀の姿があった

「ひ…ばりさん…」

少し怯えながらも、ベンチの近くに歩いて来た雲雀を、恐る恐る見上げる

「やぁ。野球観戦かい?」
「あ、はい…山本の応援に」

その言葉に、雲雀の眉間にしわが若干寄る
ツナは少し顔を伏せて、雲雀の機嫌を伺いながら答えた

「…ふーん」

相変わらず興味無さそうにしながら、ツナの隣に音も無く静かに座った
立ったまま話すとばかりに思っていたツナは、予想外の事に驚きながらも遠慮してベンチの反対側に少し寄ると、雲雀がツナの腕を掴んだ
その手は、やっぱり少し冷たい

「…なんで離れるの?」
「え…あ、すいません」

不機嫌な声で言われ、怯えながら、慌てて元の位置に座り直した
触れるか触れないかしか間が空いてない距離に、ツナは緊張する

「………」
「………」

その様子を、雲雀は無表情に、でも心の中では愉快に見つめた

「あ…あの、雲雀さんは、今日は見回りですか?」

沈黙が気まずくなり、話題を持ちかけてみる

「そう。春は浮かれた輩が多いからね…いつも以上に見回りを増やしているんだよ」
「そ、そうなんですか」

雲雀に見つかった人達を可哀想に思いながら、相づちを打つ

「君もそうならないよう気をつけなよ」
「はっ、はい…」

もしそうなったら…と考えて、その結末に一瞬ゾッとした

「…本当は僕がずっと見張っておくのが一番なんだけど」
「ひ…雲雀さんっ?!」

雲雀の小さく喋った事に不審な言葉が聞こえた気がし、寒気がし身を縮めて驚くと、雲雀はにやっと笑いながら「冗談だよ」と付け加えた

「え……」
(雲雀さんが言うと冗談に聞こえない…)

拍子抜けたように、肩の力を抜くと雲雀が冷めた口調と視線で問う

「…何、嫌なの?」
「ひぃっ!そんなことはっ!…あっ!」

涙目になりながら、条件反射で答えてしまったことに慌てて自分の口を押さえた

「クスクス…じゃあ一生見張ってあげるよ」
「もう冗談は結構です…」

相変わらず大袈裟な事を言う雲雀に、ツナはため息をつきながら答えた
一方、雲雀にとっては一代決死のプロポーズだと思っていたが、ツナには全くそうは受けとめられていないという毎度の事に、雲雀は呆れたようにため息をついた

「ねぇ、いい加減誰の物になるか決め…」
「あ、雲雀さん」
「くっ……今度は何」

大事な話をその天然さで中断された事に神経切れそうになったが、ぐっと押さえた

「今日山本がホームラン打ったんですよ」
「へぇ…そう」
「こう勢い良く打って、かっこよかったなぁ…」

恍惚とした表情で山本のいるチームを眺めながら語る
が、違う男の話を喜びながら話されて、落ち着いて話せるほど雲雀も神経太くは無い

「ねぇ」
「………?」
「じゃあ…」
「?」
「…………………はっ」

ツナが雲雀を見上げるといった体勢に、少し誘惑にぐらついたが、なんとか理性で正気に戻した

「じゃあ、僕がホームランとやらを打ったら喜んでくれるのかい?」
「雲雀さんが?そりゃあ、もちろん喜ぶけど…って雲雀さんっ?!

