ビスケット通信
小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。
起遊床戯(光就/甘いかもしれない)
- 2010/06/06 (Sun)
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意識の覚醒に重い瞼を開く。
寝起きのだるさに頭が上手く動かなかったの
だが、室内の微かな明るさに、もう朝か…と
意識出来た。
いつもなら、眉間に深い皺を寄せた元就公に
叩き起こされない限りは昼頃まで寝ていると
いうのに。
二度寝しようかと思ったが、ふと見た外の
方向、障子に浮かぶ影に考えを改めた。
大好きな日の光を浴びる清々しそうな彼の顔
を見てから寝ようと決め、布団から起き上が
るのも面倒でずるずると床を這う。
腰の痛みに昨夜は少しやり過ぎたかもしれな
いと苦笑するも、受け身の彼はもっと辛いで
しょうね、と内心で呟き、次いで口元に笑み
を浮かべてしまう。
僅かに障子を半寸ほど開けて、こっそりと
外の様子を窺った。
群青の下方が水色みがかった空の地平線沿い
は、朝陽で仄かに白みがかっている。
夜明けを見据える彼は、凛とした爽やかな
雰囲気を放っており、まるで身体中から幸せ
だという気分を伝えるような成分がにじみ出
ているようで。その後ろ姿に、思わずぼぅっ
と魅とれてしまう。
「……起きたか。珍しい、貴様がこの時間に
目覚めるとはな」
つい、と顔が横を向いて、此方に視線が向け
られる。見下ろす彼は優美で、機嫌が良いの
か常に感じる冷たさではなく幾分優しげな目
に見えた。
「おはようございます…」
微笑みながら自分なりに爽やかな挨拶をすれ
ば、何故か彼は眉間に皺を寄せて、視線を
正面に戻してしまった。
「ねぇ、元就公…」
「…何だ」
視線も向けずにただ冷ややかな返答だけが
返ってくる反応は、元就公らしい反応。
「…腰、大丈夫ですか…?」
暫し返答が無く、よもや己よりも若いのに
聴こえていなかっただろうかと首を傾げたの
だが、ふと見えた耳が赤いのに気付く。
彼の苦手分野に類する事柄を言葉の選択に選
ぶとこういった可愛らしい反応が見られる。
きっと目元を僅かにふせて、視線を右往左往
させているに違いない。安易に想像出来てし
まう程に、知将と呼ばれる彼は色恋に疎い。
「おやおや…そうですか」
返事も聴かずに笑顔を見せれば、むっと不機
嫌な顔が振り向く。
「…我はまだ何も答えておらぬ」
「ククク…お大事に…ね…」
「だ、だから我はまだ何もっ…」
彼の顔は少し困ったような表情で、このま
ま会話を続けていれば怒った彼にその足で蹴
り飛ばされそうな予感がし、のそのそと身を
後進して障子を閉めた。そのまま布団に入り
直して、目を瞑る。
あの氷の面を崩すのは毎度楽しい。
無理難題の我が儘を言って困らせたり、単純
な悪戯で怒らせたり…快楽に染めてみたりと
様々な変わり様に、全てが愛しく、いつまで
経っても飽きがこない。
否、飽きてしまえばそれが二人の終わりで、
別れる云々越えて彼を殺してしまうのだろう
が、それは彼とて同じことだと考えている。
遊戯に飽きるか、自分の害になると判断すれ
ば、簡単に。
彼はそういう人間で、その時がくれば自分は
それを座興と楽しむと、互いにそれは理解し
ている。
ふと、するりと静かに障子の開く音。室内
が僅かに明るくなる。まるで彼が光を放って
いるような錯覚に囚われた。
「光秀」
無言の狸寝入りを決めこめば、忍耐の限界か
はたまたそれも策なのかただの諦めか、もぞ
もぞと布団の中に入る気配。
次いで、背中に当たる温かな体温に、口の端
をつり上げてしまう。
