ビスケット通信
小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。
十代目とボム…4
- 2009/01/17 (Sat)
- リボーン(獄寺×ツナ) |
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「遅い…」
獄寺は先ほどから、屋上でぽつんと煙草を吸いながら一人でたたずんでいた
昼休みになり、昼飯をツナと一緒に食べるためにツナに声をかけたのだが、無反応というか無視というか…話を聞いてもらえなかった
(やっぱり朝のアレが悪かったんだよな…)
朝、登校時間前の二人きりの教室でツナに手を出してしまい、それをクラスメイトの男子に見られていた
それでツナを怒らせてしまった
もちろんちゃんと目撃したクラスメイトをシメて、口止めはしておいたのだが、それでもツナは怒ったままだった
はぁ…とため息を一つついて、額に手を当て空を仰ぐ
「十代目…」
名前を呟けば、胸がきゅっと苦しくなる
(教室を出る前、山本に屋上で待ってると十代目に伝えてくれとは頼んだが…きっとあのヤローの事だ、チャンスだと思って十代目と二人で昼飯食べるに違いねぇ…)
煙草が短くなったので、煙草をコンクリートの床に押し付け、次の煙草を取りだそうとした時
ガシャン…と、屋上の扉が開く音がした
(十代目!)
思わず顔を笑顔に緩ませて、扉を見た
のだが…
ガシャン…
「は?」
山本は屋上に出てくることもなく、扉を閉めた
(あんのヤロー…なんで扉閉めるんだよっ!)
煙草を戻し、勢いよく立ち上がって屋上の扉に向かう
扉のノブに触れたとこで、手を止めた
ドアの隙間に耳をあてて、会話を聞き取ろうとする
(クソッ…聞こえねぇ…)
諦めてノブに手を当てようと時、扉が開くのを感じた
慌てて走り、さっき座っていた場所に戻る
屋上に上がって来たのは…獄寺が待ちに待っていたツナだった
「十代目~遅いっすよ~」
「ごめんごめんっ!」
獄寺は軽くツナを下から上まで見た
(目が少し赤いが…他にとくに変わった様子はねぇな…山本と何やってたんだ?)
「獄寺君?どうかしたの?」
「なんでもないっすよ!さ、早く昼飯食べましょう!」
なんとか笑顔で誤魔化して、ツナを隣に座らせた
ちょうど山本が後から屋上に出てきた
「獄寺、遅れてごめんな!」
いつも通り爽やかな笑顔を獄寺に向けた。それが獄寺をさらに怒らせるとも知らずに…
「誰もテメェなんか遅れても気にしてねぇっ!!つーかさっきなんで扉閉めたんだよっ!」
立ち上がり、あからさまな殺気を山本に向ける
「ん?さっき?ああ…別にツナの目をみてやっただけだけど」
「そうなんだよーっ!さっき屋上の扉開けた時に風が勢いよく吹いてきてさぁ!ちょっと目が痛かったから、ゴミが入ってないか山本に見てもらったんだよ~」
お弁当を広げながら、のんきに話すツナ
(十代目の目にゴミが…んでそれを山本が見ー…!!アイツ十代目の顔を間近で見やがってっ!うらやまし…じゃねぇっ!)