雲雀はツナの言葉を最後まで聞く前に、ベンチを立ち上がりすたすたと歩いて行ってしまった

「ちょっ…どこに…」


雲雀はチームのメンバーと話していた山本の肩を掴んだ

「ねぇ」
「…?あぁ、雲雀か。どうしたんだ?」

久しく珍しい声に驚きながら、笑顔で振り返った

「僕と野球で勝負しなよ」
「ん?なんでだ?」
「ごちゃごちゃ言ってないで僕と勝負しなよ。それとも逃げるのかい?」

挑発的に言い、肩を掴む力を強める
山本はその意気込みのいつもと違った気迫を感じ取った

「あははっ!逃げねーって!んじゃ、まず雲雀はストレッチしてから…」
「そんなのはいいから、早く始めよう」
「そんな急ぐなって、怪我の元だぜ?な?」
「…」

静止を掛ける山本の声を無視し、近くのバットを拾いあげてベースに立った

「…仕方ねーな。雲雀ーっ!怪我しても知らねーからな!」
「…」

山本はため息をつきながらも、渋々マウンドに立つ

その様子を見ていたツナは、やっと意味を理解した

「え?まさかっ…」





next

*あとがき*
とりあえずnextで
あと1200文字で終らせられる勇気は無い。うん
雲雀、アタックがことごとく空振り。そんな話のつもりなんだよ
次回どうしよ…雲雀さんにホームラン打たせるか…空振りか…
でも雲雀さんは山本の次に素早いから打ちそうだしなぁ…
むー…



2009/4/24
堕天使エレナ


今、伝えに行くから

※死ネタ注意





なぜ…君は
僕の心を縛っておいて

僕を置いて行ったの?




 【今、伝えに行くから】




「ねぇ」


棺桶の中の

白いユリに囲まれて眠る君を呼ぶ


でも

君は黙ったまま


「目を…開けてよ」


ずっと
黙ったままの君


僕を置いていった

愛しい君


「ねぇ…」


もう一度君を呼んでも

やっぱり
君から返事は返ってこない


「ねぇ…目、開けなよ」


いくらいっても

目を開けない君


「目を開けないと…かみ殺すよ?」


脅しても

静かに眠り続ける君


僕を一人ぼっちにした

愛しい君


「綱吉…」


愛しい人の名前を呼ぶ

途端に
世界が歪んで


「つなよ…し…」


涙だと気づいたら

…余計に溢れてきて


許さないよ

僕を初めて…
泣かせた罪を

「好き…だよ」


君の前では

言えなかったけど


「…愛してる」


そんな言葉を今さら言っても

……遅いんだけどね


「ねぇ…」


僕は…
これからどうすればいいんだい


「綱吉……綱吉…つなよし…」


何度も呼んだ君の名前が

大好きだった


「僕は…これからどうしらいいんだい?」


君がいないと

僕は何も…
何もできないんだよ?


「綱吉…起きなよ…」


起きない君


僕の心を鷲掴みにして

一人で飛び去っていった君


「………綱吉」


そっと

君のおでこにキスをする


そうしたら

君が起きてくれるきがして


…でも

やっぱり君は起きないね


「僕には…」


君がいない世界なんて

意味が無いんだよ?


「綱吉……僕は…君がいないと世界に生きていけない」








だからね



今すぐ


愛しい君の場所に



行ってあげるから…

僕の気持ちを
君に届けるために

だから覚悟して待ってて
僕の綱吉…











「…雲雀さんっ!なんで来たんだよっ!」

「…そんなの僕の勝手でしょ」

「そんなっ!…オレはっ…雲雀さんには来てほしく無かったのにっ…」

「…好きだよ。綱吉」

「…っ!…ずるい。雲雀さんはいつも遅過ぎるんだよ…」

「でも、ちゃんと伝えたでしょ?」

「全く…雲雀さんは自分勝手だ…いつもオレのこと振り回して…」

「ごめん……ねぇ、綱吉」

「…何ですか」
「好きだよ」

「…もう聞きましたから」

「君からの返事が無かったら、まだまだ言うよ?」

「…やっぱり雲雀さんはずるいです…分かってるくせに」

「好きだよ、綱吉」

「……オレもです、雲雀さん」

「クス…やっと言ったね」

「雲雀さんが言わせたんでしょうが…」



僕と君の
二人きりの幸せな世界

…やっと手にいれた



……end……




**あとがき**
死ネタで切ないけど最終的には甘ハッピーエンドというのを目指しました

二人の会話文は雲雀があの世に行った後の二人の会話です
死んでから伝えられた気持ちって、悲しいけなんだかどロマンチックです…

あの二人ならあの世でも幸せに暮らしてますね
雲雀が神とか閻魔大王とか脅したり(笑)

