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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

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お詫び

お久しぶりです
堕天使エレナ再降臨です

しばらく更新出来なかったのはいきなりネットが繋がらなくなったのですよ…

だからジャンル別け出来ないっ!(汗)
なのでこれからしばらくネットが復活するまでは週一の更新になりそうです

…しかもジャンル別け出来てないので
サイドメニューの最新の更新履歴をクリックしていただくことになりそうですっ

皆様にはご迷惑おかけします(涙)

えっと、これからもちょこちょこと更新していきますので、宜しくお願い致します!

あ、タイトルにヒバツナとか書くのでご安心を♪

しかもこれからはヒバムク小説とかムクヒバ小説入るかも…
まぁ、予定ですので実際はわからないですが、このCPが好きになりました♪


それでは、またお会い出来る事を願って…

2009▼4▼12
堕天使エレナ
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絵茶ログ1

絵茶のログ
…という名目の絵達です



3000hit感謝!


リボーン「ちゃおっす。このダメなサイトも何故か3000hit達成だな」
獄寺「そうっすね。十代目とイチャイチャする小説のあるサイトに3000人も来やがるとは……てめぇらに十代目は渡さねーからなっ!!」
雲雀「…何言ってるんだい?このサイトは僕と綱吉の小説を置いたサイトだよ。まぁ、綱吉は譲らないのは同じだけど」
ツナ「ちょっと二人共っ!?(赤面)」


リボーン「とりあえず…ビスケット通信3000hitのお礼とやらを俺達がやるわけだ(ニカッ)」

獄寺「十代目!俺と十代目で何かやりましょう!」
ツナ「え?あ、それいいかmぅっ?!」←途中で雲雀に首に腕を回され絞められた
雲雀「…僕と綱吉で何かやるんだよね?(ニッコリ)」
ツナ「はぃぃっ!是非是非、雲雀さんとやらせていただきますっ!」
獄寺「ちょっ…十代目っ?!そんな…」
ツナ「あ、えっと…雲雀さん…やっぱりオレ獄寺君と」
雲雀「そいつとやりますなんて言ったらかみ殺すよ」
ツナ「えぇぇっ!…じゃあ…えっと…えぇと(パニック)」
獄寺「なっ…てめぇ雲雀!十代目が困ってるじゃねえかっ!諦めやがれっ!」
雲雀「君が諦めなよ。だいたい「ハンティング」では僕に綱吉を取られてるじゃないか。今回も大人しく取られてよ」
獄寺「あ、あれはここの駄目管理人がやったことで(汗)十代目のオレへの愛は変わらねぇっ!」
雲雀「往生際が悪いよ」トンファーを取り出し戦闘体制
獄寺「あ゛ぁ?やるかのっ?!」ダイナマイトを取り出し同様に戦闘体制
ツナ「あああ…二人共仲良くしてよ~っ!(涙目)」
リボーン「なら二人仲良くツナをいただけばいいだろうが」
雲雀&獄寺「…!」
ツナ「ちょっとリボーン何言ってんだよっっ!そんなの二人がいいって言うわけ…」
雲雀「ふぅん…いいね、それ。赤ん坊もなかなかいいこと言うじゃないの」
獄寺「いいっすね!さすがリボーンさん!頭いいっす!」
ツナ「いいのーっ?!」

リボーン「つーわけでツナ、二人とナニかヤれよな(ニヤリ)」
ツナ「なっ…なんかリボーが怪しいーっ!?」
雲雀「…君と綱吉を分けあうのは嫌だけど、面白そうだからね」
獄寺「奇遇だな…俺もてめぇと同感たぜ」
雲雀「綱吉をどうしようか?君は何ヤりたい?」
獄寺「そうだな…やっぱり前後両攻めとか」
雲雀「そんなのやるの当たり前でしょ。他に無いの?」
怪しい(妖しい)笑みを浮かべ語る雲雀と獄寺


リボーン「ツナ、明日は学校休みだからな。心配するな」
ツナ「し…心配ってなんなのだよっ!(赤面)」


ベル「うししし!ツナヨシ達またなんか面白そうなことやってるよ」
マーモン「ボス、ボクらも乱入するかい?」
ザンザス「…そうだな。俺様を全く出させなかった罰として乱入を命ずる。…行け」
スクアーロ「う゛ぉぉい?それはただ単にボスが喋ろうとしなかっただkう゛がぶぁっ!」
ザンザス「無駄口を叩くな。このカス鮫が」
ベル「何ボス怒らせてやんのこいつ!ははははっ!腹いてー」
マーモン「ベル、笑いすぎだよ」
スクアーロ「…気を取り直して乱入だぁぁっ!」


