ビスケット通信
小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。
どきどきっ!セイントバレンタインデー(ヒバツナ)
- 2009/02/14 (Sat)
- リボーン(雲雀×ツナ) |
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- ▲Top
バレンタインデー祭第1は、ヒバツナ話です
しかも2009年2月14~3月10日までfree配布!いないと思いますが、二次配布や文を加工するのは禁止です…
「綱吉、今日はバレンタインだよね」
「…え?あ、あぁ…そうですね…」
雲雀さんチョコ欲しいのかな?
うーん…一応チョコ準備してきたけどさ…
極々、普通のチョコなんだよね…
最近雲雀さんと付き合い始めたばかりで、バレンタインが近づいてたなんて忘れてたんだよなぁ…
分かってたら貯金していいチョコを買ってたのに…
「はぁ…」
「…綱吉?」
「何でもないです!」
どうしよう…いつ渡そう…
うーんと…
ん…?誰か廊下を走ってる
…うわぁ…雲雀さん凄い怒ってるよ~っ!
「十ー代ー目ーっ!」
「綱吉君!」
獄寺君と骸?!
こりゃ容赦ないなぁ…って…オレのこと呼んでる?
―――バタン!
「十代目っ!俺の愛を受け取って下さい!」
「いいえ、僕の素直な愛情を受け取って下さい!」
「わわわっ!?」
なんか獄寺君のチョコ高そうだし骸のチョコはなんか大きいよっ!!
「んだと?!てめぇは素直な愛なんて微塵もねぇだろーがっ!」
「クフフ…こういうのは言ったもん勝ちなんですよ」
ああぁぁ…雲雀さんが二人に近づいて…止めないと!
「君ら、僕の前――…綱吉?」
「雲雀さん!今日くらいは二人を見逃してやってくださいーっ!」
一生懸命腕にしがみつき、雲雀に攻撃させないようにする(多分雲雀は本気で振り払おうと思えば簡単だろうけどね…)
「二人共、ありがとう!」
にこっと笑うと、二人同時にチョコを渡してくれた
「十代目!一生懸命選びましたっ!」
「綱吉君、君のために甘い甘いチョコにしておいたよ。…クフフ」
なんか…骸が怪しいけど、気にしない気にしない…
「じゃあ獄寺君、また明日学校でね!骸もまた今度!」
骸と獄寺君を押して、応接室から追い出す
…いやだってさ、こうでもしないと雲雀さん怒り出しそうだし…
―――バタン…
「ふぅ…」
これで獄寺君達は無事だね…今日のところは
「…」
「わっ…!雲雀さんっ?!」
雲雀さんは、骸貰ったチョコを取り上げ、ビリビリと封を開け始めた
中からは黒い箱が出てくる
それを雲雀さんは…
「ちょっと…雲雀さんっ?!」
「見てなよ」
「え…?」
雲雀さんは窓を開けて、箱を開けると同時に、外に投げ飛ばした
モクモク…
「け…煙?しかもピンクの…」
なんか当たったら凄く危ない薬品っぽいんだけど…
「あ…スズメが…ふらふらしてる?」
「なんかしらないけど、開けなくて良かったね」
うーん…結局骸は何がしたかったんだろう?
「次は――」
「駄目だよ!獄寺君のは大丈夫だからっ!」
多分…
お店で買ってたっぽいし
「ふーん…じゃあ開けなよ」
「…はい?」
なんでここで開けないといけないんですか…?
「なんかやましい事でもあるの?」
いやそりゃないですけど…でも、せっかく獄寺君から貰ったプレゼントだから一人で見たいっていうか…
「そう」
あ、雲雀さんあっち向いてくれた…今開けろってことかな?
ガサガサ…ビリー…
やっぱりなんか高そうだよ…
蓋をドキドキしながら開けると…
「うわーっ!凄い美味しそう!」
色んな形のチョコが入ってるよ~!
「いただきまー…って雲雀さん先に食べないで下さいっ!」
「食べても大丈夫」
うん、それは知ってるよ
骸と違って、獄寺君はあんな危ない薬とか入れないよね
「じゃあオレも頂きます…?雲雀さん?」
なんで食べようとするのを止めるんですか…
「またなんかの予感ですか?」
野生の勘とか…雲雀さんならありそう
「これ」
雲雀さんがチョコをかじって、断面を見せてくれた
「…なんか入ってる?」
まさか獄寺君何か…
「ウイスキーボンボン」
ウイスキーボンボン…?
「つまり…お酒入りってことじゃ…えええっ?!」
相変わらず雲雀さんはぱくぱく食べてるし…そんなに食べて酔わないんですか?
…あと、一応オレのチョコなんですけど
「毎日少しづつ食べなよ」
「はぁ…わかりました…」
雲雀さんは食べなれてるのかなー
えーと…チョコが3分の1に減ってるよ…
たしか20個くらい入ってたはずなんだけどなぁ…
あ、そういえばオレのチョコ渡さないと…
「あの、雲雀さ…」
「綱吉…何?」
「っ?!」
顔が近いです雲雀さん…
…近すぎますっ!
近すぎて話せませんよっ…
「えと…これ…オレからのバレンタインチョコ…です」
おずおずと、震える手で、黒地に青のリボンの、小さな箱を雲雀さんに渡した
「ワォ…開けるよ」
…そこ普通開けていい?じゃないですか…
「どうぞ…」
――シュル…ペリ、ペリ…
「雲雀さんそんな丁寧に開けなくても…」
――カパリ
蓋を開けると、トリュフチョコが5つと、プラス小さな包みが1つ
「ありがとう」
チョコを一つ、手に取って食べてくれた
「美味しい…ですか?」
「うん。美味しいけど。食べる?」
「あ…はい」
あーん…と、口を開けた
が…入ってきたのは――
「んんっ?!んっ…あふ…ん」
口移しーーっ!?
