ヘルミーナ誕生日小説09年

「ヘルミーナ、おはよう！」
「リリー先生！おはようございます！」
今日は私の誕生日♪
今日の朝食は何かなぁ？
「先生～今日の朝食何ですか？」
きっと私の好きなものかなっ！
「今日はケシパンとスクランブルエッグに、シャリオミルクよ～」
え…
スクランブルエッグはちょっぴり苦手なのに…
「もうすぐ朝食できるわよ！顔洗ったきたら？」
「は～い」
ま…まぁ、私はイングリドと違ってわがままじゃないからねー
誕生日くらい…
いやいや、ここは我慢だよねっ
今日また一つお姉さんになったんだらから♪
「あ、ヘルミーナおはよう…」
何？イングリド徹夜明けなの？ちゃんと寝ないと美容に悪いのにっ
ま、別にいいけどね
とりあえず顔洗ってー
あ…寝癖が…
お水浸けて直さないとっ
「ヘルミーナ～寝癖ついてて格好悪～い」
「うるさいわねっ！そういうイングリドも寝癖ついてるじゃないの」
後ろの方がぴょこんって立ってて面白い～
注意しなければ良かったかも
「あー本当だっ！ヘルミーナ、直すの手伝ってくれない？」
「なんで私がイングリドの寝癖直さないといけないの？それくらい自分でやりなさいよ」
私だって寝癖くらい一人で直せるわ
ほら！綺麗に整った
「ヘルミーナこそ後ろ跳ねてるわよ」
「そっそんなはずはっ…」
あー…本当だ…
よく見えないけど手で触ると少し跳ねてるかも…
これくらい一人で…ちょっと難しいなぁ…
「もうっ！ヘルミーナ向こう向いて！」
「分かったわよっ」
仕方ないから向こうを向く
「ちょっとイングリド…水浸けすぎじゃない？」
「そう？私いつもこれくらいで直してるけど？」
だからイングリド朝時々頭がびしょ濡れに近かったのね…
もうっ！大雑把なんだからっ
「直った」
「ありがとう…」
いつもならイングリドにありがとうなんて言わないけど…
今日は私の誕生日だし、お礼くらい言わないとね
あ…イングリドまだ後ろ跳ねてるじゃない…
「ほらっ！イングリドも向こう向いて！」
「は？」
「いいから～」
水を少量浸けて、跳ねてる髪を濡らして～真っ直ぐ…って結構イングリドって髪硬い方ねー
だから水沢山使うんだなぁ…
「よしっ直ったわイングリド♪」
「ありがとー」
何よ…いつもはありがとうなんてなかなか言わないクセに…
「ご飯よ～」
「はーい」「今行きまーす」


お昼はポテトスープのリゾットだったわ
甘くて美味しい～
お昼を食べ終わったら…どうしようかな？
「ヘルミーナ、ちょっとお留守番しててくれない？」
「え？イングリドも行くの？だったら私も…」
「ヘルミーナは中和剤赤を調合しててもらえないかな？」
「あ、はい！分かりました！」
リリー先生の頼みだもんねっ
きちんとお留守番して、きちんと調合したら、褒めて貰えるかな？
「行ってきまーす♪」
「行ってらっしゃーい♪」
工房に私一人になっちゃった…
ちょっと寂し……くなんかないもん！
えーっと…カーネ石カーネ石…


「ただいま～」
「あ！リリー先生！お帰りなさい！あれ？イングリドは？」
イングリドの姿が見えない…どこなんだろ…？
「ちょっと用事あるから、４時には帰るみたいよ」
「そうなんですか～あ、中和剤赤、頑張ってますよー」
「ヘルミーナ、いつもありがとうね！」
やった～っ
先生に褒められちゃった～っ
いつも言ってくれるんだけど、いつ聞いても嬉しいなっ♪

「イングリド遅いわね…」
「そうですね…」
もう５時なのに、イングリドったら帰ってこないなんて…
リリー先生が心配するじゃないの
「先生、私探してきましょうか？」
「そうね、お願いするわ」
「分かりました！ちょっと行ってきます」
「気をつけるのよー」
もうっ…子供じゃないんだからそれくらい分かってるのにー
…なんかリリー先生笑顔だったなぁ
イングリドのこと案外心配してなかったりして
どこで道草食ってるのかな
まずクルトさんのいる教会に行ってみよーっと