ツナ「なんかスクアーロ達が物凄い勢いで近づいてくるっ?!」
獄寺「十代目に襲撃かっ?」
雲雀「面白そうだね。噛み殺してあげようか」にやりと笑いながら
ツナ「雲雀さんだめーっ!(汗)」
ベル「ねぇツナヨシー?お前ら何してんの?」
ツナ「え?あー…このサイトの3000hit祝いをしてて…」
マーモン「この駄文サイトが3000hit?何かの間違いじゃない?」
スクアーロ「う゛ぉい…信じらんないぞぉ…」
リボーン「信じらんねー話だが、嘘じゃねーぞ」
ツナ「びっくりだよね…」
ベル「しししっ王子のおかげだね♪」
雲雀「バカじゃないの。僕のおかげだよ」
ベル「はぁ?今王子をバカ呼ばわりしたね?ムカついたから殺してあげるよ」
スクアーロ「う゛お゛ぉぃっ!ここで殺りあいは止めろぉぉっ!俺達を巻き込むつもりかぁ゛ぁーーっ!」
雲雀「ワォ…君、僕に勝てるとでも思ってるのかい?いいよ。そっちこそ噛み殺してあげる」
ベル「うしししし♪」
獄寺「十代目っ!危ないっ!」
ツナ「ひぃぃっ!こっちこないでーっ!」


リボーン「…あいつらは放っておいて、進めるぞ」
マーモン「そ…」
ランボ「ランボさん登場!」
リボーン「邪魔だ」ズガンッ
ランボ「ぅびぁ゛ぁーーっ!」

マーモン「…進めようか」
ザンザス「結局何をやるんだ」
リボーン「ザンザス、お前もいたのか」
ザンザス「…一応な」
マーモン「ボス、もう少し喋」
ザンザス「………(怒)」
マーモン「…なんでもないよ」


ツナ「はぁ…無事こっちにこれたよ…」
リボーン「ツナ、獄寺はどうした?」
ツナ「あぁっ!獄寺君置いて来ちゃったよ…」
マーモン「情けないね」
ザンザス「ファミリーの喧嘩も止められないとは…」
マーモン「でもボス、ベルはボスのファミリーだよね」
ザンザス「…」


ツナ「えっと…結局何も決まってないよね…」
リボーン「あぁ。管理人がやりたいこと沢山ありすぎて何もできねーらしいからな」
マーモン「やっぱりダメ管理人だね」


雲雀「はっ…君、なかなかやるね…」
ベル「しし…あんたも、なかなかやるじゃん?」
雲雀「気に入ったよ。名前は?」
ベル「ベルフェゴール。あんたは?」
雲雀「ベルフェゴールね…僕は雲雀恭弥」
ベル「ヒバリキョーヤ…」
雲雀「そんなことより、早く続きを始めようか」
ベル「うしし…今度こそサボテンにしてあげるから」
雲雀「僕は君をぐちゃぐちゃにしてあげるよ」
スクアーロ「だから俺達を巻き込むな゛ぁ゛ぁぁっ!」
獄寺「そうだっ!十代目が怪我したらどーすん…だ…?十代目!?」←今気づいた人


リボーン「あいつら楽しんでるみたいだな」
ツナ「やってることは楽しくないからーっ!」
マーモン「まぁいいんじゃない?あれがあの子達のコミュニケーションみたいだしね」
ツナ「怖えぇぇっ!」
リボーン「ガタガタ言ってんじゃねー」
ツナ「ひぃぃーっ!」


マーモン「やり過ぎだよね」
ツナ「はあぁー…マーモンは優しいよなぁ…」マーモンを抱き締め
マーモン「……(照れ)」
リボーン「……(殺気)」


ツナ「皆さん、これからもビスケット通信をよろしくお願いいたします」
雲雀「これからも僕と綱吉の小説は増えるからね。時々見に来なよ」
獄寺「俺と十代目の小説も増えると…いいっすね…」
ベル「もしかしたら王子とツナヨシの小説が拝めるかもよー」
スクアーロ「俺とつなよしの小説も拝める日もくるかもしんねぇなぁ!」
マーモン「これからも金取らないから、安心して来てよ。ボス、何か喋ったら」
ザンザス「……これからも綱吉を見ろ」
ツナ「えっ…」
ルッスーリア「うふふvみんなに愛されてるわねぇ~」
六道骸「クフフ…やっとセリフが回ってきましたね。皆様、これからも僕を…いえ、このサイトを見に来て下さいね。毎日見て下さった貴女には…そうですね、僕が貴女の夢に行ってさしあげましょうか…」
リボーン「んじゃ、チャオチャオ~」




