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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

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子供の日C~雲雀編~


「えっと…じゃあ俺は…京子ちゃんと京子ちゃんのお兄さん、それからハルと雲雀さん達にするよ」

今日は、雲雀さんの誕生日だから、雲雀さんには会いに行く口実が出来て良かった

「雲雀達?十代目、雲雀の部下にも配るんすか?」
「うん。ロマーリオさんとかに」
「さすが十代目!部下への配慮も怠らないんですね!」
「いや…まぁ、うん」

本当はいつも雲雀で苦労してるだろうって思って持って行こうかな…なんて思ったとは言えない

「あれ?リボーンは?」
「さっきこのメモを置いて行かれましたよ」

獄寺君からリボーンのメモを受け取り、内容を読む

「えっと…゛ヴァリアーに届けてくる゛…だって。大丈夫かな…」

なんせヴァリアーとリボーンだ…いざとなったら抗争に発展しかけないよ~っ…

「きっとリボーンさんなら大丈夫っすよ!」

心配なのはリボーンじゃなくてヴァリアーだとは言えねー…

「あ、ディーノさん!これロマーリオさんとディーノさんに…」

獄寺君が持っていくタワーから、二箱をディーノさんとロマーリオさんに渡す

「ありがとうなツナ!ほら、ロマーリオも礼を言えよ?」
「サンキュー!…いつもボスが迷惑かけてすまねぇな…」
「いえいえ…」

苦笑いしながらヒソヒソ声で話していると、ディーノさんが思い出したようにポンと手を叩いた

「ツナ、もちろん恭弥の所には最後に行くんだよな?」
「はい、もちろん」

今日は雲雀さんの誕生日だから、少しでも長く二人きりで居たい

「…ツナ、オレも手伝うぜ」
「え?ディーノさんが?いいよっ!どうせ途中で通る道だし…」
「いいじゃねぇか。ボスの優しさに甘えろよ」

ロマーリオさんにまでそう言われるとこれ以上言えない…

「よ…よろしくおいします…」
「任せとけ!」
「えっと、じゃあ地図を…」
「大丈夫だ。このあたりの地図は頭に入ってるからな」

やっぱり雲雀さんは心強い人だなぁ…憧れちゃうな

「十代目、そろそろ行きましょう!」
「うん!」
「行くか!」

柏餅の入った箱を手に取り、それぞれ玄関に向かった

「気をつけてね~♪」
「行ってきまーす」

ドアを開け、それぞれ各地に散らばった
オレは速足で並盛中に向かう。途中獄寺君に何度も会ったが、なんとか振り切ってきた
最後の方はあからさまに待ち伏せな気がしたから、ガツンと(いや本当は優しくなんだけど…)言ったら、獄寺君は項垂れながらも帰ってくれた(多分)


並盛中につけば、雲行きが怪しくなってくる
…早く行かないと

正面玄関に向かい、靴を仕舞って…って上履き無いよ…

…ま、いっか


靴下を履いてるとはいえ、廊下はひんやりと冷たかった
階段をゆっくりと上がり、応接室のある階に向かう

不思議と応接室のある階だけ、他の階の廊下より床が冷たい気がする
…多分気のせいだけど

応接室の前に立ち、速まる心臓に、心を落ち着かせようと深呼吸する
いつも来ている筈なのに、いつ来てもこんなにも緊張するのは、不思議だ

ドアを開けようとドアノブに手をかけようとしたら、自分が開ける前にドアは開いた

「あ、草壁さん…」
「こんにちは」

いつも通り、かっこよくビシッとリーゼントヘアを極めている草壁さんが出てきた

「雲雀さんは?」
「委員長に用事ですか?多分見回りだと思いますよ」
「ありがとうございます!…あ、草壁さん、コレどうぞ。いつも雲雀さんがお世話になってます…」

お礼を言い少し走ってから、慌てて草壁さんの所に戻り、柏餅の入った箱を渡した

「これはどうもご丁寧に…柏餅ですか?」
「はい。母さんが沢山作り過ぎちゃって…お裾分けです。あ、じゃあまた今度!」
「…お気をつけて(いろんな意味で)」


草壁さんと別れ、校舎内を走り抜けた
屋上、保健室、各教室、校庭…色々巡って最後に辿り着いたのは、図書室

図書室を覗くと、雲雀さんは静かに本を読んでいた

一応ノックをしてから、図書室に入る

「…どうしたの、綱吉」
「!!」

静かに近寄ったけど、やっぱり気づかれた

「お誕生日、おめでとうございます。あの…それから…柏餅、持ってきたんですけど…食べますか?」
「ふぅん…ありがとう。ソレ、手作り?」
「あ、はい…もちろん。オレも何個か作ったんですけど…」

くるりと振り返った雲雀さんは、オレの腕から柏餅の入った箱を引ったくり、包みを開けた
あたりに柏の葉の良い香りが広がる

「これだよね」
「えっ!」

中から一つ、形の悪いやつを取りだして口に入れる
あれは正真正銘オレの作った柏餅だった。つぶあんがはみ出てるし、形も悪くて、柏の葉の包みかたも悪い

「固いし、見た目も悪いね」
「う゛ぅ…す…すみません…」

雲雀さんの辛口評価に、オレはガクッと肩を落とす

「…でも、味は美味しいから」
「ありがとうございます…!」

良かった…これで味も不味いなんて言われたらどうしようかと思ったよ…

「綱吉は食べないの?」
「オレは家で食べましたから」
「そう」

やっぱり一緒に食べれば良かったかな…

「…って雲雀さん…ここ図書室ですよ?食べ物なんて食べたら…」
「僕を誰だと思ってるの?僕が…」
「いえ何でもないです…」

ガタガタと震えながら後退りした

「ワォ…どこ行くんだい?」
「う゛…」

…腕をがしりと捕まれた

「あの…そろそろ帰ろうと…」
「駄目」
「でも晩ごはんが…」
「僕の家で食べればいいじゃないの」
「でも母さん心配するし…」
「僕が電話するよ」
「でも…」
「いちいちうるさい。それ以上何か言ったら咬み殺すよ」
「ひぃぃ…」

…今夜は家に帰れそうもありません…

「それから、今日は僕の言うこと何でも聞きなよ」
「う゛ぅ……は…はい?」
「今日は僕の誕生日。つまり僕の日だよね。だから僕の言うことは絶対。分かった?」

いつも言うこと聞いてる気がします…

「…何か言った?」
「なっ…なんでもないです…」
「今日は草壁に前々から頼んでおいた良いクスリがあるからね。試してみようか」

なんかっ…なんか身の危険がっ…

「…図書室でするのもいいかもね…綱吉、今日は帰さないから」

いや、帰れないどころか寝れない気が…

「綱吉」
「…何でしょうか」
「来年も祝ってよ」
「……はいっ!もちろん!」

精一杯の笑顔で答えた



End?

なんか微妙な終わりかたですみませんっ!
だってもうあと数分で5/5終わっちゃうし…
多分いつか修正します
そういえばみなさん柏餅食べましたか?みぃは食べました♪つぶあんもこしあんも両方☆
ではまたいつの日か…


お粗末さまでした…
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堕天使エレナ
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学生
趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手

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