「…やはり貴方は、お可愛らしい」
『起きているのなら言え…』と、大した動揺
もなしに彼は呟いた。起きていたのは承知し
ていただろうに悪態をつくのは、やはり彼な
りの意地というものだろう。
身を捩り、彼の方に体を反転すれば、驚き
に目を見開いた顔と目が合う。
視線が一瞬逸らされた隙に、体を抱き竦めて
しまえば、僅かに身動ぎするも大人しく身を
収める。
髪に顔を埋めれば、太陽のような日だまりの
良い香りに頬を緩める。日の光を浴びるのは
好まないが、この香りはとても好きで、髪が
乱れると怒られてもやめられない。
「…いい加減離れよ、愚獣が」
「愚獣とは酷い扱いだ…」
彼の悪態は度を極めているが、取り分け、
自分に向けられるそれは一種の愛情表現だと
解釈している為、苦には思わない。
「ふん…織田に牙を向く愚かな獣、それを
愚獣と言って何が悪い」
言われてみれば確かにそうで、何の反論も
出来ない。
「ククク…」
「貴様、何が可笑しい」
「いえね…愚獣ならこうしても問題は無いか
と思いまして…ね」
さわりと腰から背中までに指を這わせれば、
彼は眉間に皺を寄せると共に身を震わせた。
幾度身を重ねたか分からない程に知り尽くし
た仲では、それがどう意味するのか既に理解
済みであり、複雑な表情を彼は浮かべて。
「…朝から盛るでない、全く…誰が貴様の
性欲を処理すると思うておるのだ、阿呆」
言葉と反し、珍しく彼から深く口付けくるの
は、やはり朝故に機嫌が良いからなのだろう
と判断した。
【起遊床戯】終わり。
―――――――――――――――
2010/6/6
別にそういう四文字熟語が在る訳では無い。
太陽は血に染まり、月は赤く染まる(光就/裏α/監禁/ 暗)
- 2010/05/18 (Tue)
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※元就は監禁状態。
※光秀に愛情無。原作に近いかも。
※苦痛表現有。
※身を繋げる事までは無いけどシてる。
おーけーぃ?
暗闇に広がる鉄臭い異臭。
そして鎖が地面に当たる耳障りな金属音。
「あぁ…美味しそう…」
光秀は舌舐め擦りをする。
右手には、鎌。
左手には、鞭。
「…く…っ」
鎖に繋ぎ止められているのは、策士と名の
高い中国地方の覇者、毛利元就。
その身形は酷い。
上着の胸元はすっかりはだけており、露出
しているきめ細やかだった肌には所々痛々し
い切り傷が付けられていて、深い物もあれば
皮膚を薄く裂く程度浅い物もあり、傷が塞が
りかけている所にまた新しい傷がつけられて
いた。下半身は靴のみしか履いておらずに、
秘部がさらけ出されている。
「もう痛みを快楽と感じるくらいにまで
なっているでしょうかねぇ…?」
「あぐっ…ぅ」
鎖骨に歯がたてられ、ギッと噛まれた元就
は呻き声をあげた。
「ああ…その声…イイ…
…貴方を手に入れるには苦労しましたよ。
四国の鬼から意識を逸らし、尚且つ、私に
好意を懐くようにしなければならなかった
のですから…んふふふ」
三月、いや半年はかかっただろうか。気が
強くひねくれた性格の元就の意思を動かすに
はかなりの根気がいた。
そこまでして何故元就を手にかけたかった
かと問われても、恐らく光秀は「ただ興味を
持っただけ」としか答えない。
衝動に駈られて、なら、いつか厭きてくれ
る日が来るだろうとは思っているが、最悪
厭きて殺されてしまうのではという恐怖感も
元就には多少ある。
【多少】というのは、例え生きて帰れたと
しても、長きに渡り光秀に監禁され無様な姿
を曝していたという屈辱を味わいながら神聖
たる毛利の当主の座には戻れない。
元就とてこういう時のために遺書は置いて