**あとがき**
ギャグを…書いたつもり…
ツナみんなに愛されてますね
マーモンとかリボーンにも

では最後に
リボーンキャラ達からここまで見て下さった貴女に愛のセリフをプレゼントで終わりにしましょう…


骸「3000hit記念は…これで…いいですか?…いいですよね。クフフ…ありがとうございます…皆様、愛してますよ…」
雲雀「また来ないと噛み殺すよ?…また来てくれたら…そうだね…君に愛を囁いてあげる。好きだよ…ってね」
ベル「うしし!王子を愛しちゃってるならまた来なよ。気が向いたら構ってあげるからさ♪」
ザンザス「貴様、俺に惚れたか?はっ…ならまた来い」
スクアーロ「う゛おぉぃ…その、なんだぁ……俺の愛の言葉が聞きたかったらならなぁ……あ゛ー…やっぱなしだぁっ!来たかったら勝手に来やがれこのやろぉーっ!」←ツンデレだなぁ…

今、伝えに行くから

※死ネタ注意





なぜ…君は
僕の心を縛っておいて

僕を置いて行ったの?




 【今、伝えに行くから】




「ねぇ」


棺桶の中の

白いユリに囲まれて眠る君を呼ぶ


でも

君は黙ったまま


「目を…開けてよ」


ずっと
黙ったままの君


僕を置いていった

愛しい君


「ねぇ…」


もう一度君を呼んでも

やっぱり
君から返事は返ってこない


「ねぇ…目、開けなよ」


いくらいっても

目を開けない君


「目を開けないと…かみ殺すよ?」


脅しても

静かに眠り続ける君


僕を一人ぼっちにした

愛しい君


「綱吉…」


愛しい人の名前を呼ぶ

途端に
世界が歪んで


「つなよ…し…」


涙だと気づいたら

…余計に溢れてきて


許さないよ

僕を初めて…
泣かせた罪を

「好き…だよ」


君の前では

言えなかったけど


「…愛してる」


そんな言葉を今さら言っても

……遅いんだけどね


「ねぇ…」


僕は…
これからどうすればいいんだい


「綱吉……綱吉…つなよし…」


何度も呼んだ君の名前が

大好きだった


「僕は…これからどうしらいいんだい?」


君がいないと

僕は何も…
何もできないんだよ?


「綱吉…起きなよ…」


起きない君


僕の心を鷲掴みにして

一人で飛び去っていった君


「………綱吉」


そっと

君のおでこにキスをする


そうしたら

君が起きてくれるきがして


…でも

やっぱり君は起きないね


「僕には…」


君がいない世界なんて

意味が無いんだよ?


「綱吉……僕は…君がいないと世界に生きていけない」








だからね



今すぐ


愛しい君の場所に



行ってあげるから…

僕の気持ちを
君に届けるために

だから覚悟して待ってて
僕の綱吉…











「…雲雀さんっ!なんで来たんだよっ!」

「…そんなの僕の勝手でしょ」

「そんなっ!…オレはっ…雲雀さんには来てほしく無かったのにっ…」

「…好きだよ。綱吉」

「…っ!…ずるい。雲雀さんはいつも遅過ぎるんだよ…」

「でも、ちゃんと伝えたでしょ?」

「全く…雲雀さんは自分勝手だ…いつもオレのこと振り回して…」

「ごめん……ねぇ、綱吉」

「…何ですか」
「好きだよ」

「…もう聞きましたから」

「君からの返事が無かったら、まだまだ言うよ?」

「…やっぱり雲雀さんはずるいです…分かってるくせに」

「好きだよ、綱吉」

「……オレもです、雲雀さん」

「クス…やっと言ったね」

「雲雀さんが言わせたんでしょうが…」



僕と君の
二人きりの幸せな世界

…やっと手にいれた



……end……




**あとがき**
死ネタで切ないけど最終的には甘ハッピーエンドというのを目指しました

二人の会話文は雲雀があの世に行った後の二人の会話です
死んでから伝えられた気持ちって、悲しいけなんだかどロマンチックです…

あの二人ならあの世でも幸せに暮らしてますね
雲雀が神とか閻魔大王とか脅したり(笑)