こんな駄文を読んでいただきありがとうございました

良かったら(一言でもいいんで)感想くざさると嬉しいとかなんとか…あ、や…やっぱり無かったことに…(チキンな奴め)

どきどきっ!セイントバレンタインデー(ヒバツナ)

バレンタインデー祭第1は、ヒバツナ話です
しかも2009年2月14~3月10日までfree配布!いないと思いますが、二次配布や文を加工するのは禁止です…




「綱吉、今日はバレンタインだよね」
「…え?あ、あぁ…そうですね…」
雲雀さんチョコ欲しいのかな?
うーん…一応チョコ準備してきたけどさ…
極々、普通のチョコなんだよね…
最近雲雀さんと付き合い始めたばかりで、バレンタインが近づいてたなんて忘れてたんだよなぁ…
分かってたら貯金していいチョコを買ってたのに…
「はぁ…」
「…綱吉?」
「何でもないです!」
どうしよう…いつ渡そう…
うーんと…
ん…?誰か廊下を走ってる
…うわぁ…雲雀さん凄い怒ってるよ~っ!
「十ー代ー目ーっ!」
「綱吉君!」
獄寺君と骸?!
こりゃ容赦ないなぁ…って…オレのこと呼んでる?
―――バタン!
「十代目っ!俺の愛を受け取って下さい!」
「いいえ、僕の素直な愛情を受け取って下さい!」
「わわわっ!?」
なんか獄寺君のチョコ高そうだし骸のチョコはなんか大きいよっ!!
「んだと?!てめぇは素直な愛なんて微塵もねぇだろーがっ!」
「クフフ…こういうのは言ったもん勝ちなんですよ」
ああぁぁ…雲雀さんが二人に近づいて…止めないと!
「君ら、僕の前――…綱吉?」
「雲雀さん!今日くらいは二人を見逃してやってくださいーっ!」
一生懸命腕にしがみつき、雲雀に攻撃させないようにする(多分雲雀は本気で振り払おうと思えば簡単だろうけどね…)
「二人共、ありがとう!」
にこっと笑うと、二人同時にチョコを渡してくれた
「十代目!一生懸命選びましたっ!」
「綱吉君、君のために甘い甘いチョコにしておいたよ。…クフフ」
なんか…骸が怪しいけど、気にしない気にしない…
「じゃあ獄寺君、また明日学校でね!骸もまた今度!」
骸と獄寺君を押して、応接室から追い出す
…いやだってさ、こうでもしないと雲雀さん怒り出しそうだし…
―――バタン…
「ふぅ…」
これで獄寺君達は無事だね…今日のところは
「…」
「わっ…!雲雀さんっ?!」
雲雀さんは、骸貰ったチョコを取り上げ、ビリビリと封を開け始めた
中からは黒い箱が出てくる
それを雲雀さんは…
「ちょっと…雲雀さんっ?!」
「見てなよ」
「え…?」
雲雀さんは窓を開けて、箱を開けると同時に、外に投げ飛ばした
モクモク…
「け…煙?しかもピンクの…」
なんか当たったら凄く危ない薬品っぽいんだけど…
「あ…スズメが…ふらふらしてる?」
「なんかしらないけど、開けなくて良かったね」
うーん…結局骸は何がしたかったんだろう?
「次は――」
「駄目だよ!獄寺君のは大丈夫だからっ!」
多分…
お店で買ってたっぽいし
「ふーん…じゃあ開けなよ」
「…はい?」
なんでここで開けないといけないんですか…?
「なんかやましい事でもあるの?」
いやそりゃないですけど…でも、せっかく獄寺君から貰ったプレゼントだから一人で見たいっていうか…
「そう」
あ、雲雀さんあっち向いてくれた…今開けろってことかな?
ガサガサ…ビリー…
やっぱりなんか高そうだよ…
蓋をドキドキしながら開けると…
「うわーっ!凄い美味しそう!」
色んな形のチョコが入ってるよ~!
「いただきまー…って雲雀さん先に食べないで下さいっ!」
「食べても大丈夫」
うん、それは知ってるよ
