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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

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スイーツぱにっく!03

ふぅ…と一息つき、ランボ達にシュークリームを分けるために一階へ階段を降りる
「ランボーイーピンー?シュークっうぁっ?!いだっ!がっ!うわぁっっ!」
5段降りたとこで階段を踏み外し、階段を転がり落ちた
「ふぎゃっっ!?」
落ちた場所の下から小さな悲鳴がして、恐る恐る退いてみると…
「いたた…ってうわぁ?!ランボごめんっ!大丈夫?!」
「う゛ぅぅ…がっ…まんっ…」
ぼろぼろに泣いてるランボは、髪の毛の何か中で探し物をしている
「本当にっごめんっ!ランボお願いだから10年バズーカ使うなよっ?!ちょっ…ランボーっ!こっちに向けっ…うわぁっ?!」

――――ズドーーーーン!!

ツナの悲願も叶わず、ランボは10年バズーカを発砲
もくもくと白い煙が立った

…ツナに向けて



「あいたたたー…」
気がつくと、知らない部屋にいた
辺りを見回して、様子を伺う
「ここ何処だよ…」
部屋は広く、ベッドも大きくて、ここは何処か屋敷なのかも…とツナは思った
立ち上がり、部屋を歩き回る
部屋の角にあるクローゼットを開けてみた
「失礼します…うわぁ…スーツが沢山ある…」
クローゼットの中には、真っ黒なスーツが30着以上入っていたので、ツナは少し驚く
今度は部屋の窓辺にある机を調べた
「書類が沢山…ええと…ドン…ボンゴレ?え?まさかここって10年後のオレの部屋っ?!」

―――コンコンコン
ええーっっ?っと叫びそうになった時、部屋にノックの音がした
「え?あ、はい、どうぞ…」
10年前の自分が10年後の自分の客を部屋に入れていいのか迷ったが、部屋に入れない訳にもいかず、客を部屋に招き入れた
――ガチャリ
「ボス、書類持ってき……って、10年前のボス?!」
部屋に入ってきた人物は、灰色の髪をしていて、緑色の瞳をした人。その人物はどことなく誰かに似ていて…
「…えっ?まさか獄寺君?」
「はいっ!俺は10年後の獄寺隼人です。あ、まさかあの牛ガキに10年バズーカ使われたんじゃ…」
「あ、うん。階段から落ちてさーちょうど下にいたランボを下敷きにしちゃって…それでここに来ちゃったみたい…あはは…」
照れくさそうに頭を掻くと、10年後の獄寺は涙をぽろぽろと流し始めた
「えっ!?ちょっと…獄寺君?大丈夫?どうしたの?どっか痛いの?」
おろおろとしながら獄寺の顔を見上げる
「すみません…昔のあなたに会えて感激して…呼び方とか違って懐かしくて…」
「そっか。えーっと…10年後のオレは獄寺君のことなんて呼んでるの?」
「…10年後のあなたは、隼人って呼んでます。」
涙を拭ってにこっと笑う獄寺は、10年前の獄寺よりカッコいいけど、眩しい笑顔はあまり変わらなくて、ツナはほっとした
「じゃあ、は…隼人」
「はい、なんでしょうか?」
「あはは…なんか不思議な感じ。獄寺君…あ、は…隼人が敬語だなんて」
アクセサリーも控えめになったし、と告げると、獄寺はクスッと笑った
「マフィアですから、あまりジャラジャラ付ける訳にもいきませんからね」
獄寺は指にはめた指輪を見ながら言った
「でもやっぱり趣味はいいよねー指輪とかカッコいいし、スゴく、はや…隼人に似合ってるもん。オレには似合わないけどね…」
「そんなことないですよ。……ほら、これならあなたにも似合いますよ?」
獄寺は自分の小指から指輪を抜き、ツナの指に何度かはめてから、指輪は中指に収まった
「うわぁ…カッコいい…」
ツナは自分の指にはめられた指輪を眺めた
「それ、あなたに差し上げます!」
「えっ!いいよいいよっ!こんな高そうな指輪…」
慌てて指輪を外そうとしたが、獄寺の手によって止められた
「あなたに貰ってほしいんです…」
間近で顔見られて、ドキドキと心臓が速まる
「獄…隼人?」
「…俺は10年前からあなたの事が―――」

―――ボフン!

もくもくと白い煙が立ち、気がつくと、自分の家のリビングだった
「ツナ、10年後はどうだったか?」
正面に座っていたリボーンに話しかけられて、びっくりした
「……あ、えーと…やっぱりオレってボンゴレのボスになってたみたい…」
(さっき隼人は何を言おうとしたんだろう?)
「そうか。なぁツナ」
「なっ、何?」
何故かドキリとする
「顔が赤いが…何かあったのか?」
「え?!なな何もなかったよっ!ええとーあ、そうだ!山本に貰ったシュークリームがあるんだよ!ちょっと取ってくる!」
誤魔化すようにリビングを飛びだし、自分の部屋に戻り、ため息をつく
「はぁ…すー…はぁー…」
深呼吸を何回かして、落ち着いたとこでシュークリームの箱を机から取り、部屋を出てリビングに戻った
食卓にはいつの間にかイーピンとビアンキ、それからランボも座っていた
「はい、コレ」
机にトン、と置くと、3人の目が輝いた
「よくやったわ」
「ガハハーランボさんシュークリームだーい好きだもんねー!」
「ランボ、さっきはごめんな?」
頭を下げて謝り、頭を上げると、既にランボはシュークリームにかじりついてた
「んー?さっきー?さっきなんかあったっけ~?」
「あはは…(ランボ忘れてるーっ?!でも良かったー…)」
「あら~?ツっ君その指輪どうしたの~?」
「え?あ――…」
ツナは手を見ると、指にはめられてる指輪に気がつく
(隼人に返し忘れちゃった…ま、いっか…今度返そう…)
「そうか。獄寺に貰ったのか」
「心読むなーっっ!」

