ビスケット通信
小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。
十代目とボム…2
- 2009/01/11 (Sun)
- リボーン(獄寺×ツナ) |
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「なぁリボーン…今日いつからいたの?」
獄寺と別れて、家についたツナは、ベッドにねっころがりながら話す
「ずっとだ」
リボーンは武器を手入れしている
「だからいつからだよ…」
「そうだな、山本が合流した辺りからだ」
「んなっ?!ってことは全部見てたんじゃん!」
「ああ。だからずっとだと言ったろ」
口をパクパクするツナを余所に、リボーンは武器を手入れし続けている
「はぁ~…」
「なんだツナ、ため息なんかついて」
平然と喋るリボーンに、ツナの気持ちが分かっているのかいないのか、ツナには全く分からない
「その…獄寺君っていつからオレを……そういう目で見てたんだろなぁ…」
「さぁな」
次の武器を手に取り、弾の残弾や、汚れてないかを確認する
(リボーンは変に思わないのかなぁ……オレに獄寺君が惚れてるってことに…それ以前に男同士だし…)
「世の中色々あるからな」
(こいつ本当に一歳なのか?知識とか考え方とか年寄り並みにだぞ…)
「特別だからな」
「ふーん…って、リボーン!さっきからオレの独り言に答えてるだろ!」
ニカッと笑うリボーンに、げしっ…と、ドロップキックを食らった
「俺は読心術を心得てるって言ったろ」
「いてて…」
「ツナ、もっと表情を変えないようにしろ。でないと考えが読まれるぞ」
さっきのキックが無かったかのように、武器の手入れに戻っていた
「それはリボーンだからであって…」
「獄寺や山本でも分かるくらい、ツナは単純だぞ」
「なっ……」
図星なので言い返せないのが悔しいツナ。
(くっそー…)
「雲雀を見習え」
「は?雲雀さん?」
「あいつは表情をほとんど変えないからな。まぁ俺は例外だが」
確かに雲雀は表情をほとんど変えない
不敵に笑うか、不機嫌そうな表情しか見たことはない
「雲雀でも喜んでたり怒ったとか表情してるんだぞ」
「え…そうだったの?」
リボーンは全ての武器をケースに戻している
(分からないなぁ…リボーンって何が分かって何が分からないのか…)
「なぁリボーン…って寝てるしっ!」
「スピー…」
はぁ…とため息をついた
「あーあ…リボーン寝ちゃったし、オレも寝るか…」
パジャマに着替えながら考える
(明日会ったらどう挨拶すればいいんだろ……うーん…)
その夜は、なかなか寝付けなかった
「おい、起きろ」
パシン
「んー…リボー…いってぇぇっ?!何すんだよリボーン?!」
叩かれた頬が時間差で痛み出す。
じんじんと痛む
「なかなか起きないからだ」
早く準備しろ、と急かされ、急いで着替える
(寝坊かなぁ…)
ふと時計を見る
「ってまだ6時?!いつもより一時間も早いじゃん?!寝かせろよリボー…」
「ツナ、カーテンを開けてみろ」
「は?」
言われた通りカーテンを開ける。澄みきった空が綺麗だった……が
「ごっ獄寺君っ?!なんでこんな朝早く…」
「前から朝早かったが、今日はかなり早いな」
「んなっ?!前から?!」
くしゃみしている獄寺を見て、おろおろと部屋の中をうろうろする
「早く準備しろ」
「あ、ハイッ!」
教科書を鞄につめて、一階に降りた
「あら、ツっ君今日は早いのねぇ」
「いいから早く飯作ってよ~っ」
洗面所に行き、顔を洗い、歯を磨いた
卵を焼くいい香りする
戻ると、すでに朝食の準備が整っていた
(母さんって凄いよなぁ…)
イスに座り、見回す
(静かだな…昔はこんな静かだったんだ…)
いつもの朝食風景を思いだし、くすっと笑った
「はいお味噌汁」
お味噌汁を受け取り、一口飲む
「ママンの味噌汁はいつも美味いな」
「あらリボーンちゃん、ありがとう」
てきぱきと朝食を胃に流し込み、席を立った
「じゃあ母さん、行ってくる」
「いってらっしゃい~気を付けるのよー」
靴を穿き、ドアを開けようとしたら
