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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

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ハンティング02


雲雀が応接室に入ると、後ろのドアから控えめにノックの音がした
ガチャリと開けて、少し見下ろすと、驚いた表情の綱吉が立っていた
「遅いよ」

本当は全然遅くない。寧ろ早い
それに、こんな早く来るとは思わなかった。放送を聞いて直ぐ来たに違いない
それが嬉しく思い、綱吉に分からないくらいの笑みを浮かべた
「す…すみません」
何故謝る?あぁ…僕が怒ってると思ったのか…
僕が眉を寄せてちょっと不機嫌そうな顔をすると、綱吉の瞳は、少し怯えた瞳になった
…でもそれは僕の照れ隠しなのは、綱吉は知らないだろうね
「まぁ入ってよ」
少し身を引いて、綱吉が部屋に入れるように、道をあけた
「し…失礼します…」
おずおずと、辺りを伺うように部屋に入る綱吉は、小動物のようで可愛いと思う
―――カシャン
そんな小動物を逃がさないためにも、ドアの鍵を閉めた
「…え?」
(なんで鍵?)
鍵を閉めた音に、綱吉は体をびくっと震わせて、こちらを振り返った
その瞳は、不安と疑問で揺らいでいる
警戒…かな?
「ククッ…大丈夫。いつもの事だから」
「…そうなんですか」
そういっても綱吉の目からは、不安の色が消えない
そんな臆病なとこも、僕は大好きだよ
思わず口元が弛む
「座りなよ」
応接室のど真ん中にある、黒張りのソファーに座り、膝に肘をついて綱吉を見つめた
綱吉は、テーブルを挟んだ向かいのソファーに座る
当たり前だけど、隣に座らせれば良かったと少し後悔して、イラつく
「あの…オレに何の用なんですか?」
膝に手をそろえ、身をギユッと縮こまらせて、綱吉は僕を上目遣いに見ている
緊張してるんだね…触れたら今にも壊れそうだよ
「特に用はないよ」
「は?」
僕の意外な答えに、肩の力が抜けて、普段通りな綱吉の様子に少し戻ったらしい
相変わらず緊張してるけどね
ふと、綱吉の横に置いてあるお弁当に目が行く
「お弁当、食べたら?」
放送は昼休みが始まって直ぐに流したのだから、綱吉はお弁当をまだ食べてないのだろうね…
「えっ?!でっでもここ応接室だしっ!」
「ここは僕の部屋だから気にしなくていいよ」
「そうですか…」
(いつから雲雀さんの部屋になったんですかっっ!)
呆れ顔の綱吉。…まぁ別に気にしないけど
「クスッ…初めからだよ…」
「…?!」
綱吉は、瞳を見開いて驚く
だって君、考えが顔に出てるよ?
でもそれは、綱吉は自覚してないだろうし、かといって教えるほど僕も優しくはない
…だって、綱吉に言ったら面白くないからね
そんなことを考えてるとも知らずに、綱吉はお弁当をテーブルに置き、包みを広げた
蓋を開けると、少し減っているが、色とりどりのおかずが入っている
中身を観察していると、綱吉が話しかけてきた
「あ…そういえば…雲雀さんはお昼食べましたか?」
「まだだよ」
「そうですか…」
いつも食べないけど、そう答えておく
ご飯は…綱吉とか
そう言ったら、君は動揺するだろうね
綱吉は、遠慮がちに箸を取り出した
「美味しそうだね」
「はぁ…ありがとうございます…」
綱吉は、黒豆を一粒つまんで、小さな口に入れた
ご飯を食べている時の君は、とても美味しそうだ
…でも
僕の前でゆっくり食事なんて…させないよ?
計画を実行に出来ると思うと、心が踊り、目を細めた
「僕にも頂戴」
「え?」
綱吉の動きが止まる
僕の素敵な提案に驚いたのかな?
「い…今なんて」
「僕にもそれ頂戴」
お弁当に指を指して、綱吉を見つめた
綱吉は、うーんと考えている
やがて、困った様に目を泳がせていた
(ちょっとここから手を伸ばしても届かないよな…)
「こっちに来なよ」
自分の隣をポンポンと叩く
「あ、はい…」
立ち上がり、お弁当を持ってこちら側に回ってきた
…綱吉さソファーの端っこに座る
「なんでそんなに離れてるわけ?」
「あ、すみません…」
不機嫌な口調で言うと、びくりと肩を震わせて、立ち上がった
少し僕に近づいて座ろうとする
「まだ」
そう言うと、また少し近づいてきた
「まだ…また…OK」
腰や足がぴったりくっつく程の距離で、綱吉を座らせた
「綱吉、ウインナー頂戴」
「…どうぞ」
箸でウインナーをつまんで、僕に差し出してきた
…ちょっと予想外
「クスクス…食べさせてくれるんだ?」
ちょっと意地悪だったかな
「え?あ、だって…」
顔を真っ赤にして…君はやっぱり可愛いなぁ…
ぱくりとウインナーを食べる
塩分が効いてて美味しい
「…普通だね」
綱吉が食べさせてくれるものなら何でも美味しい
「そうですか…」
次は白いご飯…あ、間接キスだね
そんなことで嬉しい僕って、やっぱり綱吉中毒末期かもしれない
食事中の綱吉を堪能していたが、ちょっと飽きた
…作戦開始
「綱吉」
「な、なんですか?」
箸を置いて、首をこちらに向ける
「厚焼き卵」
「えっと…どうぞ」
さっきと同じなんて、駄目だよ?
もちろん…
「口移しで」
綱吉がしばらく固まった
「はぁ?」
やがて口を開いたが、信じられないといった様子で、気の抜けた声を出して、あたふたと動揺している
「ちょっ…雲雀さん…何かの冗談ですよねっ?」
「僕が冗談言うと思ってるの?」
「いいえっ…思いません…」
少しうつ向いて、頬を赤くしている
「……」
ちらりとこちらを見る姿が可愛い
「早くしなよ。嫌だって言ったら噛み殺すよ?」
こうでもしないと君は動かないからね
僕の懐から獲物を取り出して、綱吉に見えるようにする
「――っ!……はぁ」
一瞬、顔が恐怖に染まったが、意を決して厚焼き卵を摘まみ、半分までを唇に挟んで耳まで真っ赤にしながら、僕の前に口をつき出した
「とても美味しいだね」
クスッ…頂きます
厚焼き卵を間に挟んで、かぷっとキスをすると、綱吉はびくっと驚いた
「んっ?!」
頭を引こうとしたけど、僕が後頭部を掴んで阻止
厚焼き卵を挟む唇の隙間から舌を入れて、残りの半分も奪い取る
「んぅ…やっ…」
口の中の厚焼き卵が無くなっても、僕はしばらく止めない
綱吉の反応が可愛くてね…
「ぷはっ…はぁっ…は…」
唇を放すと、唾液が銀色の糸をひいた
綱吉は一生懸命に空気を吸う姿がまた可愛くて、もう一度口づけた
「え?ちょっ…んっ…あ…んんっ…」
唇を軽く舌で舐めると、綱吉は唇を開けた。すかさず舌を割り込み、歯茎をなぞる
シャツを掴んで、必死に僕を押して抵抗しているが、全然力が入っていない
「あ…ぅん…んっんんーっ?!」
舌を吸い上げると、綱吉はうめき声を上げた
可哀想なので、仕方なく「は…もしかしてこういうの初めて?」
「~~っっ!!」
正直だね…
綱吉は顔を赤くし、涙目の瞳を泳がせたが、直ぐに顔をうつ向かせて、小さくこくりと頷いた
「ワォ…驚きだね」
あの犬にもまだされてなかった事をしていると思うと、支配感に満ちてくる
「ふっ…くっ…うぅっ…」
綱吉は、嗚咽を堪え、すすり泣き出した


