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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

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十代目とボム


以外、リボーンの獄寺×ツナの小説
BL・ボーイズラブ・同性愛…の小説です
ぬるい15歳以上対象くらい?ですが、ボーイズラブに免疫の無い方や、獄寺×ツナが苦手な方はご遠慮下さいっ







「十代目ってよく見ると可愛いッスよね~」
「あははっ!確かにツナって可愛いかもなっ!」
「はぁっ?!なっ何言ってんの二人共っ?!」




【十代目とボム】
「あーあ…今日も体育でヘマやっちゃったよ…」
だらーんと項垂れている少年は、沢田綱吉。
焦げ茶色のツンツン頭をしていて、顔はいまいち、運動神経ゼロ、勉強出来ない、何をやってもダメダメな、通称「ダメツナ」
「十代目っ!気にすること無いッスよ!」
隣で一緒に下校しているのは獄寺隼人。銀色の髪に目つきの悪い目。おまけにゴツいアクセサリー。不良っぽいが勉強や運動はかなり出来る。武器はボム(爆弾)
「はぁ~あ…」
獄寺の気遣いの言葉も耳に入れず、とぼとぼと歩くツナ
「十代目~…元気だして下さいよー」
おろおろとする獄寺を見て、ツナはさらに項垂れた
「何の取り柄も無いオレの気持ちなんて獄寺君にはわからないよ…」
「十代目…」
今は学校帰り。いつも通り獄寺とツナは、一緒に帰っていた
「おーい!獄寺~ツナ~!」
獄寺とツナは、後ろを振り返った
「よっ!」
「あぁ山本か。どうしたの?たしか今日は少し居残り練習するんじゃなかったっけ…?」
「ん?ああ、やっぱりツナ達と一緒に帰りたいじゃん?」
山本は、獄寺とツナに並んで歩く
ぐるるるる…
「腹減った…あ、十代目!そこのコンビニでパン買いませんか?」
近くにあったコンビニに向かって指を指す
「えっ…オレはいいよ、獄寺君だけ行ってくれば?」
「そうですか…じゃあ十代目の分まで買ってくるッス!」
ダッシュでコンビニに入っていく獄寺
「えぇっ?ちょっ…獄寺君!?」
慌て追いかけようとするツナを、山本は止めた
「まぁいいじゃないか、ツナ!」
「はぁ…」


5分ほどして、獄寺がコンビニから出てきた
「十代目!どうぞ!」
獄寺は、ツナに向かってあんパンを差し出す
「あ…ありがとう獄寺君…あんパンだ」
戸惑いながらも受け取った
「獄寺!俺の分は?」
「あるわけねーだろっ」
「え…じゃあオレのあんパン半分あげるよ。はい、山本!」
「お、サンキューな!ツナ!」
あんパンの包装を開けて、半分個にして、山本に渡す
その様子を見て、獄寺はコンビニの袋を漁り、クリームパンを取り出す
「十代目!クリームパン半分と、あんパン4分の1と交換してください!」
「獄寺君、それはなんかオレの方が徳してる気がするんだけど…」
「お願いしますっ!」
ちょっとムッとした表情で言う獄寺に、ツナはため息をつく
「うーん…分かった。獄寺君が買ってくれたんだし、文句は言わないよ」
あんパンをもう半分に割って、獄寺のクリームパン半分と交換した
「ありがとうございますっ!十代目!」
「いや、お礼言うのオレの方なんだけど…」
「獄寺!俺とも交換するか?」
「しねーよっ!半分で十分だっ!」