ある。いっそ光秀が毛利元就亡命の報でも
流せばその中身が開けられるだろう。
だが恐らく唐突に消息を絶ってしまったの
だから、今は影武者等の代役と重臣の指示で
どうにかなっている筈だ。いきなり家臣が
反乱でも起こさない限りは。または息子達が
何とかしているに違いない。
今まで築き上げてきた努力が無駄にならず
毛利は残り続ける、そう思うと、此処で己が
死んでも悔いは無いと思っている。
「屈辱でしょう…?こんなに乱れて…」
だけども、愛した筈の相手に裏切られて、
閉じ込められた上に毎日のように痛みと辱し
めを受けるとは、策士といえど想定していま
い。
「ここも女の様に膨らんで…フフ
食べてしまいたいです」
散々弄られ腫れた乳首を乱雑に捏ねられ、
痛みと僅かな快楽に、眉間に皺をよせた。
「む…反応が鈍いですね…つまらない子には
お仕置きが必要だ…」
「きぅっ!あ゛っ、ぐっ」
しなやかな鞭が宙を舞い、ぴしゃりと軽い
音が響いた。鞭が当たる度に、ほろりと涙が
零れ落ちていく。
「ククククッ…やはり貴方には、氷の面より
屈辱を帯びた顔の方がずっとお似合いだ」
狂喜の目が元就を狂わせる。そこにまだ、
昔のような愛情があると期待して、裏切られ
て尚も期待してしまう。
「み、つひっ…好き、だ」
一瞬、痛撃の嵐が止む。
けども、光秀はニタりと笑い、直ぐにまた
鞭を振るうのを再開する。
「この期に及んでまだ愛を求めるんですか…
本当に貴方は根本的な所が愚かですね。
言った筈でしょう?あれは全て私の演技…
愛情など初めから無い。貴方と交わした
接吻も、貴方に囁いていた言葉も、貴方に
与えた熱も、皆儚い幻だったんですよ」
また1つ、期待が裏切られて、また1つ、
元就の心が荒む。
それが全て打ち砕かれた時、光秀は元就を
捨てるだろう。反応の無いぼろ人形をいつま
でも閉じ込めて置いてもつまらない、と。
「さて、次は何をしましょうか」
鞭でいたぶるのに飽きたらしい光秀は、
涙で濡れた頬を慈しむ様に撫でる。
「ん…?おや…勃ちかけてますねぇ…よもや
鞭に打たれて興奮しましたか?ククク…」
「ち…違っ、ひぃあぅっ…」
半勃ちの肉棒を少し強く握られ、艶かしい
声が暗い室内に響き、元就は快楽から逃げる
ように身を捩った。だども、鎖に吊るされた
身は左右に揺れるだけで元就を逃がしはせず
光秀の手乱に身悶えさせられる。
「は…っ……あ、ふっ…ぅ」
「ふはははっ…元就公
その顔、とても艶美ですよ…そそります」
息の乱れる元就に噛みつくような口付けを
与えた。愛情の印ではなく、ただの衝動的な
行為。
「…イきそうですか?」
耳元での囁きに身を奮わせる。
元就はこの低音に弱かった。脳を融かされ
るような痺れが思考を乱し、コクりと頷いて
しまう。
そういう風にさせたのは光秀だ。
「でも駄目ですよ…貴方には快楽より苦しみ
を与えたい…ククク…」
鞭を肉棒の根に巻き付けて、軽く縛った。
弛んだ鞭を体に巻き、柄を後孔へと宛がって
押し込めば、慣らされたそこは容易く中へと
納まり、柄をくわえて放さない。
ゆるゆると刺激を与えて、光秀は元就から
身を離した。
「では…私は政務がありますので…
精精頑張って楽しんで下さいね、元就公」
「や…待て、行くな…っ…光秀っ!!」
バタリと、無情にも外界と遮断されてしま
い、声は届かない。
異物感が快楽を忘れさせはせず、絶頂感を
感じつつも達せない体が、快楽を求めるよう
と腰を揺らしそうになるのを堪えられずに、
背に当たる壁に体を擦り付けた。
――――――――――――
2010/5/18
続き書くかもしれない。
※光秀に愛情無。原作に近いかも。
※苦痛表現有。
※身を繋げる事までは無いけどシてる。
おーけーぃ?