骸と違って、獄寺君はあんな危ない薬とか入れないよね
「じゃあオレも頂きます…?雲雀さん?」
なんで食べようとするのを止めるんですか…
「またなんかの予感ですか?」
野生の勘とか…雲雀さんならありそう
「これ」
雲雀さんがチョコをかじって、断面を見せてくれた
「…なんか入ってる?」
まさか獄寺君何か…
「ウイスキーボンボン」
ウイスキーボンボン…?
「つまり…お酒入りってことじゃ…えええっ?!」
相変わらず雲雀さんはぱくぱく食べてるし…そんなに食べて酔わないんですか?
…あと、一応オレのチョコなんですけど
「毎日少しづつ食べなよ」
「はぁ…わかりました…」
雲雀さんは食べなれてるのかなー
えーと…チョコが3分の1に減ってるよ…
たしか20個くらい入ってたはずなんだけどなぁ…
あ、そういえばオレのチョコ渡さないと…
「あの、雲雀さ…」
「綱吉…何?」
「っ?!」
顔が近いです雲雀さん…
…近すぎますっ!
近すぎて話せませんよっ…
「えと…これ…オレからのバレンタインチョコ…です」
おずおずと、震える手で、黒地に青のリボンの、小さな箱を雲雀さんに渡した
「ワォ…開けるよ」
…そこ普通開けていい?じゃないですか…
「どうぞ…」
――シュル…ペリ、ペリ…
「雲雀さんそんな丁寧に開けなくても…」
――カパリ
蓋を開けると、トリュフチョコが5つと、プラス小さな包みが1つ
「ありがとう」
チョコを一つ、手に取って食べてくれた
「美味しい…ですか?」
「うん。美味しいけど。食べる?」
「あ…はい」
あーん…と、口を開けた
が…入ってきたのは――
「んんっ?!んっ…あふ…ん」
口移しーーっ!?
苦くて…苦い
「ぷはっ…やっぱり苦いですね…」
雲雀さんは甘いの苦手そうだったから、苦いの買ったんだけど…凄く苦いよ…
「そう?ねぇ、こっちは何?」
一緒に入れておいたもう一つの包みに、手を伸ばした
「えぇーと…オレからのプレゼントです…雲雀さんに…」
ピリピリと袋の封を開ける
「…これ何?」
「…………………ヒバードです」
近所のデパートで見つけた、ヒバードにそっくりの、クリクリとした目なヒヨコのキーホルダー
「あの…それ、オレとお揃いなんです」
ほら、と、自分の鞄についたヒバードのキーホルダーを見せた
「嫌だったら着けなくてもいいですからっ…」
ちょっと雲雀さんが、あのキーホルダーを着けてる姿が想像つかない…
「ありがとう」
雲雀さんは鍵束を取りだし、キーホルダーを着けた


今日から二人だけのお揃い




「お返し楽しみにしときなよ」
お返しかー…なんか不安だけど…
楽しみにしておこう


end!

**あとがき**
一応バレンタイン小説です
甘かったのは口移しのあたりのみでしたね…(汗)
ヒバードキーホルダー欲しい…
あ、そういえばこの前雲雀様と骸様のガチャガチャストラップを発見しましたよ(欲しかった)
さて…本日もチョコを配りに出歩きに行きますかね

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プロフィール

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堕天使エレナ
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女性
職業:
学生
趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手

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