いないなぁ…
どこ行っちゃったのかしら？もう６つ金がなっちゃったし…帰らないと
先生が私まで心配するわね
帰ろう




なんか工房が賑やかだなぁ
お客さんかな？
「ただいま～」
「お誕生日おめでとう！」「おめでと～う☆」
「わっ！」
テオさんやヴェルナーさん、ゲルハルトさんにイルマさん、クルトさんやウルリッヒ様にエルザさんまでいる！！
それに部屋が凄い飾り付け…
ヘルミーナ…お誕生日、おめでとう…？
「私の誕生日覚えててくれたんだっ！嬉しいっ」
「ヘルミーナ、お誕生日おめでとう！これ私からのプレゼントよ～」
「先生ありがとう～」
何かな？わぁ…綺麗なスカイブルーの羽型ブローチ…
さっそく着けちゃおー
「ヘルミーナ！これは私からのプレゼントだよ！いつもケンカばっかりだけどさ、ヘルミーナにはいつも助けて貰ってるからね」
「うん、イングリドありがとうね！これからもライバルとしてよろしく！」
「あははははっ」
可愛いラッピングだー
まぁリボンが歪んでるけどね…今日は許してあげるわ
えーと中身は…
白いテディベアだ…目がクリクリしてて可愛いっ
ちょっと左右の手がずれてる気がするけど、可愛いから許そうかな
「これは私からのプレゼントです。あなたにアルテナ様のご加護がありますように」
「ありがとうございますっ！大事にしますねっ」
クルトさんからは聖書がプレゼントだぁ
あ…この聖書ってクルトさんの手書きだ…世界に一つのアルテナ聖書だねっ！大切に読まないとね
「これは俺からのプレゼントだ。たいした物じゃなんだけどな」
えーっと、プレゼントは…
杖カタログ2000…？
これってプレゼントに入るのかなぁ…
「そのカタログは後ろにナンバーが書いてあってよ、一冊づつ番号が違うんだ。」
「いわゆるシリアルナンバーってやつね」
わぁ…やっはりシスカさんって大人だから物知りだなぁ…
えーっと…このカタログのシリアルナンバーは…「000001」…？
「…！！ゲルハルトさん、ありがとうございます！」
「いや、別にいいってことよ！喜んでもらえて俺も嬉しいぜ」
ふふっ！ゲルハルトさんは何だかんだいいながら凄い人だよねっ
「私からはこれよ。きっと似合うわ」
「わぁ…綺麗なイヤリング…でもシスカさん、私まだイヤリングはちょっと…」
「ふふふ…大丈夫、未来のあなたへのプレゼントよ」
「そうなんですか！大人にまるまで大切にしますねっ」
今はまだ無理だけど…シスカさんぐらい美人になれたら、このイヤリングつけよう！
その後も色々なプレゼントを貰ったんだあ
イルマさんには可愛い洋服！さっそく着替えちゃった☆
ドルニエ先生からは新しい錬金術の本！これで新しい研究が出来て嬉しいなっ
ウルリッヒ様には銀のペンダントと薔薇の花束…いい香り
エルザさんには高そうな薔薇模様のハンカチ
ヴェルナーさんは遠い異国のお土産品、ドームスノーっていうのをもらったんだ。水の中なのに雪が降ってるなんて不思議だなぁ…
カリンさんは私専用のおしゃれな杖を作ってくれたの！
テオさんは水色真珠のネックレス。これだけ集めるの大変だっただろうなぁ
今日は来れなかったみたいだけど、なんとヘードウィッヒさんから１０人前のショコラーデケーキをプレゼントされちゃった！しかもヘードウィッヒさんの手作りなんだって！

みんなからの祝福に
美味しい食べ物！しかもほとんど私の好きな物
テオさんとヴェルナーさんの漫才に
シスカさんとリリー先生の楽曲
ゲルハルトさんの歌は遠慮してもらったけど、ギターで曲のプレゼント

今年も私は、沢山の人に包まれて…楽しくやっていけそう☆


Happy birthday!






**あとがき**
ヘルミーナお誕生日おめでとう！
という事で、お誕生日小説書きましたｖｖ
なんだかんだ言ってうちのイングリドちゃんは優しくなっちゃいますっ
ウルリッヒ様は薔薇の花束をプレゼントって…いいなぁ…なんて思っちゃったり☆
にしてもゲルハルトはカタログをプレゼントするとは…いい加減な…ではなくプレゼントが思い付かなかったってことで
来月１４日はリリーの誕生日ですねー
リリー誕生日連続小説を書こうと思ってます！
それぞれの仲間達が苦悩して何をどのようにリリーにプレゼントするのか…
楽しみですねっ☆頑張ります

それでは…
ここまで読んで下さり有難う御座いました！

(^O^)/~~ see you !