暗闇に広がる鉄臭い異臭。
そして鎖が地面に当たる耳障りな金属音。
「あぁ…美味しそう…」
光秀は舌舐め擦りをする。
右手には、鎌。
左手には、鞭。
「…く…っ」
鎖に繋ぎ止められているのは、策士と名の
高い中国地方の覇者、毛利元就。
その身形は酷い。
上着の胸元はすっかりはだけており、露出
しているきめ細やかだった肌には所々痛々し
い切り傷が付けられていて、深い物もあれば
皮膚を薄く裂く程度浅い物もあり、傷が塞が
りかけている所にまた新しい傷がつけられて
いた。下半身は靴のみしか履いておらずに、
秘部がさらけ出されている。
「もう痛みを快楽と感じるくらいにまで
なっているでしょうかねぇ…?」
「あぐっ…ぅ」
鎖骨に歯がたてられ、ギッと噛まれた元就
は呻き声をあげた。
「ああ…その声…イイ…
…貴方を手に入れるには苦労しましたよ。
四国の鬼から意識を逸らし、尚且つ、私に
好意を懐くようにしなければならなかった
のですから…んふふふ」
三月、いや半年はかかっただろうか。気が
強くひねくれた性格の元就の意思を動かすに
はかなりの根気がいた。
そこまでして何故元就を手にかけたかった
かと問われても、恐らく光秀は「ただ興味を
持っただけ」としか答えない。
衝動に駈られて、なら、いつか厭きてくれ
る日が来るだろうとは思っているが、最悪
厭きて殺されてしまうのではという恐怖感も
元就には多少ある。
【多少】というのは、例え生きて帰れたと
しても、長きに渡り光秀に監禁され無様な姿
を曝していたという屈辱を味わいながら神聖
たる毛利の当主の座には戻れない。
元就とてこういう時のために遺書は置いて
ある。いっそ光秀が毛利元就亡命の報でも
流せばその中身が開けられるだろう。
だが恐らく唐突に消息を絶ってしまったの
だから、今は影武者等の代役と重臣の指示で
どうにかなっている筈だ。いきなり家臣が
反乱でも起こさない限りは。または息子達が
何とかしているに違いない。
今まで築き上げてきた努力が無駄にならず
毛利は残り続ける、そう思うと、此処で己が
死んでも悔いは無いと思っている。
「屈辱でしょう…?こんなに乱れて…」
だけども、愛した筈の相手に裏切られて、
閉じ込められた上に毎日のように痛みと辱し
めを受けるとは、策士といえど想定していま
い。
「ここも女の様に膨らんで…フフ
食べてしまいたいです」
散々弄られ腫れた乳首を乱雑に捏ねられ、
痛みと僅かな快楽に、眉間に皺をよせた。
「む…反応が鈍いですね…つまらない子には
お仕置きが必要だ…」
「きぅっ!あ゛っ、ぐっ」
しなやかな鞭が宙を舞い、ぴしゃりと軽い
音が響いた。鞭が当たる度に、ほろりと涙が
零れ落ちていく。
「ククククッ…やはり貴方には、氷の面より
屈辱を帯びた顔の方がずっとお似合いだ」
狂喜の目が元就を狂わせる。そこにまだ、
昔のような愛情があると期待して、裏切られ
て尚も期待してしまう。
「み、つひっ…好き、だ」
一瞬、痛撃の嵐が止む。
けども、光秀はニタりと笑い、直ぐにまた
鞭を振るうのを再開する。
「この期に及んでまだ愛を求めるんですか…
本当に貴方は根本的な所が愚かですね。
言った筈でしょう?あれは全て私の演技…
愛情など初めから無い。貴方と交わした
接吻も、貴方に囁いていた言葉も、貴方に
与えた熱も、皆儚い幻だったんですよ」
また1つ、期待が裏切られて、また1つ、
元就の心が荒む。
それが全て打ち砕かれた時、光秀は元就を
捨てるだろう。反応の無いぼろ人形をいつま
