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ビスケット通信

小説(とたまに絵)を書いてるブログです。 現在更新ジャンルは本館で公開した物の再UP中心。 戦国BASARAやお題など。

カテゴリー「記念品とか(たまにフリー配布も)」の記事一覧

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六道骸の誕生日


※スレツナ、骸キャラ崩壊故に注意(笑)
OKな人はスクロール















クフフフフ…とうとうやって来ましたね…

6月9日。

――僕の誕生日です。


*―*―* 六道骸の誕生日 *―*―*


…つまりですね、今日は僕が主役という事です!

という事は僕が何をしてもいい日ですね(違う)

…まぁ、今日くらいあの少年の所に行ってあげましょうか。



「おはようございます、綱吉君」
「!零地点突…んん゛っ?!」

おやおや…僕を見ていきなり攻撃するだなんて、酷いですねぇ…まあ、そこもまたそそりますが。

そんなツンデレな彼の口を塞げば―あ、もちろん手で、ですよ?―彼はモゴモゴと叫びながらじたばたしだした。

「綱吉君、今日は何の日か分かりますか?」
「……………?」

……なんですかそのコイツ何いちゃってんの的な目は。

とりあえず口を塞いでいる手は退けてあげましょう。このままでも十分楽しいのですが、可愛い綱吉君の声が聞けませんからねぇ…

「なんだいきなり」
「今日は特別な日ですよ、分かりませんか?」
「知らん」

クフフ…往生際の悪い貴方も可愛いらしい…

「照れなくてもいいんですよ?」
「鬱陶しいぞ南国果物」
「あだ名ですか?」
「お前ただの馬鹿だろ」

しかめっ面な貴方も可愛いら…ではないですね。
今日は僕の誕生日。是非彼の口から言わせたいです。

「南国果物、いい加減退け。俺は学校に行かないといけないんだ」
「いえいえ、この体制が気に入りましたからお気にせず」

貴方を見下ろすこの体制…クハハッ!イイですね!

(バシンっ!!)

…?

「暫く寝てろ」
「……」

あぁ…どうやら僕は床に倒れているようです…。
彼のパンチはまた一段と強くなった気がします。これも愛情の裏返しですかね。

「骸…ニヤニヤするな。ウザい」

今日も朝から綱吉君はご機嫌ナナメですねぇ…何かあったんでしょうか?

「お前のせいで不機嫌なんだ」
「クハハハハッ!綱吉君また読心術ですか。そんなに僕が知りたいなら直接言」
「それ以上言うと口にパイナップル詰め込むぞ」
「冗談ですよ。クフフ、怖いですね」

まあ僕は綱吉君になら何されても嬉しいですけど(コイツMだろ)。
…あぁ、ナニは僕がする方が好きですがね。

「オイ、むく」
「遅刻しますよ?(汗)」

殺気を立てた彼を学校に行くよう急かせば、彼は鞄に教科書類を詰め始めた。

「前日の内に用意しておいてはいかがですか?」
「黙れ。つーか部屋から出てけよ」
「何故ですか?」
「着替えるんだよ」

綱吉君が着替え…おっと、今危うく妄想スイッチが入るとこでした。

「じゃあ僕はここで見てます」
「…」
「そんなに見詰めてどうしたんですか?あ、もしかして僕の顔に見とれ」

(ゴンッ!)

「南国に変えれよパイナップル頭。さっさと出ていかないとお前の大事なものを輪切りにしてやるぞ」
「そ…それだけは勘弁してください…(涙)」
「覗くなよ」

壁に叩きつけられた頭を擦り、苦笑しながら部屋を出れば不機嫌そうな彼の声。

やっぱり素直じゃないんですから~
クフフ…★クハハハハッ!

クフフークフフークフフフフーン♪

「そのウザい鼻歌止めろ。吐き気がする」
「おや、ツワリですか?きっと僕と貴方の子ですから可愛いでしょうね…」

(ズバコンッ!)