苦くて…苦い
「ぷはっ…やっぱり苦いですね…」
雲雀さんは甘いの苦手そうだったから、苦いの買ったんだけど…凄く苦いよ…
「そう?ねぇ、こっちは何?」
一緒に入れておいたもう一つの包みに、手を伸ばした
「えぇーと…オレからのプレゼントです…雲雀さんに…」
ピリピリと袋の封を開ける
「…これ何?」
「…………………ヒバードです」
近所のデパートで見つけた、ヒバードにそっくりの、クリクリとした目なヒヨコのキーホルダー
「あの…それ、オレとお揃いなんです」
ほら、と、自分の鞄についたヒバードのキーホルダーを見せた
「嫌だったら着けなくてもいいですからっ…」
ちょっと雲雀さんが、あのキーホルダーを着けてる姿が想像つかない…
「ありがとう」
雲雀さんは鍵束を取りだし、キーホルダーを着けた
今日から二人だけのお揃い
「お返し楽しみにしときなよ」
お返しかー…なんか不安だけど…
楽しみにしておこう
end!
**あとがき**
一応バレンタイン小説です
甘かったのは口移しのあたりのみでしたね…(汗)
ヒバードキーホルダー欲しい…
あ、そういえばこの前雲雀様と骸様のガチャガチャストラップを発見しましたよ(欲しかった)
さて…本日もチョコを配りに出歩きに行きますかね
しかも2009年2月14~3月10日までfree配布!いないと思いますが、二次配布や文を加工するのは禁止です…
「綱吉、今日はバレンタインだよね」
「…え?あ、あぁ…そうですね…」
雲雀さんチョコ欲しいのかな?
うーん…一応チョコ準備してきたけどさ…
極々、普通のチョコなんだよね…
最近雲雀さんと付き合い始めたばかりで、バレンタインが近づいてたなんて忘れてたんだよなぁ…
分かってたら貯金していいチョコを買ってたのに…
「はぁ…」
「…綱吉?」
「何でもないです!」
どうしよう…いつ渡そう…
うーんと…
ん…?誰か廊下を走ってる
…うわぁ…雲雀さん凄い怒ってるよ~っ!
「十ー代ー目ーっ!」
「綱吉君!」
獄寺君と骸?!
こりゃ容赦ないなぁ…って…オレのこと呼んでる?
―――バタン!
「十代目っ!俺の愛を受け取って下さい!」
「いいえ、僕の素直な愛情を受け取って下さい!」
「わわわっ!?」
なんか獄寺君のチョコ高そうだし骸のチョコはなんか大きいよっ!!
「んだと?!てめぇは素直な愛なんて微塵もねぇだろーがっ!」
「クフフ…こういうのは言ったもん勝ちなんですよ」
ああぁぁ…雲雀さんが二人に近づいて…止めないと!
「君ら、僕の前――…綱吉?」
「雲雀さん!今日くらいは二人を見逃してやってくださいーっ!」
一生懸命腕にしがみつき、雲雀に攻撃させないようにする(多分雲雀は本気で振り払おうと思えば簡単だろうけどね…)
「二人共、ありがとう!」
にこっと笑うと、二人同時にチョコを渡してくれた
「十代目!一生懸命選びましたっ!」
「綱吉君、君のために甘い甘いチョコにしておいたよ。…クフフ」
なんか…骸が怪しいけど、気にしない気にしない…
「じゃあ獄寺君、また明日学校でね!骸もまた今度!」
骸と獄寺君を押して、応接室から追い出す
…いやだってさ、こうでもしないと雲雀さん怒り出しそうだし…
―――バタン…
「ふぅ…」
これで獄寺君達は無事だね…今日のところは
「…」
「わっ…!雲雀さんっ?!」
雲雀さんは、骸貰ったチョコを取り上げ、ビリビリと封を開け始めた
中からは黒い箱が出てくる
それを雲雀さんは…
「ちょっと…雲雀さんっ?!」
「見てなよ」
「え…?」
雲雀さんは窓を開けて、箱を開けると同時に、外に投げ飛ばした
モクモク…
「け…煙?しかもピンクの…」
なんか当たったら凄く危ない薬品っぽいんだけど…
「あ…スズメが…ふらふらしてる?」
「なんかしらないけど、開けなくて良かったね」
うーん…結局骸は何がしたかったんだろう?
「次は――」
「駄目だよ!獄寺君のは大丈夫だからっ!」
多分…
お店で買ってたっぽいし
「ふーん…じゃあ開けなよ」
「…はい?」
なんでここで開けないといけないんですか…?
「なんかやましい事でもあるの?」
いやそりゃないですけど…でも、せっかく獄寺君から貰ったプレゼントだから一人で見たいっていうか…
「そう」
あ、雲雀さんあっち向いてくれた…今開けろってことかな?
ガサガサ…ビリー…
やっぱりなんか高そうだよ…
蓋をドキドキしながら開けると…
「うわーっ!凄い美味しそう!」
色んな形のチョコが入ってるよ~!
「いただきまー…って雲雀さん先に食べないで下さいっ!」
「食べても大丈夫」
うん、それは知ってるよ
骸と違って、獄寺君はあんな危ない薬とか入れないよね
「じゃあオレも頂きます…?雲雀さん?」
なんで食べようとするのを止めるんですか…
「またなんかの予感ですか?」
野生の勘とか…雲雀さんならありそう
「これ」
雲雀さんがチョコをかじって、断面を見せてくれた
「…なんか入ってる?」
まさか獄寺君何か…
「ウイスキーボンボン」
ウイスキーボンボン…?
「つまり…お酒入りってことじゃ…えええっ?!」
相変わらず雲雀さんはぱくぱく食べてるし…そんなに食べて酔わないんですか?
…あと、一応オレのチョコなんですけど
「毎日少しづつ食べなよ」
「はぁ…わかりました…」
雲雀さんは食べなれてるのかなー
えーと…チョコが3分の1に減ってるよ…
たしか20個くらい入ってたはずなんだけどなぁ…
あ、そういえばオレのチョコ渡さないと…
「あの、雲雀さ…」
「綱吉…何?」
「っ?!」
顔が近いです雲雀さん…
…近すぎますっ!