――ピーンポーン
「あら?誰か来たみたいねぇ」
「母さん、オレが出るよ」
ツナは椅子から立ち上がり、玄関に向かう
――ガチャリ
「十代目~!遊びに来ましたー」
「いらっしゃい隼人~って…あ…」
(10年後の獄寺君の呼び方で呼んじゃったよっっ)
思わずさっきまで呼んでいた呼び名で呼んでしまったことに、ツナは恥ずかしくなり顔が赤くなる
「じゅ…十代目っ!」
「えっ?ひゃあぁっ!?ちょっ!…獄寺くっ…うわっ!?いだっ!」
獄寺は尻尾があったらブンブン振ってそうな勢いで飛び付いて来たので、ツナは後ろに尻餅をついた
「じゅうだいめぇ~!もっと隼人って呼んで下さいっvvv」
嬉しそうに頬をすり寄せてくる様子は、犬そのものだ
「獄寺君ーっっ!」
「おめーらうるせーぞ」
「助けてよリボーン!」
助けを求めたが、リボーンはリビングに歩いていってしまう
「じゃあな」
「待ってっ!…助けてーっ!」
(あああ…もう嫌だ…)

――ズガンッ!!ゴンッ!!

「うがっ!!」
「え?」
鈍器で叩かれたような鈍い音がして、獄寺はばたりと倒れてきた
獄寺を横に退かして、助けてくれた人物を見上げた
「ひっ…」
そこには物凄い形相でツナを睨む…
「大丈夫なわけ?」
並盛町の秩序
雲雀恭弥がいたわけで…
「雲雀さんっ!なんでここに?!」
助けてくれたのが雲雀だと気付き、ツナは慌てて正座になる
「綱吉が助けてって言ったんでしょ」
「え…?」
(だからってどうして雲雀さんが…?)
ぽかんと惚けていると、雲雀は学ランを翻して玄関を出ていく
「ちょっと待って!」
「……何」
雲雀は、振り返らなかったけど、立ち止まってくれた
「雲雀さん、ありがとうございます…」
「…そう」
「ちょっと待ってて下さい!」
ツナは立ち上がり、駆け足でリビングに戻って、シュークリームを1つ取り、玄関に戻った
「はぁっはぁ…良かった…まだいた…」
「君が待っててっていたんでしょ。で、何?」
雲雀の近くに歩いていき、シュークリームを差し出す
「これ、お礼にっ…貰って下さい…」
雲雀はシュークリームを眺めているだけで、受け取ろうとはしない
「ワォ…甘い物を僕にくれるんだ?」
「あ…」
(そういえば雲雀さん甘い物苦手だった気が…する)
目を伏せて項垂れるツナを見て、雲雀はため息をつきながら、シュークリームを受け取った
「貰っとく」
「!」
「今回は特別だよ」
目をキラキラと輝かせて、ツナはにっこりと笑う
「ありがとうございます!」
シュークリームをぱくりと食べると、雲雀は眉間に少しだけしわを寄せた
「甘い」
「あはは…シュークリームですから…」
苦笑いしながら、雲雀がシュークリームを食べている様子を見守った
雲雀はそれが面白くなくて、シュークリームのクリームを指ですくった
「…?ちょっと…雲雀さん何してるんですか?」
「こうするんだよ」
クリームのついた指を、ツナの口元に近づけた
「…雲雀さん?」
(なんかイヤな予感がするんだけど…)
「舐めてよ」
「はぁーっ?!」
思わず相手が雲雀だということを忘れて叫んだ
それに雲雀はニヤリと笑っている
「早くしないと噛み殺す」
「ひぃぃっ!わっ分かりましたっっ…」
涙目になりながら、雲雀の手を掴んだ
「うぅ……はむっ…」
ぱくっと指をくわえて、クリームを舐め取る
「ん…んんっ?!…ふ…んーっ?!」
いきなりくわえていた指が動き、ツナは驚く
しばらくツナの様子を堪能した雲雀は、指を引き抜いた
「ふぁっ…雲雀さんっ!何するんですか~っっ?!」
真っ赤になって訴えると、雲雀にクックッと喉で笑われた
「綱吉、また来るよ」
「ひ…雲雀さん~…」
雲雀はスタスタと沢田家を出ていった
「はぁ…」
今日何回目か分からないため息をつき、リビングに戻った





**あとがき**
10年後獄寺×ツナ、どうでしたかね?微妙?あはは…

で、次が現代獄寺×ツナがちょろっと(本当にちょっと)ありましたがー…獄寺がフィーバーしてましたね(笑)
っていうかリビングに戻ったツナは獄寺を玄関に置いて行ってますね…

最後に雲雀×ツナでした
微妙に微エロ。エロに入らないね。なんか雲雀さんSな変態っぽいよ。うん
きっと少し前の獄寺に感化されたんだよ。こういう雲雀様もいいかも(死)

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堕天使エレナ
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性別:
女性
職業:
学生
趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手

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