「ちょっ…顔は止めてください…」

部屋から制服姿で出てきた彼は不機嫌な素振り(本当に不機嫌でである)、そんな彼にジョークを言ったら鞄で顔面殴られました。…今日は教科書多いんですね。いつもより破壊力あります。

「僕の美顔が台無しになったらどうするんですか?!もちろん責任取ってお嫁に……あぁっ!置いていかないで下さい!」
「…。お前朝飯食ってく気が…」
「ええ、もちろん」
「全く…」

ぶつぶつと言いながらもお母様に了承を得ている彼。やっぱりツンデレですねぇ…クハッ…あ、今ちょっと壊れましたがお気にせず…クフフフフ…

「その笑い方キモい」
「クハハハハッ!ありがとうございます」
「お前意味不明…」
「それより今日なんの日か思い出してくれましたか?」
「そういえば今日はテストがあるんだったな」

えぇ、そうで…って違う!!確かにテストありますがそうじゃない!
さてどうしたら良いものでしょうか…
クフン…

「行ってきまーす」
「え゛ぇっ?!」

ちょっ…綱吉君いつの間にっ…(そして骸から逃げられた事にも気づかない)
まあいいでしょう…帰って来たら無理やり思い出させてあげましょうかね。クフフフフ…

「六道君、おかわり入る?」
「あ、はい。もちろんで…って僕の方が遅刻するじゃないですか!!」

すっかり忘れていましたが僕は黒曜中の生徒。つまり隣町な訳でして…
綱吉君はこの時間で間に合っても僕は遅刻なんですよ!!

「すみませんお母様…おかわりはまた今度ということで…」
「大丈夫よーいつでも待ってるわよ~」

なんとお優しいお母様っ…!!

「それでは行ってまいります」
「行ってらっしゃい!車に気をつけるのよ~」

…こんな家庭だったら、僕も幸せだったかもしれませんね…



そして学校が終わり並盛中の正門前で待ち伏せしていると、綱吉君が歩いて来るのが見えました。…他三名と共に。

「ちょっと…雲雀さん離して下さい!」
「ヤダ」
「十代目!!大丈夫ですか?!」
「無理やりは良くないのなー(黒笑)」

綱吉君は雲雀恭弥に手を引かれ走って通り過ぎて行きました…その他二名も後を追っていきました…。

それより…

「どうして僕に気付かなかったんですかーっ!!」

ほら、今だって注目を浴びていますし。僕カッコいい上に黒曜の制服ですからね。目立つのも当たり前です。

(ちなみに実際骸が注目を浴びていたのはその変な頭と一人で叫んでいた怪しさなどが理由である)





さて…現在沢田家綱吉君の部屋に居ます。
もちろん彼が帰ってくるのを待ち伏せするためです☆

「早く帰って来ませんかねぇ…」

暇なので部屋でも漁りますか…
まずはベッドの下。…何もありませんね…。
次はタンスの中。…やっぱり何もありませんか…。

綱吉君いったいどこに隠してるんでしょうかね…?

(ガチャリ)

「あ、綱吉君!」

(ヒュッ)

「おっと…お帰りなさい綱吉君」
「チッ…不法侵入者出てけよ。いや、不法侵入物か」

飛んできた何かを避ける。
綱吉君って狂愛なんですかね?(違う)

「今日は何の日か――」

(バタン)

「…?」

聞く前にドアを閉められてしまいました…
照れ屋さんですね♪(違う)

さて彼を追いかけ…おや?ドアが開きませんねぇ…
仕方ないですね。待ちましょう。




(ガチャリ)

「綱吉君遅いですよ」
「お前まだ居たのか…」

呆れた顔もまた良いですね~
彼はどんな表情でも好きです。怒った顔もまた良いんですよ?

「…」
「あ、寝るんですか?早いですが僕も一緒グフッ!」
「煩い」

嫌よ嫌よも好きの内ですね…クフフフフ…

さて、本題に入りましょう。

「実は今日、僕」
「骸の誕生日だろ」

…え?!

「お…覚えていたんですか?」
「当たり前だろ」
「~っ!ではプレゼントは…」
「それ」

そういって指で指された先を見ていくと…
先ほど投げつけたられた何かがあります。

「これは…?」
「プレゼント」

なんともいえない形をしています…パイナップルのマスコットでしょうか…?
ですがパイナップルは青くないですし…

「これは何ですか?」
「見ればわかるだろ。お前の顔に決まってるじゃないか」
「え…」

ああ…よく見たらそうも見えなくもなくないですね…はい。

「なんだその不服そうな顔は。いらないんなら燃やしてもいいんだぞ」
「いえいえ、ありがとうございます」

不恰好なマスコットは、所々ほつれています。つまりこれは綱吉君の手作りというわけで…

「綱吉君僕も愛し」
「零地点突破・改」


クハハハハッ!
プレゼントをもらった今なら氷付けになっても幸せですよ。
クフフフフ

「おいツナ、その彫刻は何だ?」
「ゴミ」
「うぜぇゴミだな。捨ててくるか」
「宜しくリボーン」

…捨てる?アルコバレーノにどこかに運ばれて…
つ、綱吉君ーっ!!助けて下さいーっ!
綱吉君ー!!