近すぎて話せませんよっ…
「えと…これ…オレからのバレンタインチョコ…です」
おずおずと、震える手で、黒地に青のリボンの、小さな箱を雲雀さんに渡した
「ワォ…開けるよ」
…そこ普通開けていい?じゃないですか…
「どうぞ…」
――シュル…ペリ、ペリ…
「雲雀さんそんな丁寧に開けなくても…」
――カパリ
蓋を開けると、トリュフチョコが5つと、プラス小さな包みが1つ
「ありがとう」
チョコを一つ、手に取って食べてくれた
「美味しい…ですか?」
「うん。美味しいけど。食べる?」
「あ…はい」
あーん…と、口を開けた
が…入ってきたのは――
「んんっ?!んっ…あふ…ん」
口移しーーっ!?
苦くて…苦い
「ぷはっ…やっぱり苦いですね…」
雲雀さんは甘いの苦手そうだったから、苦いの買ったんだけど…凄く苦いよ…
「そう?ねぇ、こっちは何?」
一緒に入れておいたもう一つの包みに、手を伸ばした
「えぇーと…オレからのプレゼントです…雲雀さんに…」
ピリピリと袋の封を開ける
「…これ何?」
「…………………ヒバードです」
近所のデパートで見つけた、ヒバードにそっくりの、クリクリとした目なヒヨコのキーホルダー
「あの…それ、オレとお揃いなんです」
ほら、と、自分の鞄についたヒバードのキーホルダーを見せた
「嫌だったら着けなくてもいいですからっ…」
ちょっと雲雀さんが、あのキーホルダーを着けてる姿が想像つかない…
「ありがとう」
雲雀さんは鍵束を取りだし、キーホルダーを着けた
今日から二人だけのお揃い
「お返し楽しみにしときなよ」
お返しかー…なんか不安だけど…
楽しみにしておこう
end!
**あとがき**
一応バレンタイン小説です
甘かったのは口移しのあたりのみでしたね…(汗)
ヒバードキーホルダー欲しい…
あ、そういえばこの前雲雀様と骸様のガチャガチャストラップを発見しましたよ(欲しかった)
さて…本日もチョコを配りに出歩きに行きますかね
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ハンティング04
- 2009/02/13 (Fri)
- リボーン(雲雀×ツナ) |
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オレが応接室に入ると、やっぱり雲雀さんは鍵を閉めた
仕方なく鞄をテーブルに置いて、ちょこんとソファーに座る
「綱吉、コーヒー飲める?」
「すみません…コーヒーはちょっと…ミルクと砂糖あれば平気ですけど…」
だって苦いんだもん…
あ、雲雀さん今少し笑った…
悲しいけど笑顔が見れて嬉しいし…微妙な感じ
雲雀さんは、コーヒーを2つ持って、オレの隣に座った。って…やっぱり隣なんですか…
そんなツッコミしたら睨まれそうなので、止めておく
「ねぇ、砂糖いくつ入れるの」
「あ、えっと…3つお願いします」
そう答えると雲雀さんは、砂糖の入った小さな陶器の白いポットのフタを開けて、角砂糖を取り出す
――ぽちゃん…ぽちゃん…ぽちゃん…
砂糖が3つ入り、フワァーっと溶けていった
「面白い物見せてあげるよ」
雲雀さんは、ミルクをコーヒーの水面に一滴垂らす
垂らしたにミルクに少し間を開けて、また一滴…それを繰り返して、円で○を描くように垂らしていった
空いた中央に、回りに描いた円より大きめの綺麗な○を作った
「?」
雲雀さんはつまようじを取り出す
そのつまようじを外側にある円にそって動かすと、中央の丸が、ハートが連なるように囲む円になった
「うわぁ…」
凄いなぁ…
雲雀さんはティシュでつまようじを一回拭くと、今度は中央の円に、上から真ん中くらいまで線を引いた
「完成」
「凄い…ハートをハートで囲ってるみたいだ…雲雀さん凄いです!」
雲雀さんって何でも出来るんだなぁ…
この性格さえなんとかすれば人気者になれると思うのに…
「別に、誰でも出来るよ」
「そんなことないですよ!オレ不器用だからこんな綺麗なの作れないですし…」
あはは…と笑うと、雲雀さえは不機嫌そうな顔をした
あれ…オレなんか禁止ワード言っちゃったっけ…
「綱吉、なんで君はそんなに自分を卑下するんだい?」
「え…?」
オレ、そんなつもりは…
「もっと自分に自信を持ちなよ。君が思ってる以上に君は凄いんだから」
「でも…オレ勉強出来ないし、運動もダメだし…」
オレって、ダメツナって名前がピッタリなんだよな…
「それだよ。いつまでも自分はダメだダメだって言ってたら、本当にダメな奴になるよ」
「っ…でも!」
「黙って僕の話を聞かないと首の骨を折るよ」
「ひっ…」
うわっ…雲雀さんトンファーどこに仕舞ってたんですかっ?!
いやそんな事よりトンファーが首にっっ…首にっ…
「もう一度言うよ。綱吉、自分に自信を持ちなよ」
「はっはぃ…」
「もう二度と自分を卑下するような事を言わない事。もし言ったら噛み殺すからね」
噛み殺されるのは後免だ
「わっ…分かりましたからっ!」
「よし、それでこそ僕が惚れた綱吉だよ」
―――ドキリ
え………は?惚れ…
雲雀さんがトンファーを仕舞ってくれた後も、しばらくオレは固まっていた
「コーヒー、冷めるけど」
「…はい、すみません…」
「謝らないの」
「あ、すみません…あ…」
あわわ…
雲雀さんため息ついちゃったよ…どうしようっ…なんか会話しないとっ…
「ねぇ綱吉」
「…なんでしょう?」
「あの犬と付き合ってないよね」
…犬?
犬…犬…あ、獄寺君のことかなぁ…
「獄寺君のこと?」
「そう」
雲雀さん、ちょっと獄寺君が可哀想だよ…犬呼ばわりだなんて
まぁ…そりゃあちょっと犬みたいだけどさぁ…
「多分…付き合ってる…かな?」
ぽつりと答えると、雲雀さんはソファーを立ち上がった
「…噛み殺してくる」
かっ噛み…?!
