ビスケット通信
小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。
ハンティング01
- 2009/01/25 (Sun)
- リボーン(雲雀×ツナ) |
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以降、家庭教師REBORN!の雲雀恭弥×沢田綱吉のBL小説デス
二次創作やBL、ヒバツナが苦手な方はご遠慮くださいねー
若干微エロ有るかもです…御注意を
朝、雲雀は正門の前に立っていた
並盛中生徒は、皆雲雀を避けて横切っていく
学校に入ってくる生徒を、一人一人確認しては、雲雀は眉間に皺をよせる
その目が、ある特定の人物を捉えると、微かに口元を上げた
(…沢田綱吉)
毎日遅刻ギリギリで来るため、いつも走って学校に来ている
今日も、あの犬と一緒に走っていた
一瞬、綱吉と目が合ったが、そのまま正門を横切って行く
…いつからだろうか
こうして、綱吉と一瞬だけでも目を合わせる度に、心が踊るようになったのは…
初めて合った時は…
ちまっこくて、おどおどしてて、いつも群れている、ただの鬱陶しい草食動物としか思っていなかった
あの不思議な赤ん坊と関わるようになって、初めて自分に見せた鋭い牙に驚き、少し興味を持った
それから、色々な事を知って(調べて)いくうちに、綱吉に更に興味を抱いて、いつしか目で追うようになっていた
…それがなんなのかに初めて気づいた時は、苦笑した
(――――肉食獣が草食動物に囚われるなんてね…)
翌日の朝…
なんとなく早く目が覚めたので、いつもより早く学校に行った
応接室の鍵を開けて、荷物をソファーに放り投げる
窓際に立って、並盛中のグラウンドを眺めた
野球部の朝練生が、グラウンドを均していた
ふと、綱吉がいつも通っている通学路に目をやると、綱吉と犬が歩いていた
時計を見て驚く
(…まだ7時過ぎなのに綱吉が学校に?)
学ランを羽織って、応接室を出た
風のように廊下を走り抜けて、階段を降りる
正門が見えたとこで、走る速度を落とした
いつも立っている場所に立ち、綱吉達を出迎える準備をした
息は上がっていない
いつも綱吉が一緒にいる、山本とかいうのが横切ってから、5分もしないうちに、綱吉が見えてきた
…が
(……っ!!…綱吉と、犬が…手…繋いでる!?)
犬はニコニコとしながら、綱吉と手を繋いでいる
昨日とは違う雰囲気
昨日とは違う綱吉の表情
…無性にイライラして、二人から目を逸らした
握りしめた拳に力を入れすぎて、手のひらに血が滲む
…血の滲んだ手のひらにより、ズキリと心が痛い
(こんな気持ちに初めてさせた責任…取ってもらうよ?)
二人が目の前来たとき、声をかけた
「君ら、群れてるのは鬱陶しいよ?」
「雲雀恭弥っ!」
「雲雀さんっ!?」
綱吉は、目をまん丸に見開いて、こちらを振り向いた
犬…獄寺隼人は、猛犬の如く、敵意剥き出しでこちらを振り向いて睨んできた
「十代目に手出しはさせませんからっ!!」
「獄寺君…」
両手を広げて、綱吉を守っている
後ろの綱吉も、獄寺に隠れるように身を縮めて、こちらを覗き見ている
(犬を噛み殺すのは簡単だよ)
懐に隠した獲物で、犬を切りつければ、簡単に綱吉を手に入れられる
……でもそれだと、綱吉の全て…心までは手に入らない
だから、それだけはしない
「クククッ…獲物を奪うのは簡単だってこと、忘れない方がいいよ」
そういい放つと、綱吉の瞳が不安に揺らぐ
その場を離れて、校舎に歩いていった
―――作戦を早めようか
昼休みになり、応接室を出た
もちろん昼食の為ではない
いつもは応接室から出ないが、今日はあの作戦を実行するために、出来る限りの実務は終わらせておいた
放送室のドアを勢い良く開くと、放送委員が一斉にこちらを何事かと見た