End


▼あとがき▼


うん、スレツナ(笑)

そして骸がウザい&変態&ストーカー。あ、合ってるか(笑)

もう無礼講だぁぁ!

この骸誕生日おめでとう小説はfree配布です!

サイトにupする際は私が書いた事記載でお願いしますね。
リンクは自由ですー

とにかく、骸さん誕生日おめでとうー!
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子供の日B~ヴァリアー編~




「じゃあオレは、ヴァリアーの人達に…」
「十代目っ?!」

ヴァリアーと言ったとこで、獄寺君が驚いて柏餅の入った箱を落としそうになる。

「どっどうしたの?獄寺君」
「どうしたの?じゃないっすよ!なんでヴァリアーの奴等なんかに持ってくんですかっ!!」

落としそうになった柏餅の箱を支え、どうしたのか聞けば獄寺君は血相を変えて怒りだした…。
…なぜ?






『子供の日B~ヴァリアー編~』




「十代目ー…やっぱり俺が一緒に行きますよ」
「いーの。獄寺君が一緒に行ったら喧嘩になるだろ?」
「…そ…そうですが…」

現在、なんとか獄寺君を言いくるめて、ヴァリアー邸へと歩いている途中。
やっぱり気が進まないようで、ヴァリアーに届ける事に同意してくれたものの、一緒についてくると言って聞かないのだ。

「喧嘩しませんから!」
「いや…絶対喧嘩になるから…」

どうしたら引いてくれるんだ…?
オレは無い頭で必死に考える。…ふと何かが過った。
…それマジ?大マジ。
嘘だよね?本当。
もう一人のオレが、言うには、アレをやれば良いらしい…。誰だよ

「ね…ねぇ獄寺君」
「なんスか?」

本当に聞くのか…?
今度は答えなかった。ただ、笑顔で頷いたような気がする。…多分だけど。

「あ、あのね…」

オレは獄寺君の正面に行き、近くに寄った。
そして―――

「一人で行きたいんだ。…ね?いいよね?」
「十代目…っ」

上目遣いで獄寺君を見上げた。…これ本当に聞くのか…?つーか、マジでやってるオレが惨めだ…。

「わ…わかりました…。十代目がそう言うなら…」
「本当!?ありがとう獄寺君!じゃあ行ってくるよ!」

お礼を言い、ヴァリアー邸へと走った。

……本当に効くんだなぁ…。

ちなみに、獄寺君はしばらくその場で固まってた(悶えていた)のは、オレは知らない。




駅をなん駅か乗り、しばらく歩き人里離れた山道を抜け、やっとヴァリアー邸に着けば、門の前に立つ。
ちなみにここは第5邸らしく、イタリアの本邸はもっと大きいらしい。
今日はヴァリアーのみんなは此処に集まってる(多分リボーンが呼びつけたんだと思う…)ので、地図を頼りに(地図はリボーンが置いていってくれた)此処へ来た訳だ。

「…インターホンが無い」

普通、どこかにあってもいいはずだ。
…だけどそのインターホンがこの屋敷(?)には無い。

「……オレにどうしろと?」

首をかしげて、しばらくうろうろしていると、どこからか声が聴こえた。

「…いい加減入らないのかい?」

少し高い声で、呆れた声だった。…マーモンかな?
キョロキョロと辺りを見渡しても姿は無いので、仕方なく門に手をかける。

「…開かないじゃん」

がしゃがしゃと引いたり押してみたりしたが、一向に開かない。

「うーん…?」

ふと気が付くと、門の横の壁にへこみがある。

「手に炎を込めて触れてごらん」
「え…あ、はい」

目を閉じ、手に意識を集中する。すぐに、ふわっとオレンジ色の炎が右手に煌めいた。
そして、そっとへこみに手を当ててみる。
すると炎がジュッと音を立てて焼け、どういう仕掛けなのかは分からないが、門がガラガラと開いた。

