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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

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猫耳ア・ラ・モード(続き)2

【猫耳ア・ラ・モード】2




そんな筈は無い、信じられず試しに、生えて
いる可笑しな耳を引っ張ってみれば、奇妙な
感覚がするも確かに痛みは感じる。
これは本物だと信じざるを得ないようだ。

見た目は、と近くの鏡を手に取って見やる。
…やはり見なければ良かったか。
乱れた髪の合間から生える、髪の毛と同じ色
の両耳がぴんと立っている。

鏡に移る獣耳に気をとられている間に、光秀
の指が尻尾に触れた。

「あぐっ?!」

ぎゅっと尻尾を掴まれた途端に、ビリビリと
した、痛みとも快楽ともつかない感覚が全身
を貫き走る。
何だ、これは。

「や…やめろ光秀っ…くっ」

何が起こったか分からずに、握られたままの
尻尾が与え続ける快楽感に戸惑い、不覚にも
上擦った声が出る。

「おやおや…感じるのですか?」

クスクスと愉しげに笑いながら、ゆるゆると
性器を愛撫するように撫で擦られる。

「違っ……違うっ…やっ…」

違うと言っても尻尾を撫でる手は変わらずに
撫でており、更には微妙な強弱をつけて撫で
られる。その度に、何とも云えない快楽が
甘く腰に響き、思考を乱す。

「はぁ…やめぬか、貴様、あっ…触るなっ」

恨みがましく睨むも、与えられた快楽に潤ん
でいるであろう目で睨んでも威圧感が無い事
は自分でも分かっておる。
だが、何もせずにはいられぬ。

「クククッ…震えてますよ…可愛らしい…
 そんなに気持ち良いんですか…?」

耳元で囁くものだから息がかかって、思わず
身を竦める。光秀は、我が低い低音の甘美な
声に弱いのをわかっていてやっているのだ。
いつもに増してゾクゾクとするのは猫の耳で
ある故に聴覚が鋭いからであろうか。

「本当、可愛らしい…とても…ね」

「ひぅっ…」

伏せた耳が控え目に甘噛みされ、軽く悲鳴を
上げる。

漸く尻尾が放されると代わりに腰をさらりと
軽く撫でられ、走る疼きに体が跳ねた。耳や
尻尾の影響かもしれないが、これだけで反応
してしまう自分が信じられぬ。

「あぁ…そういえば媚薬を混ぜ忘れました…
 入れれば良かったですねぇ…」

…媚薬だと?
ただでさえ、このよく分からない感じやすい
耳と尻尾が付いているだけでも面倒なのに、
更に感度の良くなる媚薬なぞ盛られてしまえ
ばどうなってしまうか分からない。

光秀のうっかりに今回ばかりは助けられた。
不幸中の幸いと言ったとこか。

否、入っていないのにこんなにも感じてしま
い腰を撫でられるだけで反応する程になって
いる方が問題なのだが。

「まぁ媚薬など無くとも、大丈夫ですね…
 貴方は元から感度が良いですから」

つぅ、と指先で下半身のモノを避けて、足の
付け根辺りをなぞられ、意識がそちらに向い
てしまい問題はおろかまともに物事を考えら
れない。

「くっ…」

前が苦しい程に張りつめているのが自分でも
分かってしまうのが羞恥を煽らせ、目を僅か
伏せる。
先ほどまでの耳や尻尾への愛撫だけでこうに
もなってしまうとは、恐ろしい。

すっかり脱力しきった身に、其れを好機とみ
たか下着もろとも脱がされる。
性器が外気に晒され、寒さに尻尾を丸めた。
とはいえ犬や何かの尻尾とは違い対して変化
は無いのだがぴったりと体にくっ付けていた
方が何処か安心するのだ。

「まだ触ってもないのに此方はもうこんなに
 雫を溢して…さぞや辛いでしょう?」

「うるさぃっ…」

今更もったいつけるような初々しい関係でも
無いが、まじまじと肉棒を眺められるのには
未だ慣れぬ。

「貴方は顔までもなくモノも可愛らしい」

「軽く侮辱していないか」

「いえいえ…」

立て膝にした足の太ももに舌が這う感覚や、
右手が足裏を撫でる度に体が反応する。

だが何時まで経ってもなかなか肝心な場所に
触れられぬ事に、些か気が可笑しくなってし
まいそうなのだが。

「はぁ…み、つひでっ…」

訴える様に呼んだ名に、情人はそ知らぬ顔を
するばかりだ。

「光秀…っ」

「何ですか?」

からかうのも焦らすのも大概にして欲しい。
こちらが乞えば光秀は満足気な笑みを浮かべ
ながらもしてくれるだろうが、我にはその様
な恥態を晒すほど落ちぶれてはおらぬ。

願い乞う事も出来ずにただ瞳を潤ませるばか
りで、尻尾だけが誘うように揺れた。

「口で言わねばわかりませんよ」

「~っ………言うか、阿呆っ」

この期に及んでまだからかうのか。

「ふふ、分かってますよ、元就公…
 物足りないのでしょう…?」

期待に、どきりと胸が弾む。

触れられたのは尻尾だったが、握られた尻尾
から伝わる快感は脳の髄までを痺れさせる。
この何とも言えない甘い痛みは、病み付きに
なってしまいそうだ。

本来求めていたものとは違えど、それが快楽
には代わり無い。付け根から先まで撫でられ
る感覚に、思わず身震いをする。

「光秀、あ…あぁ…光秀、もう少し…」

足りぬ、足りぬと、うわごとの様に呟く。
無意識に自ら悲願していた事に気付いたのは
光秀の返答が返ってきてからだ。

「もっと強く、ですか…?」

躊躇しつつも渋々とこくりと頷けば、痛い程
に強く握り締められ、痛みに身を反らす。
幾らなんでも痛い、馬鹿が。
加減と云うものがあるだろう。
だが口に出す程ではない。涙目で痛いと訴え
たが、光秀はチラリと見て笑顔を携えるだけ
だ。

その意味深な笑みと、光秀の瞳に宿る淫猥な
光。それから察し、良からぬ事を考えている
のやもしれぬと不吉な予感が浮かぶ。
それを裏切らずに光秀は尻尾を口に含む。

「な、やめっ…んっ、うぅ…光秀……っ」

咥内に納められた尻尾の先を、熱い舌がモノ
を奉仕するかの様に舐る。
開いた足の間から覗く、含んだ尻尾を恍惚と
舐める様は、何ともいえぬ淫靡な光景。

加えて、光秀がどこか妖しい邪気を放ってい
るようにも見えた。それに毒されてか、興奮
している自分がいるとは、まさに不覚としか
言い様が無い。

「んぅ…んふ……気持ち良いですか…?」

上目遣いに問われた質問に、首を横に振る。
素直に良いと答えるのは負けな様な気がした
のだ。

「あ、く…馬鹿っ…んっ、あ……はぁ…!」

舐られてゆく内に尻尾は唾液で濡れ、しっと
りとした艶を放つ。

「ん…快楽はお嫌いではないでしょう?」

眉間に皺が寄る。
好きではない、だが嫌いでもない。となると
嫌いではないのかという問いには頷くべきな
のか無視しようか。





―――――――――――――――続。

ツッコミ。
光秀、後で毛玉吐くなよ(苦笑)
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職業:
学生
趣味:
絵描き 執筆 読書 ゲーム 寝る 妄想 便せん作り
自己紹介:
うえのイラスト画像はいただきもの。
オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
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格ゲーやアクションは苦手

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