「えぇっ?!ちょっ…雲雀さん!待って!駄目だよ~っ!」
慌てて雲雀さんの腰にしがみついた
「なんで」
雲雀さんの動きは止まったけど、声は怖いよーっっ…
「だって獄寺君オレに好きだって言ってくれただけだし、オレ返事してないしっっ!」
「ふーん…」
ちょっと声が柔らかくなったようなならないような…
「だから獄寺君を噛み殺さないでっ!」
ぎゅっ…と、腰にしがみつく腕の力を強めた
「…わかった」
「はぁ…よかった」
いやぁ…雲雀さん物分かりのいい人で良かった…
「…ねぇ綱吉」
「なんでしょう」
「僕を誘ってるの?」
「…………………はぃ?」
ヒバリサン…ナニヲイッテルンデスカ…?
しがみついていた腕を離して、恐る恐る雲雀の顔を見上げてみる
「君も大胆だね」
そう言って不気味に妖しくに笑う雲雀さん
「ちちち違いますーーっっ!!そういう意味じゃなくてですねっ…とにかく違うんですっっ!だからそんな嬉しそうに笑わないでくださいいぃぃっ!!!」
あああ…なんか雲雀さん凄い勘違いしてます…
「煩い」
「ちょっと本当に違うんですーっっ!」
「知らない」
「しっ…知らないってなんですかっ!知らないってーっ?!」
訂正
雲雀さんは物分かりの悪い人です…
「じゃあさ」
「…はぃ」
雲雀さん、今度は何を言うんですか…
「僕の事を18回好きって言ってよ」
またこの風紀委員長様は変な事言ってますよー!…って誰かに言いふらしたいけどそんな事言ったら噛み殺されるよな…うん
「あの…何故18回なんですか?」
まさか雲雀さんの18だからとか言わないですよねぇ……
「ヒバリのヒバ=18だから」
マジで言ったーっっ!
なんかもう最近雲雀さんがよく分かるようになってきたような…
やっぱりわからないような…いや、元から何考えてるかよくわからない人だけどさぁ…
「早く言いなよ。言わないなら今すぐここで襲うから」
――ギシリ
ちょっ…マジで?!押し倒されましたよ!!??
雲雀さんの風紀とか秩序はどこいっちゃったんですかっっ!
「分かりました分かりましたからっ!言います言いますっ!!」
もう言うしかないよね、うん
お…襲われたくないもん
「オレは、雲雀さんが、好き、です…好きです好きです…」
「あと15回」
きっちりカウントしてるし…こういうとこは雲雀さんらしいなぁ…なんて
「好き。好きです好きです…」
「あと12回」
…雲雀さんと顔を合わせて言うのむちゃくちゃ恥ずかしいんだけど…
「好き、です」
でも雲雀さん嬉しそうにだし…
気合いでなんとか!
「好き。好き…雲雀さんが好きです…!」
…でもやっぱり恥ずかしいよっ!!
「あと8回ね」
「はぁー……んぅ?!んーっ!ん…はっ…」
ちょっと雲雀さん?!
「ぷはっ…雲雀さん!キ…スしてたら好きって言えないじゃないですかっっ…」
雲雀さんの唇か濡れてて、なんかなんかっ…うわーっ…
「綱吉が嫌そうな顔したからだよ。それにキスしないとは言ってないけど」
理不尽だよ…
「そんな酷いですっ…」
「ふーん…そう」
クスクスと笑う雲雀さんは、初めて見る笑顔だよ…
…なんか反則
「ひーばりさん♪好き好き好き、好きです♪雲雀さんが…好き。オレは雲雀さんが…好き…」
あ、雲雀さん耳赤い…可愛いー
なんて雲雀さんに言ったらやっぱり怒るんだろうなぁ
「笑わないでよ。…あと一回だから」
好き、好き、好き…
ディーノさんや山本より好き
リボーンや、母さんより、獄寺君よりも好き
っていつからオレ雲雀さんの事好きになったんだろうなぁ…
京子ちゃんより好き…かも…
悔しいけど…雲雀さんなら許せそう
っていうか一番じゃないと噛み殺されるよね…
「オレは雲雀さんが…一番…大好きです」
「だってさ」
……だってさ?
――――カチャ…ガチャリ
…なんでドアが開いたんだよ?
鍵が掛かってるはず…しかも雲雀さんが鍵を持ってるはずで……でも目の前に雲雀さんはいるし…
開いたドアの方を見るとそこにはー…
「ちゃお」
リボーン…なんか雰囲気までが黒いよっっ!
「…じゅ…十代目…」
あああ獄寺君…凄く死にそうな目をしてるよ…
「…綱吉君…そんな…」
骸さん…以前からお断りしてますし他校生で…ツッコミ所多すぎますよ
「沢田殿…」
えええ?フウ太?なんで学校にいるんだよ?!
「そうか、ついにお前らくっついたか。良かったなぁ!ま、おめでとさん」
ディーノさん…目が笑ってないです…
「つーか…なんでお前らいるのっ!?」
「僕が呼んどいた」
なんでーっ?!
「クス…君が僕の物だってあいつらに教えたかったからだよ」
雲雀さん読心術かよっ…
っていうか見せびらかし?!
「雲雀、ツナの教育はしっかりしろよ」
教育?うわぁ…怖いよ…生きて帰れるかなぁ…あはは…
「クフフ…たとえ雲雀の物になろうとも僕は諦めませんよ」
「いい加減諦めて下さいっ!!」
全く骸は諦めが悪いんだから…
「十代目!俺の愛は十代目に届かなかったのですかっ…でも十代目がそいつに泣かされたら俺がぶっ飛ばしてやりますから!」
「沢田殿~っっ!」
「もう二人共泣かないでよ…」
フウ太は泣いてても可愛いよなぁ…って違う違う
「おい恭弥、あっちのスランプになったら俺に相談しろよな」
あっちってなんですかディーノさん…
「大丈夫。スランプなんて有り得ないから」
「二人で意味不明な会話しないで下さいっ!」
「もし10年経ってもそのままだったら俺も混ぜろよ」
「ちょっとリボーンさんまでっすか?!おい雲雀!俺も混ぜやがれっ!」
ってリボーンと獄寺君まで何言ってんだよーっ?!