「すげー…」

オレはしばらく眺めていたが、やがて柏餅を持って来たことを思い出し、門を通った。

並木道を少し歩くと、やっと屋敷にたどり着いた。この屋敷…ヴァリアー邸は、門の外から見るよりも遥かにでかい。

「…本邸がもっとでかいなんて信じらんない…」
「ツナヨシーっvv」
「?!」

ガチャリとドアの開く音がしてドアの方を見てみれば、金色の頭にティアラを乗せた人、ベルフェゴールが飛び出てきた。

「うわぁっ!!」

どんっと、ベルフェゴール…いや、ベルは突進してきて、オレは受け止めきれず(当たり前だが)に倒れた。

「ツ・ナ・ヨ・シー☆王子ツナヨシに会えなくて寂しかったぁー…」

すりすりと頬擦りをしてくるベルをぐいぐいと押し退けた。

「つーーなよしぃーっ!!」

次にドタドタと走ってくる人物に驚き振り返ると、がばりと抱き上げられた。

「ひゃわわっ!?」
「つなよしー!元気にしてたかぁ?」
「す…スクアーロ!」

よく見ればスクアーロだった。スクアーロの髪を手ですいて、サラサラな髪を確認。…うん、やっぱり艶々のサラサラだ。
(ちなみに、ツナヨシになでなでと頭を撫でられていたスクアーロの顔は、ニマニマとでれでれしてた。byベル)

「おい、カス鮫。綱吉を離せ」
「…ボスさんよぉ…もうちょっといいじゃねぇかよぉ…」

いつの間にか居たザンザスに咎められ、名残惜しそうなスクアーロに抱き締められると、スクアーロの匂いにふわりと包まれ心地いい。

「今すぐ離れないとかっ消すぞ」
「…ったく」

スクアーロは残念そうに離せば、ちゅっとオレのおでこにキスをした。

「ちょっ…スクアーロ!?」
「これくらいいいじゃねぇかぁ?」
「ししし、王子もー」
「ふわっ!?」

おそらく真っ赤になっただろうオレの頬に、ベルも軽くキスをした。

「お前ら、もういい加減にしろ。綱吉、入れ」

眉間に皺を寄せたザンザスがオレの肩を抱きヴァリアー邸の中に招き入れてくれた。
(別に肩を抱かなくても良くね?byベル)