「ツナ」
いきなりリボーンに呼ばれ、ツナはびくっと振り返った
「なっ何?」
「いつも通りで行け。それと雲雀に気を付ろ」
「は?あ…うん?じゃあ行ってくる」
リボーンの言葉は半分理解し、半分意味不明で家を出た
「おはようございます!十代目!今日は早いですね」
「あ…うん、おはよう」
さっきリボーンに言われた事を思い出して、出来るだけいつも通りにする
(は…恥ずかしくて獄寺君の顔が見れない)
思わずはや歩きをしてしまうツナに、クックッと笑う獄寺
「何笑ってんだよっ」
獄寺が笑ってるのに気付き、後ろを振り返った
「いや…十代目が余りに緊張した顔してるもんでっ…ぷっ…」
「え…」
昨晩リボーンに言われた言葉を思い出して、かぐっとへこんだ
「じゅっ十代目っ?どうしたんですかっ?」
心配して、ツナの顔を覗きこむ。
「なんでもないよっ」
(そんなにオレって分かりやすいのかなぁ…)
むーっと唸るツナを、不思議そうに見た
「十代目」
「わぁっ?!な…何?」
呼び掛けられて飛び退いた
「寝癖ついてます」
「え…あー…気づかなかった」
(さっき洗面所で確認したはずなんだけどなぁ…後ろとか変になってたのかな?リボーンとか母さん教えてくれてもよかったのにっ)
悶々と考えるツナの頭を、わしわしと掻き乱し、丁寧にセットする
「十代目、直りましたよ」
「あ…ありがとう…獄寺君…」
(本当は髪を触りたかっただけなんすけどね…十代目には秘密です)
「手を、繋ぎませんか?」
「ばっばかっ!恥ずかしいから嫌だよっ」
耳まで真っ赤にして、目線を泳がせる
(十代目って本当に分かりやすいですよね…)
ふっと笑い、黙ってツナの手を取る
「ごっ獄寺君っ!」
「大丈夫ですよ!こんな朝早くに道歩いてるやつなんていな…」
「はよっ!獄寺、ツナ!」
ばっ と、お互い慌て手を離した
「……」
「はははっ!少しは周りを気にしろよー?じゃ!」
二人共真っ赤になりつつ、走っていく山本を見送った
「すみません…十代目」
「べっ別に獄寺君が謝ることないよっ」
学校につくまで、二人は終始無言だった
学校の正門を通ると…
「君ら、群れてるのは鬱陶しいよ?」
「雲雀恭弥っ!」
「雲雀さんっ!?」
二人はかなり驚いた
群れ、というのは3以上の個体の集まりをいう
が、雲雀は二人を見て確かに言った
「十代目に手出しはさせませんからっ!!」
「獄寺君…」
両手を広げて、ツナを守る
ツナも、ぎゅっと身を固くする
「クククッ…獲物を奪うのは簡単だってこと、忘れない方がいいよ」
不敵な笑みを浮かべて、雲雀は去って行った
「はぁ…」
雲雀が去ったのを確認し、ツナは肩の力を抜いた
「獄寺君、さっきの言葉…どういう意味なのかな…」
「くそっ…雲雀なんかに奪われてたまるものかっ…」
雲雀の宣戦布告に、拳を震わせ、凄い形相で雲雀の去った方向を睨んでいる
「獄寺…君?」
不安げに見つめる視線にはっとして、大丈夫です!と、笑って見せた
「雲雀まで参戦か…」
静かに見守る人物がいたことに、誰も気づかなかった
##あとがき##
なんだか大変な事になってきました…
ということで急遽【十代目とボム】は連載になります…かな?
基本的にそれぞれ一話完結のつもりで、話はちょっと繋がってる感じで
…雲雀さん、鷹のようにツナ狙ってます。
というか…雲雀のキャラがちょっと変かも…
気にしないで下さい…
雲雀理解不足だ…
というかうちの山本は影薄いねー…
まぁ山本をあまり理解してないってのもあるんだけどね
雲雀に続いて山本理解不足
あはは…
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オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
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感想・お問い合わせは下記マデ(☆を@に変えてねっ)
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