ビスケット通信
小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。
十代目とボム…3
- 2009/01/13 (Tue)
- リボーン(獄寺×ツナ) |
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コツンコツンと、静かな廊下を二人で歩く
(よく考えてみればまだ登校時間前なんだよなー…来てても朝練連中ぐらいだよなぁ)
「十代目…」
「えっ?」
急に話しかけられて、下を向いていた頭を、上に上げ、獄寺のほうを見る
「どうしたの?獄寺君」
「雲雀恭弥にだけは近づかないようにして下さい」
眉を吊り上げ、眉間に皺を寄せ、低く喋る声に、ツナは少し恐怖を感じた
「…うん、分かってる」
「絶対アイツは十代目を狙ってますから」
「は、はぁ…?」
獄寺の言う意味もあまり理解出来なかったが、とりあえず頷くツナ
ガラガラ…と、教室の扉を開ける
当然、荷物はあるが誰もいない
「やっぱり誰もいないっすね」
「そりゃあそうだよ…まだ7時になったばかりだし…」
席に鞄を机に置き、教科書や筆記用具を机に入れる
「十代目…なんか緊張しますね」
「は?なんで?」
ツナは、ロッカーに鞄をしまいつつ、獄寺の方を振り返った
そわそわとしながら、ツナの方をチラチラと見ている
獄寺はまだ、机に鞄を置いたままだった
「だって、今教室には十代目と二人っきりじゃないすか」
「そうだね?それがどうかしたの?」
獄寺の席に近づく
「ちょっ…十代目、いきなりこっち来ないで下さいよっ!」
(今こっちに来られたらっ…)
「なんで?」
顔を逸らされたので、逸らされた方向に回り込んでみる
回り込んで来たツナに、獄寺は少し狼狽える
「…えーっと、なんでって…そりゃ…十代目………で…」
顔を真っ赤にして獄寺は話すが、顔を逸らしている上に、モゴモゴと言っててほとんど聞こえない
「獄寺君?ちゃんとこっち見てよっ!」
獄寺の顎に手を添えて、ぐりっとツナの方を向かせる
「…っ?!…十代目っ!」
「なっ…んっ!?」
ツナの腰に手を回して引き寄せ、顎をぐいっと上に上げてちゅっとキスをする
「ちょっ…ここ教室だよっ?!何考えてんの獄寺君っ!」
「…十代目と二人っきりなんて、堪えきれないっすよ」
眉をちょっと八の字にして、切なそうに、でも瞳の奥をギラギラとさせ、ツナを見つめる
「え…あ…うん……そっか…ごめん」
ツナは視線を泳がせて、どうしたらいいのかあたふたする
(うわわわ…どっ…どうしようっ?!獄寺君の目がなんか情熱的で、目が…合わせらんない…)
「十代目…もう一度…駄目ですか?」
「だっだだだめに決まってるだろっ?!」
緊張に耐えきれなくなって、獄寺から離れようとした
が、獄寺は腰に回した手を更に強める
「ちょっと…ごっ獄寺君離してよっ…」
「嫌です」
耳元で囁かれ、背中にぞわぞわと痺れるような感覚が走る
「やっ…」
「十代目、好きです」
甘く、低い声で囁き、ペロリと舌で舐める
「ひゃあっ!」
ツナは思わず、上ずった声で声を上げる
「クスクス…十代目すんげー可愛いです…堪んないです」
「なっ!バカっ…」
(十代目…そんな潤んだ瞳で見上げないで下さいよ!本当にもう危ないんですからっ)
「…~~っ!!!獄寺君っ!」
脅えたような震える声で、獄寺を呼んだ
「…?どうかしました?十代目…」
顔を少し引いて、ツナを見る。ツナの顔はー…青ざめている
「だっ大丈夫ですか?!十代目っ!」
「そんなことよりむこうむこうっ!!」
獄寺はゆっくりと、ツナの指差した方向に振り返ってみると…
……クラスの男子一名が扉の前で赤面していた
「あ…」
カチン…と空気が固まるのを、その場に居るものは感じた
「すみませんっ!!お邪魔しましたぁっ!」
顔を青くし、慌てふためいて去っていった
「あー…いっちまった…じゅうだい…めぇっ?!」
ツナの方に首を戻す
真っ赤な顔にになりながら死ぬ気弾も撃たれてないのに、死ぬ気モードの目をしているツナを確認してしまい、後退りをする
「獄寺君…」
「はっはいぃっ?」
びくっと肩を震わせ、後退りする足をを止めた
「どうすんだよおぉぉぉっっ!!!!」
死ぬ気モードの最強ツナは叫ぶと同時ぬ、獄寺の腹にパンチをめり込ませる
「ぐへっ!!…すっ…すみませんっ…いっ今から追いかけて口封じに行ってきますっ!」
獄寺は目にも止まらぬ早さで、教室から飛び出して行った
「えぇっ?ちょっと!獄寺君ーっ!?」
慌ててツナも教室を出て追いかけるが、既に姿は見えない…
「行っちゃった…大丈夫かな…それより、これからどうしよう…はぁ…」
ガックリと肩を落として、一人悲しくため息をついた
「はぁ~…」
お昼休みになり、クラスの皆はお弁当を食べたりしていた
(絶対オレと獄寺君が抱き合ってたって噂広まってるよ…)
「なぁツナ、どうしたんだ?」
「やっ山本っ?!」
山本の声にびっくりして顔をがばっとあげる
「昼飯食いに行こーぜ」
「あ…もうそんな時間かぁ…」
(きっとクラスのみんな俺の噂してんだろうなぁ…)
そう思い、クラスを見渡すが、みんないつも通り楽しそうに会話をしている
(あ、あれぇ…以外と普通かも…なんで?)