こんな駄文を読んでいただきありがとうございました

良かったら(一言でもいいんで)感想くざさると嬉しいとかなんとか…あ、や…やっぱり無かったことに…(チキンな奴め)

はらわた様/ベルツナ

【サイダーの泡と青春についての関係性】



コンビニに行った。
特に何も用事はなかったけれど、なんとなく、だ。

自動ドアを潜り、コンビニ特有の雰囲気を肌で体感する。
そういえばもうあの雑誌は発売されているはず。
今はお金ないし、立ち読みしていこう。
そうして
おれはドアのすぐ横の雑誌コーナーに足を向けた。

予想もしない人物が、そこにいた。


(な、なななな何であのひと、ここに、)


雑誌コーナーで立ち読みしている人物の中、とても目立っていて。異様で。
おれが見たのは、きれいな金髪に銀の冠を乗せて、真っ黒いコートにボーダーシャツ。

ただいまおれとみんなが激戦中の暗殺部隊、ヴァリァーのひとりの、


そこまで考えておれはゆっくりと進行方向を転換した。
関わらない方がいいんだ。近くにすら行きたくない。
コンビニをすぐ立ち去ろう。

瞬間、


「ね、何してんの。」


肩を捕まれる感触。そして耳にはあまり馴染まない、静かな声。
誰かなんて見なくてもわかる。振り向きたくない。
店内の視線が向けられるのがわかって、痛い。


「あ、あの」


恐る恐る出した声は震えて情けない。
でも、仕方ないのだ。
だって怖い。
ホラー映画によくある、後ろを向いたらおばけでしたーってアレ。
あんな感じ。


「―――ま、いいや。ちょっと付き合ってよ。」

「ふぇ?」


少しの沈黙のあと、後ろからの声はえらく過程を飛ばしていて、意味のわからない言葉。
あまりにもわけがわからなくて、思わず振り向いてしまった。

後悔しても、もう遅かった。

そこにいたのは確実にあのとてもとても怖い暗殺部隊の中の一員であったわけで。


「ししし、ちょっと外で待ってて。あー逃げたら、まぁ」


そこで言葉を切ると、ポケットに手を入れてちらりと光る何かをちょっとだけ出す。
ナイフだ。

脅されてしまえば、小心者で臆病なおれは逃げられるはずもなく。
ただ言われた通りに店外で彼を待つことにした。

最良の選択なのだ。多分。



数分ほどして、彼は店の中から出てきた。小さな袋を手に提げている。
できればこのまま帰ってくれないかなと思ったがそううまくいくわけがない。
彼は一直線にこちらへと歩を進めた。来るなよ。


「ふぅん、ちゃんと待ってたんだ。」

「いや、あなたが待ってろって言ったじゃないですか…」


脅しまでかけて。
恐々と俯きながら話せば、彼は少しの吹き出した。


「なっ何が、おかしいんですか、」

「あははは、いやー偉い子だねぇー」


内心超びびりながら俺は反論したが、彼はまだわらっている。


「ししっ、逃げたら本当に殺すと思ったの?」

「え、だって」

「そんなことするわけないじゃん。今はリング争奪戦中だろ?手出しは禁止なわけ。やったら確実に俺ボスに殺されるっつーの。」

「そ、そうなんですか…」


しまった。だったら逃げればよかった。
しかしその事実は知らなかったわけで、例えどんなことがあろうとちょっと前のおれは絶対に逃げなかっただろう。

ぼうっとしているおれを見て彼はまだおかしそうにわらっていた。
なにがそんなにおかしいのかはわからない、おれは彼を殆ど知らないからだ。
つか、名前すら覚えてない。昨日聞いたような気はするが。


「それじゃ、つなよし、行こっかー。」

「へ?」


しかし彼はおれの名前を知っていたらしい、と認識すると同時に、彼がわらい顔のままおれの手首を強引に掴んで歩き始めた。
その力は強くて微かに痛い。
どこに向かう気だこの人は。