「十代目、目は大丈夫だったんですか?」
ゆらりとツナに近付いて行く
「うん、大丈夫だった…獄寺君?なっ…何?」
ツナの真横に行き、膝立ちになりツナを見る
「俺がもう一回確認してあげますよ」
ツナの顎を掴み、上を向かせた
「なっ…ちょっと…ご…獄寺君ってば……もう…」
真っ赤にして目を逸らしている
しばらくツナの顔を堪能したあと、ツナを解放した
「んー…十代目、大丈夫です。俺が確認したんだから絶対大丈夫っす」
「う…うん、あ…ありがとう…」
恥ずかしさのあまり顔を俯かせた
しばらく様子を見ていた山本が、ツナの肩をポンポンと優しく叩く
「ツナ、大丈夫か?」
「大丈夫…」
お弁当に箸をつけ始める。厚焼き卵、唐揚げ、ウインナー…
「獄寺はヤキモチ焼きだからな!気にすんな」
「野球馬鹿に言われたくねぇよ」
ボソリと呟いた獄寺の言葉に、山本の眉がピクリと反応する。笑顔は崩していない
「獄寺と違ってオレは心がけ広いからなー」
「やんのかコノヤロー!」
ダイナマイトを取り出す
「はぁ……ねぇ獄寺君!あーん」
ツナは喧嘩を止めるために、獄寺に食べかけの厚焼き卵を差し出す
「へっ?!そ…それは十代目の食べかけ…滅相もないっ…~~っ!頂きますっ!」
獄寺は差し出された厚焼き卵をぱくっと食べた
「十代目…美味しいですっっ」
一気にご機嫌になる獄寺。
(あはは…獄寺君って犬みたいに短縮だなぁ…)
「じゃあオレにもくれるよな?」
反対を振り向いて山本の方を振り向く
「山本も欲しい?」
「欲しい」
「十代目っ!こんなやつに十代目の昼飯分けないでいいっすよ」
「え…ええと…」
あげれば獄寺が不機嫌に
あげなければ山本がしょんぼりする
どっちを選んでも良い方向にも向かない…
(あーもぅっ!!どうすればいいんだよっ)
「十代目ーっ!」
「つーな?」
二人の熱い視線におろおろしている時…
ピンポンパンポーン
「沢田綱吉、沢田綱吉。至急応接室に来るように」
「雲雀さん?」
「みたいだなー」
(た…助かった…)
ほっと安堵笑みを溢す
「…じゃあ行ってくるよ」
食べかけのお弁当を仕舞って、立ち上がる
「十代目、オレもついて行きます!」
「オレもついて行ったほうがいいか?」
「うん、そうだーー…」
と言いかけた時
ピンポンパンポーン
「沢田綱吉、至急応接室に「一人で」来るように」
「……みたいだから、一人で行ってくる」
(タイミング合い過ぎっっ!まさか…雲雀さんってオレらの行動どっかで観てるんじゃないのかなぁ…)
屋上の扉にてくてく歩いていく
「十代目…きっと雲雀は何か仕掛けて来ます…だから、何かあったら読んでくださいね!オレ直ぐに助けに行きますから!!」
「頑張れよ!ツナ!」
二人の応援を背に、扉を開けた
「二人共ありがとう、大丈夫だからさ。それじゃっ!」
扉が閉まった後も、二人はしばらく扉を眺めていた
獄寺は先ほどから、屋上でぽつんと煙草を吸いながら一人でたたずんでいた
昼休みになり、昼飯をツナと一緒に食べるためにツナに声をかけたのだが、無反応というか無視というか…話を聞いてもらえなかった
(やっぱり朝のアレが悪かったんだよな…)
朝、登校時間前の二人きりの教室でツナに手を出してしまい、それをクラスメイトの男子に見られていた
それでツナを怒らせてしまった
もちろんちゃんと目撃したクラスメイトをシメて、口止めはしておいたのだが、それでもツナは怒ったままだった
はぁ…とため息を一つついて、額に手を当て空を仰ぐ
「十代目…」
名前を呟けば、胸がきゅっと苦しくなる
(教室を出る前、山本に屋上で待ってると十代目に伝えてくれとは頼んだが…きっとあのヤローの事だ、チャンスだと思って十代目と二人で昼飯食べるに違いねぇ…)
煙草が短くなったので、煙草をコンクリートの床に押し付け、次の煙草を取りだそうとした時
ガシャン…と、屋上の扉が開く音がした
(十代目!)
思わず顔を笑顔に緩ませて、扉を見た
のだが…
ガシャン…
「は?」
山本は屋上に出てくることもなく、扉を閉めた
(あんのヤロー…なんで扉閉めるんだよっ!)
煙草を戻し、勢いよく立ち上がって屋上の扉に向かう
扉のノブに触れたとこで、手を止めた
ドアの隙間に耳をあてて、会話を聞き取ろうとする
(クソッ…聞こえねぇ…)
諦めてノブに手を当てようと時、扉が開くのを感じた
慌てて走り、さっき座っていた場所に戻る
屋上に上がって来たのは…獄寺が待ちに待っていたツナだった
「十代目~遅いっすよ~」
「ごめんごめんっ!」
獄寺は軽くツナを下から上まで見た
(目が少し赤いが…他にとくに変わった様子はねぇな…山本と何やってたんだ?)