でも閉じ込めて置いてもつまらない、と。
「さて、次は何をしましょうか」
鞭でいたぶるのに飽きたらしい光秀は、
涙で濡れた頬を慈しむ様に撫でる。
「ん…?おや…勃ちかけてますねぇ…よもや
鞭に打たれて興奮しましたか?ククク…」
「ち…違っ、ひぃあぅっ…」
半勃ちの肉棒を少し強く握られ、艶かしい
声が暗い室内に響き、元就は快楽から逃げる
ように身を捩った。だども、鎖に吊るされた
身は左右に揺れるだけで元就を逃がしはせず
光秀の手乱に身悶えさせられる。
「は…っ……あ、ふっ…ぅ」
「ふはははっ…元就公
その顔、とても艶美ですよ…そそります」
息の乱れる元就に噛みつくような口付けを
与えた。愛情の印ではなく、ただの衝動的な
行為。
「…イきそうですか?」
耳元での囁きに身を奮わせる。
元就はこの低音に弱かった。脳を融かされ
るような痺れが思考を乱し、コクりと頷いて
しまう。
そういう風にさせたのは光秀だ。
「でも駄目ですよ…貴方には快楽より苦しみ
を与えたい…ククク…」
鞭を肉棒の根に巻き付けて、軽く縛った。
弛んだ鞭を体に巻き、柄を後孔へと宛がって
押し込めば、慣らされたそこは容易く中へと
納まり、柄をくわえて放さない。
ゆるゆると刺激を与えて、光秀は元就から
身を離した。
「では…私は政務がありますので…
精精頑張って楽しんで下さいね、元就公」
「や…待て、行くな…っ…光秀っ!!」
バタリと、無情にも外界と遮断されてしま
い、声は届かない。
異物感が快楽を忘れさせはせず、絶頂感を
感じつつも達せない体が、快楽を求めるよう
と腰を揺らしそうになるのを堪えられずに、
背に当たる壁に体を擦り付けた。
――――――――――――
2010/5/18
続き書くかもしれない。
猿飛佐助朝の1コマ(佐幸/学バサほのぼの/凜天華様へ)
- 2010/05/06 (Thu)
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早朝の4時30分。
俺様はこの時間になると勝手に目が醒める。
これはやっぱり長年の生活だからなのだろう
けど、目覚ましいらずなのは昔からのちょっ
とした自慢さ。
まずは台所で、電子レンジで温めるものを
セットしていく。1日はそこから始まる。
直ぐさま洗面所で顔を洗い歯を磨き、寝癖を
直した。跳ねた髪は寝癖がつきにくくて結構
助かる。幾分髪を整えてから、鏡の隣の小棚
を開けて、今日学校にしていくヘアバンドを
選ぶ。実は10種類くらいあるのは俺様だけ
の秘密だったりする。
びしっとヘアバンドを装着して、それから
台所へと向かい、朝食の準備をしながら旦那
のお弁当を作る。
そういえば卵が無いんだった。
これじゃあ旦那の大好物の甘い厚焼き玉子が
作れない。俺様としたことが迂闊なミスを
するだなんて…こうなりゃ仕方ない、小さい
ハンバーグでも入れておくか。
あと昨夜の残りのからあげを入れて…あ、肉
ばっかりじゃん。そういえば冷蔵庫にプチ
トマトがあった気がする。それも詰めてあげ
て、あとはレタスと冷凍食品のポテトを詰め
れば良いかな…
ざっとお弁当の中身を想像しながら、材料を
準備していく。
そのうち先ほど電子レンジにかけておいた
牛乳を取り出し、砂糖を大さじ三杯ほど入れ
てから盆の上に乗せて片隅に置いておく。
因みにこれは俺が飲むんじゃなくて旦那を
起こすために飲ませるためのもの。旦那は
糖分を摂取しないと1日が始まらない。
困った旦那だよ全く。
溜息吐く暇もなく、空いた電子レンジに冷凍