「クフフ…綱吉君はみんなで仲良くいただきましょうね」
…なんかクラクラしてきたかも…
「嫌だ。綱吉は僕のだから綱吉に近寄るな」
雲雀さんはトンファーを脇で絞めて構えて、戦闘体制
「ちょっと雲雀さん?!」
「クフフー♪綱吉君は渡しません♪これでキズを付ければ綱吉君は僕の物に…」
どこから取り出したんですかーっ!?
「十代目!今こそ悪魔雲雀から十代目を取り返してみせます!」
「そうはさせないよ」
――――カキィーン
―――ズカーン!
――ザクッ
―――キィーン
うわぁ…ソファー高そうなのにぼろぼろになっちゃったよ…
テーブルもガタガタで…
ははは…俺いつになったら帰れるんだろう…
end
**あとがき**
ひとまず終了
フウ太は沢田殿~しか喋ってないですねぇ(苦笑)
雲雀さんが一番所有権あるけど、獄寺君や骸は諦めてません(リボーンやディーノもね)
というわけで…雲雀に落ちるがみんなから愛されるツナendになりました
次回から…ヒバツナは普通にデート話とか?
ゴクツナも同じくよろしくです
番外編のほうはバレンタイン話を書きたい…ゴクツナヒバツナムクツナそれぞれ
なので14日は更新しまくる…予定
ここまで読んでくださりありがとうございました
宝物庫について
ええと
この中に入ってるのは、サイト様のフリー配布、限定配布、プレゼント品などです
つまり二次配布禁止なので要注意を…!
以下一覧【ブログ内検索】に打ち込めば一発で頂き物が見れる…ハズ
【絵】
・ヤマダモイ様/ヒバツナ
・風木ひらい様/ヒバツナ
・風木ひらい様2/ベルツナ
・風木ひらい様3/ムクツナ
【小説】
・三百瀬 葉羽様/スクツナ
・はらわた様/ベルツナ
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つまり二次配布禁止なので要注意を…!
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・ヤマダモイ様/ヒバツナ
・風木ひらい様/ヒバツナ
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・風木ひらい様3/ムクツナ
【小説】
・三百瀬 葉羽様/スクツナ
・はらわた様/ベルツナ
スイーツぱにっく!03
- 2009/02/10 (Tue)
- リボーン(ツナ総受け) |
- TB() |
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ふぅ…と一息つき、ランボ達にシュークリームを分けるために一階へ階段を降りる
「ランボーイーピンー?シュークっうぁっ?!いだっ!がっ!うわぁっっ!」
5段降りたとこで階段を踏み外し、階段を転がり落ちた
「ふぎゃっっ!?」
落ちた場所の下から小さな悲鳴がして、恐る恐る退いてみると…
「いたた…ってうわぁ?!ランボごめんっ!大丈夫?!」
「う゛ぅぅ…がっ…まんっ…」
ぼろぼろに泣いてるランボは、髪の毛の何か中で探し物をしている
「本当にっごめんっ!ランボお願いだから10年バズーカ使うなよっ?!ちょっ…ランボーっ!こっちに向けっ…うわぁっ?!」
――――ズドーーーーン!!
ツナの悲願も叶わず、ランボは10年バズーカを発砲
もくもくと白い煙が立った
…ツナに向けて
「あいたたたー…」
気がつくと、知らない部屋にいた
辺りを見回して、様子を伺う
「ここ何処だよ…」
部屋は広く、ベッドも大きくて、ここは何処か屋敷なのかも…とツナは思った
立ち上がり、部屋を歩き回る
部屋の角にあるクローゼットを開けてみた
「失礼します…うわぁ…スーツが沢山ある…」
クローゼットの中には、真っ黒なスーツが30着以上入っていたので、ツナは少し驚く
今度は部屋の窓辺にある机を調べた
「書類が沢山…ええと…ドン…ボンゴレ?え?まさかここって10年後のオレの部屋っ?!」
―――コンコンコン
ええーっっ?っと叫びそうになった時、部屋にノックの音がした
「え?あ、はい、どうぞ…」
10年前の自分が10年後の自分の客を部屋に入れていいのか迷ったが、部屋に入れない訳にもいかず、客を部屋に招き入れた
――ガチャリ
「ボス、書類持ってき……って、10年前のボス?!」
部屋に入ってきた人物は、灰色の髪をしていて、緑色の瞳をした人。その人物はどことなく誰かに似ていて…
「…えっ?まさか獄寺君?」
「はいっ!俺は10年後の獄寺隼人です。あ、まさかあの牛ガキに10年バズーカ使われたんじゃ…」
「あ、うん。階段から落ちてさーちょうど下にいたランボを下敷きにしちゃって…それでここに来ちゃったみたい…あはは…」
照れくさそうに頭を掻くと、10年後の獄寺は涙をぽろぽろと流し始めた
「えっ!?ちょっと…獄寺君?大丈夫?どうしたの?どっか痛いの?」
おろおろとしながら獄寺の顔を見上げる
「すみません…昔のあなたに会えて感激して…呼び方とか違って懐かしくて…」
「そっか。えーっと…10年後のオレは獄寺君のことなんて呼んでるの?」
「…10年後のあなたは、隼人って呼んでます。」
涙を拭ってにこっと笑う獄寺は、10年前の獄寺よりカッコいいけど、眩しい笑顔はあまり変わらなくて、ツナはほっとした
「じゃあ、は…隼人」
「はい、なんでしょうか?」
「あはは…なんか不思議な感じ。獄寺君…あ、は…隼人が敬語だなんて」
アクセサリーも控えめになったし、と告げると、獄寺はクスッと笑った
「マフィアですから、あまりジャラジャラ付ける訳にもいきませんからね」
獄寺は指にはめた指輪を見ながら言った
「でもやっぱり趣味はいいよねー指輪とかカッコいいし、スゴく、はや…隼人に似合ってるもん。オレには似合わないけどね…」
「そんなことないですよ。……ほら、これならあなたにも似合いますよ?」
獄寺は自分の小指から指輪を抜き、ツナの指に何度かはめてから、指輪は中指に収まった
「うわぁ…カッコいい…」
ツナは自分の指にはめられた指輪を眺めた
「それ、あなたに差し上げます!」
「えっ!いいよいいよっ!こんな高そうな指輪…」
慌てて指輪を外そうとしたが、獄寺の手によって止められた
「あなたに貰ってほしいんです…」
間近で顔見られて、ドキドキと心臓が速まる
「獄…隼人?」
「…俺は10年前からあなたの事が―――」
―――ボフン!