「どうしたツナ?」
「なんでもないよっ!」
顔をブンブンと左右に振り誤魔化す
「獄寺は先に行ってるってよ」
「あ…そう。じゃあ行こうか」
鞄から弁当を取り出して、教室を出た
(不思議だなぁ…こういう噂ってすぐに広まる気がするのに…
そう言えば…
2時間目が終わった時に…
『起きて下さい十代目っ!十代目~っ!はぁ…十代目寝てるんですか…
せっかく黙っててもらえたって報告しようと思ったのに…』
…あれ本当だったんだなぁ…)
ふと横を見ると、山本はツナを見て笑っている
「なっ何笑ってんだよ山本…オレの顔になんかついてる?」
「いや、ツナって面白れーのな!コロコロ表情が変わって、見てて面白い」
「そうかなぁ…って言うかまじまじと見てるなよー…恥ずかしいだろ?獄寺君じゃあるまいし…」
「獄寺?」
思わず本音が出てしまい、はっ…と、口を手で押さえた
「いや、そのー…」
(だって獄寺君注意するまでオレをずーっと見てるんだもん…なんか、それと同じ感じがして恥ずかしいんだよなぁ……)
ちょっとだけ頬が赤くなる
「確かにアイツ、授業中ずーっとツナを見てるもんなぁ…ごめん」
「えぇっ?!そうだったの?」
(どうりで授業中後ろに熱い視線を感じてた訳だ…っていうか授業中までオレを見てて飽きないのかなぁ……)
苦笑いでうつ向きながら、いいよもう気にしてないから、と山本に言った
(それに比べたら山本がちょっと見てるくらい平気だよな…うん)
「まぁ、獄寺の気持ちも分かんなくもないけどな」
(授業中とか、下校中とか、話してる時とか…くるくると変わる表情を見てると、なんか嬉しくなってくるんだよなー)
「え?」
びっくりして山本を見上げる
「ははっなんでもねーよ!早く行こうぜ!」
ツナの背中をパシッと叩いて、屋上に続く階段を二段飛ばしで駆け上がって行った
「え?うん?」
(んー?なんか誤魔化された気がするけど…ま、いっか…)
ツナも山本の後に続いて、階段を駆け上がった
ドアを開けると、風が一気にぶわっと吹いて来て、驚く
「うわぁーっ?!」
直ぐに風は止んだものの、ツナはしばらく放心状態だった
「ツナ!獄寺が待ってるぞー」
「あ、うん…痛っ…」
瞬きをしたら、目に激痛がした
涙目にしながら目を擦るが、なかなか痛さは引かない
山本がそれに気付き、ツナに駆け寄った
「ばかっ!目を擦るなっ!!」
「わっ?!」
いきなり山本に手を捕まれ、驚いた
「目を擦って炎症起こしたらどうすんだよ…」
「あ、そっか…ごめん…」
ツナがしょんぼりしてると、屋上のドアがガシャン!と閉まる音が階段に響いて、飛び上がるくらい驚いた
「…ちょっと目を見せてくれ」
「あ…うん」
ツナは上を向くと、山本の手が頬に触れて、目を調べる
(眼球は大丈夫みたいだな……ツナって目が大きいなぁ…それに、頬っぺたま柔らかいし
…唇も柔らかそうだ……ツナの顔って女みたいだよな……あ、ヤバい…キスしたいかも…)
「あの…山本…オレの目大丈夫かなぁ…」
はっ…と気づくと、不安そうに瞳が揺れた
「あ…あぁ、大丈夫だ!」
にかっと笑顔で言った
大丈夫だと分かると、ふぅー…とツナは安心したのか、深く息を吐いた
(危なかった…ツナにキスしそうだった…獄寺のツナなのに…っ)
「じゃあ山本!早く行こうよ!獄寺君が待ってるしねっ」
「おぅ!そうだな」
屋上のドアを開けると、また勢い良く風が吹き抜けた
今度はちゃんと、ツナも目を瞑る
(この風と一緒にこの気持ちも吹き抜けていけばいいのにな…)
悲しそうに目を細めて、山本もツナと共に屋上に出た
##あとがき##
ぐぁ…偽物山本っぽい…
でも今回はちょっぴり山本×ツナみたいな感じでしたねー
まぁ残念ですがくっつきませんけどね…獄寺×ツナのお話ですし。山本の性格をマスターしたら山×ツナのお話書く…のかなぁ…
ツナは獄寺のものと分かってて手を出すなんて、山本じゃあり得な…ありかも…?
「てめぇ十代目に気安く触るんじゃねぇっ!」
「ツナ~別にいいよな?」
「え?あ…うん。オレは全然構わないけど…」
「十代目っ?!酷いっすよ~…山本より俺のほうが十代目を好きですっ!!」
「ツナ、俺のほうがツナの事大好きだぜ?」
「え…山本?」
「はぁっ?!野球馬鹿より俺の愛を受け取ってください!!十代目!」
「ツナ、獄寺より俺の愛を受け取るよな?」
「え?え?え?えぇぇっ?!ちょっ…そんなぁ…」
「十代目~っ!!」「ツナ!」
「うわぁっ!二人共怖いよおっ!!!」
「待って下さい十代目!どっちの愛を受け取るんですかっ?!」
「ツナ!逃げるのは卑怯だぞ!」
なーんてね…
獄寺→ツナ←山本で
ツナサンドだ~vv
(*^m^*)
雲雀さんもトッピングしちゃう?あはっ☆
…そういえばごっきゅんはどうやって口封じしたのかなぁ…
多分脅したんでしょうね…
無表情で「…喋ったら殺すぞ」とか…?
怖っ…(/_;),普通の生徒だったらビビりますねぇ…
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