していたミニハンバーグの解凍を始める。
それから、ウインナーと冷凍食品のポテトを
調理しつつ、レタスとキュウリを切る。
もうその後は時間との勝負で、時計と手元に
視線をあっちこっちさせながら手元を忙しな
く動かすの繰り返しさ。
旦那を起こす時間だからフライ返しを置いて
変わりに盆に乗った牛乳を持ち、どたばたと
旦那を起こしにいく。さて今日は何分かかる
だろうかと苦笑を浮かべた。
牛乳の乗った盆を机に置いて、旦那を起こし
にかかる。
「旦那、朝だよ」
まずはぽんぽんと肩を叩く。
これでは絶対起きないけどね。
「んん…うにゅーん…」
何がうにゅーんだ。
次いで肩を揺さぶりつつ旦那旦那と連呼して
みるも相変わらず、うーとかむぁーとか
寝ぼけた声を発するだけで全く起きる気配は
しない。
「旦那ぁ…学校遅れるよー?」
「眠い…もう少し…」
「駄々捏ねないの!」
まぁ、旦那らしいっちゃ旦那らしいんだけど
旦那を起こさなきゃ学校行けないんだよ。
それは俺様困るから。いや別に出席率は高い
し勉強も出来るから俺様がどうこうじゃなく
て、旦那は勉強出来ないし1日の出席が大事
になってくる。内申に響いたらそれこそ大将
怒るだろうしその矛先が俺様にも少なからず
向かってくるから巡りめぐって俺様が困るっ
てワケよ。
「ねぇ旦那、ホットミルクあるよ」
少し冷めてるけど旦那にはこれぐらいが丁度
良い。
「……む…」
ぱちっと開いた瞼はまだしょぼしょぼとして
て、未だに夢をみているような顔をしてる。
あらら、こりゃなかなか起きなさそうだわ。
渋々と少し身体を起こして座らせて、ホット
ミルクを目の前に出す。
「ほら旦那、ホットミルク。飲んで」
「にゅ………zzZ…」
「座ったまま寝るなっ!」
どこの赤ん坊だよって溜息吐きたくなる…
ああもうこうなったら強制手段いっちゃう?
旦那は絶対破廉恥って怒るけどやっぱりそれ
しか無いからさ。ま、いつもの事だし。
ぐいっとホット…温いミルクを口に含んで、
旦那の頬を掴めば口を抉じ開けて咥内に流し
込む。あー、絶対旦那に殴られるわ。
「ぐっ、ん、んんん゛ーっ?!
ふん゛んぐぐーっ!!」
翻訳、たぶん
「ぐっ、な、佐助ーっ?!
何をするーっ!!」
って言ってると思うけど無視してそのまま
ディープキスを続けていたらやっぱり旦那に
横パンチを食らった。
そのまま気を失ってしまって学校に遅刻しか
けたのは計算外だったのだけれど、朝一から
美味しい思いが出来たから、まぁ、良しとし
とかないとね。
はぁ…やっぱり俺様旦那に甘いなー…
ちなみに厚焼き玉子はどうしたと昼食時に
もう一発殴られましたとさ、おしまいだよ。
―――――――――――――――
2010/5/6
↓あとがき↓
学校バサラの佐助の朝はこんなんだと思う。
というか本当はお昼の話まで書きたかったん
だけども書いてたら色々あって結局断念しま
した(泣)
そして相変わらず些かアレなオチで申し訳な
いと思います。町内一周して反省したいと
思います、いえ冗談ですけど。
何か微妙な仕上がりになってしまいましたが
3回くらい加筆修正を加えた結果です力量の
浅さを笑ってやってください…
まぁ…こんな佐幸でも良ければ、凜天華様、
貰ってやって下さいな。
今回はリクエストありがとうございました!
気が向いたら感想ついでに次なるリクエスト
とか頂けたら嬉しいです。
―――――――――――――――
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