もくもくと白い煙が立ち、気がつくと、自分の家のリビングだった
「ツナ、10年後はどうだったか?」
正面に座っていたリボーンに話しかけられて、びっくりした
「……あ、えーと…やっぱりオレってボンゴレのボスになってたみたい…」
(さっき隼人は何を言おうとしたんだろう?)
「そうか。なぁツナ」
「なっ、何?」
何故かドキリとする
「顔が赤いが…何かあったのか?」
「え?!なな何もなかったよっ!ええとーあ、そうだ!山本に貰ったシュークリームがあるんだよ!ちょっと取ってくる!」
誤魔化すようにリビングを飛びだし、自分の部屋に戻り、ため息をつく
「はぁ…すー…はぁー…」
深呼吸を何回かして、落ち着いたとこでシュークリームの箱を机から取り、部屋を出てリビングに戻った
食卓にはいつの間にかイーピンとビアンキ、それからランボも座っていた
「はい、コレ」
机にトン、と置くと、3人の目が輝いた
「よくやったわ」
「ガハハーランボさんシュークリームだーい好きだもんねー!」
「ランボ、さっきはごめんな?」
頭を下げて謝り、頭を上げると、既にランボはシュークリームにかじりついてた
「んー?さっきー?さっきなんかあったっけ~?」
「あはは…(ランボ忘れてるーっ?!でも良かったー…)」
「あら~?ツっ君その指輪どうしたの~?」
「え?あ――…」
ツナは手を見ると、指にはめられてる指輪に気がつく
(隼人に返し忘れちゃった…ま、いっか…今度返そう…)
「そうか。獄寺に貰ったのか」
「心読むなーっっ!」
――ピーンポーン
「あら?誰か来たみたいねぇ」
「母さん、オレが出るよ」
ツナは椅子から立ち上がり、玄関に向かう
――ガチャリ
「十代目~!遊びに来ましたー」
「いらっしゃい隼人~って…あ…」
(10年後の獄寺君の呼び方で呼んじゃったよっっ)
思わずさっきまで呼んでいた呼び名で呼んでしまったことに、ツナは恥ずかしくなり顔が赤くなる
「じゅ…十代目っ!」
「えっ?ひゃあぁっ!?ちょっ!…獄寺くっ…うわっ!?いだっ!」
獄寺は尻尾があったらブンブン振ってそうな勢いで飛び付いて来たので、ツナは後ろに尻餅をついた
「じゅうだいめぇ~!もっと隼人って呼んで下さいっvvv」
嬉しそうに頬をすり寄せてくる様子は、犬そのものだ
「獄寺君ーっっ!」
「おめーらうるせーぞ」
「助けてよリボーン!」
助けを求めたが、リボーンはリビングに歩いていってしまう
「じゃあな」
「待ってっ!…助けてーっ!」
(あああ…もう嫌だ…)
――ズガンッ!!ゴンッ!!
「うがっ!!」
「え?」
鈍器で叩かれたような鈍い音がして、獄寺はばたりと倒れてきた
獄寺を横に退かして、助けてくれた人物を見上げた
「ひっ…」
そこには物凄い形相でツナを睨む…
「大丈夫なわけ?」
並盛町の秩序
雲雀恭弥がいたわけで…
「雲雀さんっ!なんでここに?!」
助けてくれたのが雲雀だと気付き、ツナは慌てて正座になる
「綱吉が助けてって言ったんでしょ」
「え…?」
(だからってどうして雲雀さんが…?)