「獄寺君?どうかしたの?」
「なんでもないっすよ!さ、早く昼飯食べましょう!」
なんとか笑顔で誤魔化して、ツナを隣に座らせた
ちょうど山本が後から屋上に出てきた
「獄寺、遅れてごめんな!」
いつも通り爽やかな笑顔を獄寺に向けた。それが獄寺をさらに怒らせるとも知らずに…
「誰もテメェなんか遅れても気にしてねぇっ!!つーかさっきなんで扉閉めたんだよっ!」
立ち上がり、あからさまな殺気を山本に向ける
「ん?さっき?ああ…別にツナの目をみてやっただけだけど」
「そうなんだよーっ!さっき屋上の扉開けた時に風が勢いよく吹いてきてさぁ!ちょっと目が痛かったから、ゴミが入ってないか山本に見てもらったんだよ~」
お弁当を広げながら、のんきに話すツナ
(十代目の目にゴミが…んでそれを山本が見ー…!!アイツ十代目の顔を間近で見やがってっ!うらやまし…じゃねぇっ!)
「十代目、目は大丈夫だったんですか?」
ゆらりとツナに近付いて行く
「うん、大丈夫だった…獄寺君?なっ…何?」
ツナの真横に行き、膝立ちになりツナを見る
「俺がもう一回確認してあげますよ」
ツナの顎を掴み、上を向かせた
「なっ…ちょっと…ご…獄寺君ってば……もう…」
真っ赤にして目を逸らしている
しばらくツナの顔を堪能したあと、ツナを解放した
「んー…十代目、大丈夫です。俺が確認したんだから絶対大丈夫っす」
「う…うん、あ…ありがとう…」
恥ずかしさのあまり顔を俯かせた
しばらく様子を見ていた山本が、ツナの肩をポンポンと優しく叩く
「ツナ、大丈夫か?」
「大丈夫…」
お弁当に箸をつけ始める。厚焼き卵、唐揚げ、ウインナー…
「獄寺はヤキモチ焼きだからな!気にすんな」
「野球馬鹿に言われたくねぇよ」
ボソリと呟いた獄寺の言葉に、山本の眉がピクリと反応する。笑顔は崩していない
「獄寺と違ってオレは心がけ広いからなー」
「やんのかコノヤロー!」
ダイナマイトを取り出す
「はぁ……ねぇ獄寺君!あーん」
ツナは喧嘩を止めるために、獄寺に食べかけの厚焼き卵を差し出す
「へっ?!そ…それは十代目の食べかけ…滅相もないっ…~~っ!頂きますっ!」
獄寺は差し出された厚焼き卵をぱくっと食べた
「十代目…美味しいですっっ」
一気にご機嫌になる獄寺。
(あはは…獄寺君って犬みたいに短縮だなぁ…)
「じゃあオレにもくれるよな?」
反対を振り向いて山本の方を振り向く
「山本も欲しい?」
「欲しい」
「十代目っ!こんなやつに十代目の昼飯分けないでいいっすよ」
「え…ええと…」
あげれば獄寺が不機嫌に
あげなければ山本がしょんぼりする
どっちを選んでも良い方向にも向かない…
(あーもぅっ!!どうすればいいんだよっ)
「十代目ーっ!」
「つーな?」
二人の熱い視線におろおろしている時…
ピンポンパンポーン
「沢田綱吉、沢田綱吉。至急応接室に来るように」
「雲雀さん?」
「みたいだなー」
(た…助かった…)
ほっと安堵笑みを溢す
「…じゃあ行ってくるよ」
食べかけのお弁当を仕舞って、立ち上がる
「十代目、オレもついて行きます!」
「オレもついて行ったほうがいいか?」
「うん、そうだーー…」
と言いかけた時
ピンポンパンポーン
「沢田綱吉、至急応接室に「一人で」来るように」
「……みたいだから、一人で行ってくる」
(タイミング合い過ぎっっ!まさか…雲雀さんってオレらの行動どっかで観てるんじゃないのかなぁ…)
屋上の扉にてくてく歩いていく
「十代目…きっと雲雀は何か仕掛けて来ます…だから、何かあったら読んでくださいね!オレ直ぐに助けに行きますから!!」
「頑張れよ!ツナ!」
二人の応援を背に、扉を開けた
「二人共ありがとう、大丈夫だからさ。それじゃっ!」
扉が閉まった後も、二人はしばらく扉を眺めていた
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うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手
感想・お問い合わせは下記マデ(☆を@に変えてねっ)
datennsierena☆yahoo.co.jp
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