歩きながらパンをかじる
「十代目ってよくみると可愛いッスよね~」
「あははっ!確かにツナって可愛いかもなっ!」
「は…はぁっ?!なっ何言ってんの二人共っ?!」
ツナは驚きの余りパンを落としそうになった
「すみませんっ!いえ…パンをかじってるとこがハムスターみたいで可愛かったもので…思わず口に出してしまいましたっ」
頭少し下げて謝る獄寺
「うんうん!リスとかにも似てるよなっ!」
「ふっ…二人共ーっ!」
顔を真っ赤にして起こるツナ
すると獄寺は、ふと思い付いた
「十代目の取り柄は可愛いとこですっ!」
グッと親指を立てて語る獄寺
「そんな取り柄はいらないよっ!」
「ま、いいじゃんかツナ!可愛いヤツってなかなかいないぞ!」
「それ褒めてないしっ!」
「あ、今日は早く帰んないといけないんだった。じゃあな!ツナ!獄寺!」
逃げるように、ぱたぱたと山本は走って行った
「早く帰んないといけないのになんで居残り練習してたのかなぁ…?なんでだろ…」
「練習してる時に早く帰んないといけないのを思い出したんじゃないんスか?」
獄寺の表情は少し嬉しそうに見えた
「…そうかもね」


獄寺と別れる道に着いた時に、獄寺が言った
「…十代目…さっきの嘘じゃないッスから」
「え?何が?」
驚いて獄寺を見ると、真剣な目でツナを見据えていた
「十代目、凄く可愛いくて、可愛いくて…」
何かを躊躇う用に、少し目を外す
「ご…獄寺…君?」
夕陽に、獄寺の銀髪がキラキラと輝いていて、とても綺麗だった
「十代目!」
「はっはいっ?!」
いきなり名前を呼ばれ、驚いてツナは声が上ずる
獄寺は、一歩、また一歩と、ツナに近づく。ツナの肩に手をかけ――………
「………?」
獄寺が、訝しげにあたりをキョロキョロと見回した
「どうしたの?獄寺君?」
「いや…誰か居た気がして…気のせいッスね…」
「…?」
ツナもあたりを見回したが、誰か居る気配はしなかった
「十代目、ちょっと寄り道しませんか?」
「え?あぁ…別にいいよ」


しばらくして獄寺とツナは、噴水のある近所の公園に着いた
「わーっ懐かしいなぁ!昔よくここで遊んだっけ…」
そういえばジャングルジムから落ちたなーとか呟きながら、ツナは公園を歩き回った
獄寺も、にこやかにツナの話に耳を傾くながら、一緒にあるいた


しばらく公園を歩いた後、ベンチに腰掛けた
「十代目」
獄寺は、ついさっきまでしていたようなにこやかな顔ではなく、意を決したような、真剣な顔だった
「何?」
ツナは、首を傾げて、少し上目遣いに見る
「いつまでも十代目についていきますから!」
「そっか…あ…ありがとう…」
照れくさそうに、苦笑いする
「何があっても…例え十代目が、ボンゴレファミリーの十代目じゃなくなっても…ずっと十代目を支えますから」
「…獄寺くん?」
獄寺がいつもと違い、真面目に話してるのを分かり、ツナは少し身構える
「十代目の右腕としてでなく…沢田綱の隣に一生居たいんです」
「う……ん?」
ツナは、何故自分がどきっとしたのか、まだ分からない
「だから……だから…」
獄寺は俯いて、表情はよく見えない
ツナは獄寺が何を言いたいのかよくわからなかった
親友なら、一生隣にいるのが当たり前…それなのに、獄寺は何を言いたいのか
ツナは、獄寺が喋るまでずっと考えた
「十代目」
「…何?」
最初と同じ会話をする
「俺、十代目が好きですから」
心を込めて、ゆっくりと言った
「僕も好きだよ?」
平然と答えるツナ。
「違うんですっ!…友情とかそういうんじゃなくてっ…」
「え?獄…寺君?」
意味が分かっていないツナに、獄寺はイラつく
「…十代目っ!」
「えっ?うわぁっ!?ぐっ!………ったぁ……何すんだよ獄寺君っ!!」
獄寺は、ツナをベンチに押し倒し、手首を押さえる
背中の痛さで顔を歪めるが、すぐにキッと獄寺を睨む
「なんだよ獄寺君っ!離してよっ!痛いってばっ…」
じたばたともがくが、獄寺はどいても離してもくれなかった
「好き…だったんでよ…ずっと前から…」
少し力を緩めて、ぽつりぽつりと話す
「え?獄寺君…?」