ぽかんと惚けていると、雲雀は学ランを翻して玄関を出ていく
「ちょっと待って!」
「……何」
雲雀は、振り返らなかったけど、立ち止まってくれた
「雲雀さん、ありがとうございます…」
「…そう」
「ちょっと待ってて下さい!」
ツナは立ち上がり、駆け足でリビングに戻って、シュークリームを1つ取り、玄関に戻った
「はぁっはぁ…良かった…まだいた…」
「君が待っててっていたんでしょ。で、何?」
雲雀の近くに歩いていき、シュークリームを差し出す
「これ、お礼にっ…貰って下さい…」
雲雀はシュークリームを眺めているだけで、受け取ろうとはしない
「ワォ…甘い物を僕にくれるんだ?」
「あ…」
(そういえば雲雀さん甘い物苦手だった気が…する)
目を伏せて項垂れるツナを見て、雲雀はため息をつきながら、シュークリームを受け取った
「貰っとく」
「!」
「今回は特別だよ」
目をキラキラと輝かせて、ツナはにっこりと笑う
「ありがとうございます!」
シュークリームをぱくりと食べると、雲雀は眉間に少しだけしわを寄せた
「甘い」
「あはは…シュークリームですから…」
苦笑いしながら、雲雀がシュークリームを食べている様子を見守った
雲雀はそれが面白くなくて、シュークリームのクリームを指ですくった
「…?ちょっと…雲雀さん何してるんですか?」
「こうするんだよ」
クリームのついた指を、ツナの口元に近づけた
「…雲雀さん?」
(なんかイヤな予感がするんだけど…)
「舐めてよ」
「はぁーっ?!」
思わず相手が雲雀だということを忘れて叫んだ
それに雲雀はニヤリと笑っている
「早くしないと噛み殺す」
「ひぃぃっ!わっ分かりましたっっ…」
涙目になりながら、雲雀の手を掴んだ
「うぅ……はむっ…」
ぱくっと指をくわえて、クリームを舐め取る
「ん…んんっ?!…ふ…んーっ?!」
いきなりくわえていた指が動き、ツナは驚く
しばらくツナの様子を堪能した雲雀は、指を引き抜いた
「ふぁっ…雲雀さんっ!何するんですか~っっ?!」
真っ赤になって訴えると、雲雀にクックッと喉で笑われた
「綱吉、また来るよ」
「ひ…雲雀さん~…」
雲雀はスタスタと沢田家を出ていった
「はぁ…」
今日何回目か分からないため息をつき、リビングに戻った
**あとがき**
10年後獄寺×ツナ、どうでしたかね?微妙?あはは…
で、次が現代獄寺×ツナがちょろっと(本当にちょっと)ありましたがー…獄寺がフィーバーしてましたね(笑)
っていうかリビングに戻ったツナは獄寺を玄関に置いて行ってますね…
最後に雲雀×ツナでした
微妙に微エロ。エロに入らないね。なんか雲雀さんSな変態っぽいよ。うん
きっと少し前の獄寺に感化されたんだよ。こういう雲雀様もいいかも(死)
「ランボーイーピンー?シュークっうぁっ?!いだっ!がっ!うわぁっっ!」
5段降りたとこで階段を踏み外し、階段を転がり落ちた
「ふぎゃっっ!?」
落ちた場所の下から小さな悲鳴がして、恐る恐る退いてみると…
「いたた…ってうわぁ?!ランボごめんっ!大丈夫?!」
「う゛ぅぅ…がっ…まんっ…」
ぼろぼろに泣いてるランボは、髪の毛の何か中で探し物をしている
「本当にっごめんっ!ランボお願いだから10年バズーカ使うなよっ?!ちょっ…ランボーっ!こっちに向けっ…うわぁっ?!」
――――ズドーーーーン!!
ツナの悲願も叶わず、ランボは10年バズーカを発砲
もくもくと白い煙が立った
…ツナに向けて
「あいたたたー…」
気がつくと、知らない部屋にいた
辺りを見回して、様子を伺う
「ここ何処だよ…」
部屋は広く、ベッドも大きくて、ここは何処か屋敷なのかも…とツナは思った
立ち上がり、部屋を歩き回る
部屋の角にあるクローゼットを開けてみた
「失礼します…うわぁ…スーツが沢山ある…」
クローゼットの中には、真っ黒なスーツが30着以上入っていたので、ツナは少し驚く
今度は部屋の窓辺にある机を調べた
「書類が沢山…ええと…ドン…ボンゴレ?え?まさかここって10年後のオレの部屋っ?!」
―――コンコンコン
ええーっっ?っと叫びそうになった時、部屋にノックの音がした
「え?あ、はい、どうぞ…」
10年前の自分が10年後の自分の客を部屋に入れていいのか迷ったが、部屋に入れない訳にもいかず、客を部屋に招き入れた
――ガチャリ
「ボス、書類持ってき……って、10年前のボス?!」
部屋に入ってきた人物は、灰色の髪をしていて、緑色の瞳をした人。その人物はどことなく誰かに似ていて…
「…えっ?まさか獄寺君?」
「はいっ!俺は10年後の獄寺隼人です。あ、まさかあの牛ガキに10年バズーカ使われたんじゃ…」
「あ、うん。階段から落ちてさーちょうど下にいたランボを下敷きにしちゃって…それでここに来ちゃったみたい…あはは…」
照れくさそうに頭を掻くと、10年後の獄寺は涙をぽろぽろと流し始めた
「えっ!?ちょっと…獄寺君?大丈夫?どうしたの?どっか痛いの?」
おろおろとしながら獄寺の顔を見上げる
「すみません…昔のあなたに会えて感激して…呼び方とか違って懐かしくて…」
「そっか。えーっと…10年後のオレは獄寺君のことなんて呼んでるの?」
「…10年後のあなたは、隼人って呼んでます。」
涙を拭ってにこっと笑う獄寺は、10年前の獄寺よりカッコいいけど、眩しい笑顔はあまり変わらなくて、ツナはほっとした
「じゃあ、は…隼人」
「はい、なんでしょうか?」
「あはは…なんか不思議な感じ。獄寺君…あ、は…隼人が敬語だなんて」
アクセサリーも控えめになったし、と告げると、獄寺はクスッと笑った
「マフィアですから、あまりジャラジャラ付ける訳にもいきませんからね」
獄寺は指にはめた指輪を見ながら言った
「でもやっぱり趣味はいいよねー指輪とかカッコいいし、スゴく、はや…隼人に似合ってるもん。オレには似合わないけどね…」
「そんなことないですよ。……ほら、これならあなたにも似合いますよ?」
獄寺は自分の小指から指輪を抜き、ツナの指に何度かはめてから、指輪は中指に収まった
「うわぁ…カッコいい…」
ツナは自分の指にはめられた指輪を眺めた
「それ、あなたに差し上げます!」
「えっ!いいよいいよっ!こんな高そうな指輪…」
慌てて指輪を外そうとしたが、獄寺の手によって止められた
「あなたに貰ってほしいんです…」
間近で顔見られて、ドキドキと心臓が速まる
「獄…隼人?」
「…俺は10年前からあなたの事が―――」
―――ボフン!
もくもくと白い煙が立ち、気がつくと、自分の家のリビングだった
「ツナ、10年後はどうだったか?」
正面に座っていたリボーンに話しかけられて、びっくりした
「……あ、えーと…やっぱりオレってボンゴレのボスになってたみたい…」
(さっき隼人は何を言おうとしたんだろう?)
