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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

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猫耳ア・ラ・モード(光就/現パロ/たぶん裏/半獸化) 1

背後注意!

※現パロ。半獣化。甘めかも。
※にゃんにゃん戯れてるだけに近い(苦笑)
※裏的なエロ表現有り注意。




【猫耳ア・ラ・モード】1



世の中の連中の何割かが猫の日と騒ぐ。
その何割かに光秀も入っていたようだ。
そんな下らぬ日はとうの昔に過ぎておる。

運良く、ドイツの学会に行く序でに各大学で
講義をして欲しいと頼まれ各地を巡っていた
故、昨夜日本に着いて家に帰りそのまま疲れ
て寝むった時までは平穏だった。

だが、今朝むくりと起きてみれば何故か家の
中に居たのが光秀だった。
鍵を何処で手に入れたというのだこ奴は。

それより今日の光秀は紙袋を胸に抱えて満悦
の笑みを浮かべているのだ。
寝起きのぼうっとした頭ですら妙な胸騒ぎが
する。いや絶対に何かあるに違いない。
我の勘が危険信号を脳に通達しているのだ。

「来るな、貴様何や企んでいるであろう」

ベッドの上を後退りした。尚ニヤニヤと笑顔
を携えて光秀は接近しつつあり、少し大きい
セミサイズのシングルベッドとはいえ二人分
の重みには軋みを上げる。

「元就公、是非これを付けてくださ」

「拒否!」

「…言い終わる前に即答ですか…」

丸い輪先にふさふさとした三角の黒い獣耳が
付いた、俗に言う猫耳カチューシャというも
のと獣の長く黒色の尻尾を手に目を輝かせて
いる。
全く馬鹿馬鹿しい。

「じゃあせめて尻尾だけでも…」

「嫌だ」

取り出されたふさふさの尻尾を叩き落とす。
寝起き早々下らぬ会話をしてしまったと憂鬱
に額を押さえた。例え寝起きだろうと危険か
判断する器官は正常に作動するらしい。

全く何が楽しくて朝っぱらから騒がなくては
ならぬのだ。騒がしいのは好かぬ。

プルプルと怒りに震える光秀を目尻に、再度
眠りに就こうと布団を被った。

「こうなれば最終手段…元就公、貴方を後悔
 させてあげましょう…素直に装備すれば
 良かったと…ね」

ふん、出来るものならやってみろ貴様が我を
後悔させる事なぞ不可能に近――――

――ぼんっ

がさがさと袋を漁った音が聴こえたかと思え
ば急に不審な破裂音がした。

「…けほっ!おい、な、何だこの煙はっ…」

慌てて起き上がるも煙で前が何も見えぬ。
光秀は最終手段と言って、煙幕を投げ付けた
のだ。

即座に本能的な危機感を察知し、どたばたと
闇雲にもがいてみたが無駄足掻きとしかなら
ずに、馬乗りに乗られた挙げ句ちくりと腕に
針のような物が刺さる。

暴れて針が折れたら後が厄介だ、生死に関わ
るやもしれぬ。じっと、液体が投与されてい
く冷たさに耐えることしか出来ない。

「っ…何、を……っ」

針を抜かれても安心は出来ぬ。
目の前の情人が猟奇な嗜好を持った気狂いだ
というのは承知の上での付き合いだったが、
こうまでも強行手段に出るとは微塵にも予想
にしていなかった。

漸く煙が落ち着き、視界がはっきりと鮮明に
なったものの、注射器を片手に持ちニヤニヤ
と怪しい笑みを浮かべる光秀がじっと此方を
見下ろしていた。

「き、さま……何を…した」

投与された何かの液体が、効果を発揮する為
に体を巡る血液により体内を駆ける。成分が
何なのか分からぬが、じわりじわりと何かに
蝕まれるような感覚に焦りが募る。

「クッククク…さぁ…ね」

此方には全く目もくれずに、慣れた手付きで
注射器を仕舞う。

――しらをきるなど我を愚弄しておるのか。

とでも侮蔑の言葉を吐いてでも言い返してや
りたかったが、それをさせないかの如く突如
頭痛が襲う。

それに加えて更に厄介な症状が出た。

「う…はぁっ……は…っ」

――酷く、体が熱くなり始める。

即効性の速い何か怪しいモノを投与したな。
早まる動悸に、息もままならない。

腰の後ろ部分…確か恥骨という部分で人間に
まだ尻尾があった頃に尻尾が生えていたとい
う名残の辺りが熱を帯びて起き上がれない。
いや、そもそも上に光秀が乗っているのだか
ら元々起き上がる事は出来ぬと即座に気付い
たが。

「効き目は良好ですかね……あぁ、人体に悪
 影響はありませんので、ご安心を」

何をどうしたら安心出来ると。光秀のことだ
どこか暗いルートから入手したに違いない。
そんなものが安心出来るとは思えぬ。

だが、今さらどう足掻こうと既に投与されて
しまった事実は変わらない訳で、屈辱に下唇
を噛む。

「そんなに噛んでは切れてしまいますよ…」

心配したように近付いた顔が、苦笑から笑み
に変わった…いや戻った。
それを退ける事すら叶わず交わされた口付け
に、抉じ開けられた唇から入り込む舌が蠢き
咥内を犯す。

駄目だ、今は口吸いにすら戸惑う。
ろくに応えてやることも出来ずに、ただただ
生娘の様に思うがままにされているのが心底
悔しい。

互いの唾液が混ざり合ってたてる水音が耳に
入り、羞恥に頭がくらくらする。

此れがわざと音がたつようにしている訳では
ないのならば多少の水音にすら慣れない我に
も多少は否はあると仕方なく思うが、実際は
敢えて音がたつようにしているのだから情人
の質の悪さに腹が立つ。

だども、斯様にも狡童――ずる賢い童の様な
性格を持ち合わせている光秀を嫌いなわけで
はない。時には牙を突き立てて攻撃し、また
別の時には媚びる様に甘えてくる。
…いやそれでは童と言うよりも犬か。そんな
駄犬を好ましく思うなど、我もどうかしてい
るのだが。

流し込まれる唾液が収まりきらずに口端から
零れる。いい加減、卑猥な水音に耐えきれな
くて耳を塞ぎたくなり、両耳を手で覆う。
筈だった。

「…んぅ、んんっ?!」

自然に押さえたのはいつもの耳がある位置よ
り上の辺り、しかも触り覚えのある大きな耳
が付いている。ふわふわと柔らか毛はまるで
艶のある獣類の毛のようで、微妙に柔らかく
作り物にしては出来が良い。

そう気付き始めた辺りでやっと口が離れた。

「ん、はっ…な、何だこれはっ…!」

「耳ですが?
 可愛い猫の耳」

「いやそれは触れば分かるっ」

――何故このような可笑しなモノが我の頭に
くっついているのだ?!

そう叫べばわたわたと動揺に視線を游がす。
頭がパニックして本来人間に付いている耳が
どうなっているのかという疑問は直ぐに消去
されていた。

「あぁ、もしかしたら、私が先ほど注射した
 薬の効果かも…」

もしかしたらを強調していたが何も初めから
こうなると想定していたような顔つきだ。
それはさて措くも視界の端でゆらゆらと動く
茶色い尻尾が目に入り嫌な予感がする。

「可愛いですよ…元就公、因みに尻尾も耳も
 本物ですから…」

…そんな馬鹿な話があるわけ無い。


―――――――――――――――続。
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堕天使エレナ
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女性
職業:
学生
趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
ギャルゲー、音ゲー、RPG系、シュミレーションゲームが好き
格ゲーやアクションは苦手

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