一瞬怒ったような顔をしたが、直ぐに顔を青ざめた
「風紀委員長っ!どっどどどうしたんですかっ?!」
「今日はちょっと放送したいことがあってね。ちょっと貸してくれる?」
「はっはいっ!どうぞどうぞっ!ご自由にいくらでもお使いくださいっっ!!」
ドタバタと椅子から退いて、壁際に走っていった
―――所詮草食動物に過ぎないね
ピンポンパンポーン
鐘のボタンを押すと、お知らせのメロディーが鳴る
次に、マイクのスイッチを押した
「沢田綱吉、沢田綱吉。至急応接室に来るように」
それだけを言って、放送のスイッチを切った
―――これで良し
が、嫌な予感が頭をよぎった
(絶対犬達を引き連れてくる…)
もう一度、お知らせメロディーのボタンを押して、マイクのスイッチを入れた
ピンポンパンポーン
「沢田綱吉、至急応接室に「一人で」来るように」
こうしておけば必ず綱吉は一人で来るのは確信
「君ら、ありがとう」
棒読みのお礼を言って、放送室を後にした
応接室に向かう足は、自分の気持ちと同じで、どんどん早くなる
…今日こそ綱吉を手に入れてみせる
応接室に着くまで、綱吉が何をしたらこうするとか、何を話すかとかを、シュミレーションしつづけた
**あとがき**
獄ツナ小説「十代目とボム」2話のあのシーンですねー
まだ読んでなくて、獄ツナ好きな方はぜひ覗いてみてくださいなー
十代目とボム2話目だと、獄寺→ツナという感じで、ツナはまだ獄寺を好きかよくわかってない状態
そこに雲雀さん登場なわけで…
「十代目とボム」の方では、雲雀の作戦失敗に終わりましたが…
今回の雲雀×ツナ「ハンティング」は成功した話です~
タイトル文字通り雲雀にハンティングされるわけで…(笑)
次回は「十代目とボム」の4話、ツナが応接室で襲われちゃう話のplus版で、ちょっと会話増えてます~
それでは
読んでくださり有難うございましたー
二次創作やBL、ヒバツナが苦手な方はご遠慮くださいねー
若干微エロ有るかもです…御注意を
朝、雲雀は正門の前に立っていた
並盛中生徒は、皆雲雀を避けて横切っていく
学校に入ってくる生徒を、一人一人確認しては、雲雀は眉間に皺をよせる
その目が、ある特定の人物を捉えると、微かに口元を上げた
(…沢田綱吉)
毎日遅刻ギリギリで来るため、いつも走って学校に来ている
今日も、あの犬と一緒に走っていた
一瞬、綱吉と目が合ったが、そのまま正門を横切って行く
…いつからだろうか
こうして、綱吉と一瞬だけでも目を合わせる度に、心が踊るようになったのは…
初めて合った時は…
ちまっこくて、おどおどしてて、いつも群れている、ただの鬱陶しい草食動物としか思っていなかった
あの不思議な赤ん坊と関わるようになって、初めて自分に見せた鋭い牙に驚き、少し興味を持った
それから、色々な事を知って(調べて)いくうちに、綱吉に更に興味を抱いて、いつしか目で追うようになっていた
…それがなんなのかに初めて気づいた時は、苦笑した
(――――肉食獣が草食動物に囚われるなんてね…)
翌日の朝…
なんとなく早く目が覚めたので、いつもより早く学校に行った
応接室の鍵を開けて、荷物をソファーに放り投げる
窓際に立って、並盛中のグラウンドを眺めた
野球部の朝練生が、グラウンドを均していた
ふと、綱吉がいつも通っている通学路に目をやると、綱吉と犬が歩いていた
時計を見て驚く
(…まだ7時過ぎなのに綱吉が学校に?)
学ランを羽織って、応接室を出た
風のように廊下を走り抜けて、階段を降りる
正門が見えたとこで、走る速度を落とした
いつも立っている場所に立ち、綱吉達を出迎える準備をした
息は上がっていない
いつも綱吉が一緒にいる、山本とかいうのが横切ってから、5分もしないうちに、綱吉が見えてきた
…が
(……っ!!…綱吉と、犬が…手…繋いでる!?)