「きっと自分は、ただ憧れてるだけだって、自分にずっと言い聞かせてきたんです…
でも、十代目が山本とか、他の女と話してるとこを見てると…辛くって…苦しくなって…」
「………」
ツナは抵抗をするのも忘れ、ただ静かに、獄寺の聞く
「さっきも、山本が十代目にあんパン分けて貰ってるの、見てて悔しかったんです…それでっ…」
「あ…それで…交換して欲しいって言ったんだ…」
あたりは、夕闇に包まれてきていて、少し寒い
「十代目…俺っ!…十代目が好きですっ!友人としてじゃなく……」
そっと、やさしくツナに覆い被さる
ツナは、とても温かくて、心地よかった
「十代目を…愛し…て…」
ツナは、おもいっきり獄寺を抱き締めた
「獄寺君、ありがとう」
「十代目…」
体を離し、ベンチに座り直して、獄寺とツナは目を合わせる
「えっと、オレはまだ…獄寺君の期待に答えられる気持ちかは分からないけれどさ…ちょっと友情から出たくらいだけど…ね
オレも、好きだよ…」
頬を紅に染めて、照れくさそうに、はにかみながら告白した
「…十代目っ!」
「うわっ」

嬉しさのあまりに、ぎゅっとツナを抱き締めた
「ご…獄寺君っ!あの…その、恥ずかしいよ~っ…」
あたふたとしながらも、ツナもゆっくりと獄寺の背中に手を回す
しばらくして、少し体を離し、お互いすぐ近くで見つめあう
「ツ…ナさん……」
ツナは、初めて名前で呼ばれて、凄く嬉しくて、嬉しさが心に染み渡るような感覚がした
そっと…お互いの顔が近づく
「これからも、よろしくね…獄寺く…ん」

最後の言葉を言い切る時、唇が重なるった
何秒だろうか。長い間重ねあっている
どちらからともなく離れて、ふっと笑う
「うわぁー…オレファーストキスだよ…」
照れくさそうな、微妙なような笑みを浮かべた
「あ…すみません、十代目」
お互い微妙な苦笑いをする
「あはは…全くだよ。初めてが男とだなんて…思ってもみなかったなぁ……ねぇ、獄寺君」
そっと、耳元で囁く
「なんすか十代目…」
「さっきみたいに名前で呼んでほしいな…二人の…時…は…」
言った自負が恥ずかしくなり、声が小さくなる
「…はい、わかりました。十代目…いえ、ツナさん」
また一度、重ねあった。今度は先程より深く、優しく
「ん…はっ…」

「おい。獄寺、タイムオーバーだ」
「え?!」「なっ?!」
「獄寺!よかったな!」
意外な声が聞こえ、二人は慌てて離れた
「ちょっ…山本っ?!それにリボーンまでなんでここにっ…」
「てめーら…ずっと見張ってたのか…」
獄寺の手がわなわなと震える
「ばっちり見てたぞ!」
にこっと微笑む山本
「ツナ、これも人生経験だと思え」
ニカッと笑うリボーン
「え?えっ?何っ?!リボーンと…山本見てた…っていつから……えええぇぇぇぇーーーっっ?!そんなぁっ!」

「獄寺、ツナをしっかり支えろよ」
「わかってますよリボーンさん。それくらい覚悟の上ですから!」

「うわああぁぁぁっ!」
二人の恋愛は、波乱万丈にスタートする…








##あとがき##
友人にダメ出しされツナのセリフをちょっと加筆修正…
沢田綱→沢田綱吉
獄寺くん→獄寺君
山本くん→山本
僕→オレ

笹…ダメ出し有難うな
(><。)。。

もうなんか獄寺が可哀想な感じ
疎いというか鈍いツナとこの先進展はあるのか…
続きは書くか未定ですね。…やっぱり書くかも
とりあえず…その先は妄想におまかせしますvv
Webでなく同人誌で続き書くかもですが

いつか雲雀×ツナを書きたいなぁ…
やっぱりツナは受けオンリーだよね~
あと、雲雀×獄寺とか…
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プロフィール

HN:
堕天使エレナ
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性別:
女性
職業:
学生
趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手

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