……そんなに僕のしたことが嫌だったの?
そう思うと、胸がズキズキと痛み、ドロドロとした感情が溢れそうになるが、左手の手のひらに爪を立てて、その気持ちを押さえた
反対の手で、綱吉の頭をそっと撫でる
「綱吉」
出来るだけ優しい声で、ゆっくりと話かけた
綱吉が顔を上げて、僕と目が合うと、頬に涙がツーー…っと溢れた。それを親指できゅっと拭ってやる
「雲雀さ…」
「ごめんね」
綱吉は目を見開いて驚いている
「…雲雀さん…?」
そろそろ授業の予鈴が鳴る
無表情に顔を引き締めて、綱吉に軽く、触れるか触れないくらいのキスをした
「僕は綱吉が好きだから、綱吉が嫌な事はもうしない」
「雲雀さん…」
綱吉の顔が、羞恥に染まっていく
授業の予鈴が、校舎に響いた
「僕に少しでもチャンスがあるなら、放課後にまた来てよ」
「……あ…えっと…」
少し瞼を伏せて、綱吉は困った顔をした

きっと、あの猛犬の事を思い出したのだろう
…もし、まだ犬に完全に落ちてないなら、僕にも勝率はある
「早く行きなよ」
「あ…はい」
綱吉は、ソファーを立ち上がりお辞儀をして、応接室を静かに出ていこうと鍵を開けた時、綱吉に一言告げる
「灰色の狼はもっと凄いことをするからね」
もちろん、僕もだけど…今はまだ我慢
「???」
クスッ…意味、わからないみたいだね
綱吉が応接室を出ていった後も、雲雀はニコニコとしていた


綱吉がどちらを選ぶか
そんなの、絶対僕を選ぶ
だから、きっと彼は放課後、ここに来る


それは、僕の期待であり
確信。






**あとがき**
灰色の狼…獄寺のことですよ~
んー…やっぱり雲雀様はカッコいいですよねー
さて…雲雀は自意識過剰なキャラだよね
僕が好きなんだから君も好きだよね?的な。ヤキモチしまくり、怒ったらら手がつけられない…うちの雲雀様はそんなキャラですね~そしてツナに甘いっ!これに限ります
ドSな雲雀様もいいけどね!ツンデレな具合が絶妙って感じにしたい

そしてみぃ的最強コンボは
雲雀→綱吉←獄寺
ですよね~
その次が
獄寺→綱吉←山本
ですよっ!!
サンド最強最高☆

コホン…
ここまで読んで下さり有難う御座いました

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趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手

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