犬はニコニコとしながら、綱吉と手を繋いでいる
昨日とは違う雰囲気
昨日とは違う綱吉の表情
…無性にイライラして、二人から目を逸らした
握りしめた拳に力を入れすぎて、手のひらに血が滲む
…血の滲んだ手のひらにより、ズキリと心が痛い
(こんな気持ちに初めてさせた責任…取ってもらうよ?)
二人が目の前来たとき、声をかけた
「君ら、群れてるのは鬱陶しいよ?」
「雲雀恭弥っ!」
「雲雀さんっ!?」
綱吉は、目をまん丸に見開いて、こちらを振り向いた
犬…獄寺隼人は、猛犬の如く、敵意剥き出しでこちらを振り向いて睨んできた
「十代目に手出しはさせませんからっ!!」
「獄寺君…」
両手を広げて、綱吉を守っている
後ろの綱吉も、獄寺に隠れるように身を縮めて、こちらを覗き見ている
(犬を噛み殺すのは簡単だよ)
懐に隠した獲物で、犬を切りつければ、簡単に綱吉を手に入れられる
……でもそれだと、綱吉の全て…心までは手に入らない
だから、それだけはしない
「クククッ…獲物を奪うのは簡単だってこと、忘れない方がいいよ」
そういい放つと、綱吉の瞳が不安に揺らぐ
その場を離れて、校舎に歩いていった
―――作戦を早めようか
昼休みになり、応接室を出た
もちろん昼食の為ではない
いつもは応接室から出ないが、今日はあの作戦を実行するために、出来る限りの実務は終わらせておいた
放送室のドアを勢い良く開くと、放送委員が一斉にこちらを何事かと見た
一瞬怒ったような顔をしたが、直ぐに顔を青ざめた
「風紀委員長っ!どっどどどうしたんですかっ?!」
「今日はちょっと放送したいことがあってね。ちょっと貸してくれる?」
「はっはいっ!どうぞどうぞっ!ご自由にいくらでもお使いくださいっっ!!」
ドタバタと椅子から退いて、壁際に走っていった
―――所詮草食動物に過ぎないね
ピンポンパンポーン
鐘のボタンを押すと、お知らせのメロディーが鳴る
次に、マイクのスイッチを押した
「沢田綱吉、沢田綱吉。至急応接室に来るように」
それだけを言って、放送のスイッチを切った
―――これで良し
が、嫌な予感が頭をよぎった
(絶対犬達を引き連れてくる…)
もう一度、お知らせメロディーのボタンを押して、マイクのスイッチを入れた
ピンポンパンポーン
「沢田綱吉、至急応接室に「一人で」来るように」
こうしておけば必ず綱吉は一人で来るのは確信
「君ら、ありがとう」
棒読みのお礼を言って、放送室を後にした
応接室に向かう足は、自分の気持ちと同じで、どんどん早くなる
…今日こそ綱吉を手に入れてみせる
応接室に着くまで、綱吉が何をしたらこうするとか、何を話すかとかを、シュミレーションしつづけた
**あとがき**
獄ツナ小説「十代目とボム」2話のあのシーンですねー
まだ読んでなくて、獄ツナ好きな方はぜひ覗いてみてくださいなー
十代目とボム2話目だと、獄寺→ツナという感じで、ツナはまだ獄寺を好きかよくわかってない状態
そこに雲雀さん登場なわけで…
「十代目とボム」の方では、雲雀の作戦失敗に終わりましたが…
今回の雲雀×ツナ「ハンティング」は成功した話です~
タイトル文字通り雲雀にハンティングされるわけで…(笑)
次回は「十代目とボム」の4話、ツナが応接室で襲われちゃう話のplus版で、ちょっと会話増えてます~
それでは
読んでくださり有難うございましたー
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うえのイラスト画像はいただきもの。
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オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手
感想・お問い合わせは下記マデ(☆を@に変えてねっ)
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小説のお仕事、有料無料、業者同人問わず受けます
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