「そうか。なぁツナ」
「なっ、何?」
何故かドキリとする
「顔が赤いが…何かあったのか?」
「え?!なな何もなかったよっ!ええとーあ、そうだ!山本に貰ったシュークリームがあるんだよ!ちょっと取ってくる!」
誤魔化すようにリビングを飛びだし、自分の部屋に戻り、ため息をつく
「はぁ…すー…はぁー…」
深呼吸を何回かして、落ち着いたとこでシュークリームの箱を机から取り、部屋を出てリビングに戻った
食卓にはいつの間にかイーピンとビアンキ、それからランボも座っていた
「はい、コレ」
机にトン、と置くと、3人の目が輝いた
「よくやったわ」
「ガハハーランボさんシュークリームだーい好きだもんねー!」
「ランボ、さっきはごめんな?」
頭を下げて謝り、頭を上げると、既にランボはシュークリームにかじりついてた
「んー?さっきー?さっきなんかあったっけ~?」
「あはは…(ランボ忘れてるーっ?!でも良かったー…)」
「あら~?ツっ君その指輪どうしたの~?」
「え?あ――…」
ツナは手を見ると、指にはめられてる指輪に気がつく
(隼人に返し忘れちゃった…ま、いっか…今度返そう…)
「そうか。獄寺に貰ったのか」
「心読むなーっっ!」
――ピーンポーン
「あら?誰か来たみたいねぇ」
「母さん、オレが出るよ」
ツナは椅子から立ち上がり、玄関に向かう
――ガチャリ
「十代目~!遊びに来ましたー」
「いらっしゃい隼人~って…あ…」
(10年後の獄寺君の呼び方で呼んじゃったよっっ)
思わずさっきまで呼んでいた呼び名で呼んでしまったことに、ツナは恥ずかしくなり顔が赤くなる
「じゅ…十代目っ!」
「えっ?ひゃあぁっ!?ちょっ!…獄寺くっ…うわっ!?いだっ!」
獄寺は尻尾があったらブンブン振ってそうな勢いで飛び付いて来たので、ツナは後ろに尻餅をついた
「じゅうだいめぇ~!もっと隼人って呼んで下さいっvvv」
嬉しそうに頬をすり寄せてくる様子は、犬そのものだ
「獄寺君ーっっ!」
「おめーらうるせーぞ」
「助けてよリボーン!」
助けを求めたが、リボーンはリビングに歩いていってしまう
「じゃあな」
「待ってっ!…助けてーっ!」
(あああ…もう嫌だ…)
――ズガンッ!!ゴンッ!!
「うがっ!!」
「え?」
鈍器で叩かれたような鈍い音がして、獄寺はばたりと倒れてきた
獄寺を横に退かして、助けてくれた人物を見上げた
「ひっ…」
そこには物凄い形相でツナを睨む…
「大丈夫なわけ?」
並盛町の秩序
雲雀恭弥がいたわけで…
「雲雀さんっ!なんでここに?!」
助けてくれたのが雲雀だと気付き、ツナは慌てて正座になる
「綱吉が助けてって言ったんでしょ」
「え…?」
(だからってどうして雲雀さんが…?)
ぽかんと惚けていると、雲雀は学ランを翻して玄関を出ていく
「ちょっと待って!」
「……何」
雲雀は、振り返らなかったけど、立ち止まってくれた
「雲雀さん、ありがとうございます…」
「…そう」
「ちょっと待ってて下さい!」
ツナは立ち上がり、駆け足でリビングに戻って、シュークリームを1つ取り、玄関に戻った
「はぁっはぁ…良かった…まだいた…」
「君が待っててっていたんでしょ。で、何?」
雲雀の近くに歩いていき、シュークリームを差し出す
「これ、お礼にっ…貰って下さい…」
雲雀はシュークリームを眺めているだけで、受け取ろうとはしない
「ワォ…甘い物を僕にくれるんだ?」
「あ…」
(そういえば雲雀さん甘い物苦手だった気が…する)
目を伏せて項垂れるツナを見て、雲雀はため息をつきながら、シュークリームを受け取った
「貰っとく」
「!」
「今回は特別だよ」
目をキラキラと輝かせて、ツナはにっこりと笑う
「ありがとうございます!」
シュークリームをぱくりと食べると、雲雀は眉間に少しだけしわを寄せた
「甘い」
「あはは…シュークリームですから…」
苦笑いしながら、雲雀がシュークリームを食べている様子を見守った
雲雀はそれが面白くなくて、シュークリームのクリームを指ですくった
「…?ちょっと…雲雀さん何してるんですか?」
「こうするんだよ」
クリームのついた指を、ツナの口元に近づけた
「…雲雀さん?」
(なんかイヤな予感がするんだけど…)
「舐めてよ」
「はぁーっ?!」
思わず相手が雲雀だということを忘れて叫んだ
それに雲雀はニヤリと笑っている
「早くしないと噛み殺す」
「ひぃぃっ!わっ分かりましたっっ…」
涙目になりながら、雲雀の手を掴んだ
「うぅ……はむっ…」
ぱくっと指をくわえて、クリームを舐め取る
「ん…んんっ?!…ふ…んーっ?!」
いきなりくわえていた指が動き、ツナは驚く
しばらくツナの様子を堪能した雲雀は、指を引き抜いた
「ふぁっ…雲雀さんっ!何するんですか~っっ?!」
真っ赤になって訴えると、雲雀にクックッと喉で笑われた
「綱吉、また来るよ」
「ひ…雲雀さん~…」
雲雀はスタスタと沢田家を出ていった
「はぁ…」
今日何回目か分からないため息をつき、リビングに戻った
**あとがき**
10年後獄寺×ツナ、どうでしたかね?微妙?あはは…
で、次が現代獄寺×ツナがちょろっと(本当にちょっと)ありましたがー…獄寺がフィーバーしてましたね(笑)
っていうかリビングに戻ったツナは獄寺を玄関に置いて行ってますね…
最後に雲雀×ツナでした
微妙に微エロ。エロに入らないね。なんか雲雀さんSな変態っぽいよ。うん
きっと少し前の獄寺に感化されたんだよ。こういう雲雀様もいいかも(死)
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