そのまま歩いて、コンビニが見えなくなったあたりで、彼がぽつりと呟いた。


「…どこに行こう。」

「決めてなかったんですか!?」


思わずいつものようにつっこんでしまう。
おれはやってしまったと思ったが、彼は特に気にした風もなく覇々と答えた。


「だってつなよしと話したかったんだよねー。」


何故に、とは思ったが、しかし別に殺されるとかそういう感じはしなかったし、それにどんな話をしたいのかも気になるしということで、おれはある一つの提案をした。


「……あの、公園行きます?案内しますが。」


一瞬彼はきょとん、とした。
おれから話しかけてきたのがめずらしかったのだろうか。

その後顔をデフォルトのわらいより一層明るくわらって、

「じゃあお願い。」

と一言だけ言った。



公園はそんなに遠くなくて数分しないうちに着いた。
その間捕まれた手はまだ離されていなかった。だけれど会話は一つもしなかった。

彼には新鮮であるらしく、きょろきょろと全体を見渡していた。


「どこに座りますか?」


自分でめびっくりするぐらいに最初の恐怖は殆ど消えていて、割と普通な感じです彼に聞くことが出来た。


「あれがいいな、おもしろそう。」


彼が指差した先には風で小さく揺れているブランコ。


「わかりました。」


何だか彼が子供のように見えて、おれは自然に小さく微笑んだ。

彼は驚いたような顔をして、そして足早にブランコの方へと向かった。
当然ながら手首を捕まれているおれも釣られて行くわけで。
ちらりと見えない彼の顔を伺えば、少しその頬に赤みが差していた。

どうしてかは、おれにはわからなかった。



ブランコにゆっくりと腰掛ける。隣にはもちろん彼の姿。
きぃ、と小さくブランコが揺れた。


「はい。」


と彼がおれに何か手渡す。
それはサイダーのペットボトル。
日の光を受けてちらちら泡が輝いていた。


「…もらって、いいんですか?」

「何のためにふたつ買ったと思ってるんだよー」


見れば、確かに彼の手には同じものが握られていた。


「ありがとうございます。」


彼の好意を素直に受け取り、そして蓋を開けて一口飲んだ。
それはしゅわっと口の中ではじけ、おれの喉を潤した。
口の中に甘さが残る。


「ねぇ、つなよしはさ、俺らのことどう思う?」


同じようにサイダーをひとくちのんだあとに彼が聞いた。


「ヴァリァーの、ことですか?」

「そうそう。」

「んー…」


難しい。とても難しい。
ああ、でも彼らに抱いている思いで共通するのがひとつあった。


「怖い?」


おれが口を開く前に、今まさに告げようとした印象を彼が先には告げた。
おれはこくりと頷く。


「まー、ふつうはそうだよなー。」


ぽりぽり、と困ったように頭を書く彼。

こうして彼を見てみると、いくら残忍なるヴァリァーにも人間らしさがあるのだろうとそう思えてくる。
だからおれはこう言った。


「でも、あなたはそんなに怖くなくなりましたよ。」


彼がおれの方を向く。


「すごく、優しいと思います。おれ、最初はあなたのこと怖かったけど、今はなんだか親しみが持てます。」


そしておれは今の彼のように、彼を向くと薄く笑む。

彼も、また、


「姫に優しくするのは当たり前だよ、だって俺王子だもん。」


と笑んで言った。
姫っておれのことか。なんてやねん。
ってかその姫を、最初に脅したのは誰さ。

色々かんがえたら急におかしくなって、声をあげてわらった。
彼もわらった。



公園にふたりだけのわらい声が響いた。



暫くして、彼は急にブランコから降りた。


「さ、俺はそろそろ行こうかな。」

「そうですね、じゃあ、また、」


言葉は遮られた。
目の前にはいつの間にか彼がとても近くて、おれの唇には柔らかいものが当たって。


「な、」


「また今夜ねつなよし!俺の名前はベルフェゴールだからね!」


そうして彼は走り去っていった。


当然の出来事で、脳がついていけない。


確かになのは、彼の名前を覚えてないのに彼は気づいたことと、そして唇に残ったサイダーの甘さ。



(空は青く澄んでいた)


END




*******
はらわた様のサイト、ぶるーあい。の、5000hit記念フリー配布小説でした

うひゃあ…ベルツナ甘いですvvv

なんかサイダーが飲みたくなりました…(どうでもいい)でも炭酸飲むとしゃっくり止まらなくなるしなぁ…
うわーん…炭酸好きなのに飲めないのは悔しい…


ではでは…
5000hitおめでとうございました!

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プロフィール

HN:
堕天使エレナ
HP:
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手

感想・お問い合わせは下記マデ(☆を@に変えてねっ)
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