中に入れば、キラキラと輝く豪華なシャンデリアに、床に敷き詰められた赤い絨毯。そして数日の部下の人達。

「す…凄い…」

ぼそっと呟けば、ベルが笑顔で話しかけてきた。

「俺が居たお城にはいっぱい使用人いたんだー」
「使用人ってメイドさんとか?」
「んーそうそう。フリフリの服来た人」
「へー…」

メイドさんって本当に居るんだー…。

「あ、でも本場のメイドはスカート丈は長いんだよ。ツナヨシ知ってた?」
「え?!そうなの?」
「うん。スカート短いのは庶民の間のメイドだけでさー」
「ふーん…?」

ぺらぺらと色々な知識を話すベルの話を聞いていれば、いつの間にか大きな扉の前にたどり着いた。

「ここは談話室だ」

ザンザスの短い説明と共に、扉が開く。

「…ひ…広い」

豪華なソファーにテーブル、美しい植物、飾ってある絵もどこか有名な絵っぽい。

「テラスも綺麗なのよぉ~」

そう言ってルッスーリアに手を引かれ、ガラスの扉を開くと、テラスに出た。
そこからは海や森が見渡せ、風が気持ちいい。

「ふー…」
「綱吉」
「はい?」

かけられた声に後ろを振り返ると、ガラスの扉に手をかけて立っているザンザスの姿。

「此処に住む気は無いか」
「…は?」
「もちろん綱吉の部屋は用意してある。見るか?」
「いっいえいえ…あ、それより…」

柏餅を思い出して…あれ…柏餅の箱が無い…

「どうした?」
「お…オレが持ってた箱知りませんか?これくらいの大きさの…」

四角く手で大きさを表現すればザンザスは、あぁ…と呟いて、ザンザスは後ろ振り返って部屋の中を指をさす。
指をさされた部屋の中に、のそっと扉から顔を出した。

「もう食ってるな」
「早っ!!!」

見ればすでにスクアーロやベルなどの四人は、モグモグと柏餅を食べていた。

「うまー☆」
「さすが綱吉のお母様だね」
「この甘さ…そして握り加減…全てがパーフェクトだわっ!」

ルッスーリアに限っては涙を流しながら食べている。

「俺も食うか」

そう言ってザンザスは一番大きなソファーに座り(ここって1人一つなの?)、柏餅を食べ始めた。

「うお゛ぉぃ…これだけ歪(いびつ)だなぁ…」
「あ、それ…」

がぶっとスクアーロが口に入れた歪な柏餅は、オレが作った奴…。

「だが…何か幸せな気分になれるぞぉ…」

ほわーっとスクアーロの顔が緩んだ。

「それ…オレが作った奴だと思います…」

あはは…と笑いながら言えば、ルッスーリアを除いた四人がぴくりと反応した。

「なにぃ!?味わって食えばよかったぜぇ…」
「…さっきから変な形のは味が違うと思ってたんだよ」
「…」



それからしばらくして、みんな柏餅を完食してくれた。…結構な数あったんだけど。

「では本題に入る」

え、今までのがオレ的に本題だったんですけど…

「ツナヨシ、王子と一緒に暮らそう☆」
「い、いや…オ」
「じゃあ俺と一緒が良いのかぁ?」
「いやスクアーロに言われても…」

本題って…オレの移住説得っ?!
いや…オレまだ母さん達と居たいし…

「僕と住んだら金には困らないよ」
「それは王子も同じ~♪」
「おぅ…同じく」

最後に頷いたのはスクアーロ。…だからオレどこにも行かないって…

「綱吉、俺達と一緒に住め」
「え…」

命令ですかっ!!

「リボーンにはすでに連絡してある。だから今日から此処で住め。荷物は明日届く」
「いや、でも迷惑…」
「大歓迎だぞぉ!」
「僕も歓迎するよ」
「綱吉君ならもちろんいいわ」
「部屋はこっちだ」

ザンザス達に連れられていく。
えー…あの。ヴァリアー邸に住むの…オレ?

「あ、お母様は了承してたから安心してよ」

マーモン…つか…母さんまで了承っ?!
そ…そんなぁ…

オレの安心な生活は何処へ……




END




ツっ君ヴァリアー邸に移住?!
そして柏餅全然関係無し…ってか子供の日1ヶ月も過ぎてるし
多分ツっ君ヴァリアー邸移住の続き話を書きたい(ぼそっ)

子供の日A~黒曜編~

「子供の日」の続編SSの黒曜編
※ちなみにフリー配布です(あ、雲雀編も)



「えっと…じゃあオレは…京子ちゃんと、黒曜中の人達にしようかな」
「じゃあ途中までお供します!オレ笹川兄の分届けますから!」
「ありがと。えっとリボーンは…ってあれ?」

既に居ない…しかも何気に机にメモ置いてあるし

「えーっと…ヴァリアーに渡しに行ってくる…か」

リボーンとヴァリアーって…大丈夫かな…多分大丈夫だと思うけどさ

「じゃあ残りは獄寺君、お願い出来るかな?」
「了解っす!」
「みんな、気をつけてね~」
「いってきまーす」



家を出てしばらく歩くと、獄寺君が辛そうな顔をしている

「獄寺君、だ…大丈夫?」
「全然大丈夫っ…ですっ!十代目の右腕はっ!こんなことじゃへこたれませんからっ!」
「そ…そう」

ずっと変わらずに右腕右腕と言い続ける獄寺君に、憧れすら抱く今日この頃

「つ…着いたっすね…」
「じゃあ、オレが押すね」

インターホンのボタンをぽちりと押せば、呼び出し音が鳴り響く

『はい?』
「えっと、沢田ですけど…」
『あ、ツナ君!待ってて、今行くから』

ガチャンと受話器を戻す音がし、隣の獄寺君を見る

「京子ちゃん居て良かったね?」
「…そうっすね」

…?微妙に浮かない顔をしてる気がするのは気のせいかな…
そうこうしてるうちに、玄関のドアが開き、京子ちゃんが出てきた

「どうしたの?」
「うん、母さんが柏餅沢山作ったから、みんなにお裾分けしようと思って」
「ありがとう~」

柏餅の入った箱を渡すと、京子ちゃんは笑顔を浮かべながらお礼を言ってくれた
獄寺君のやつからも一つ取って、それも京子ちゃんに渡した

「これお兄さんの分なんだ」
「わぁ!ちょっと待ってて、お兄ちゃん呼んでくるから」
「え、いいよっ!」
「お兄ちゃ~ん!」

京子ちゃんはお兄さんを呼びに家に戻って行ってしまった

「…」

獄寺君も苦笑いを浮かべながら笑っている
しばらく待つと、ドタバタと音が聞こえ、何事かと玄関のドアを見ると、勢い良くドアが開いた

「沢田!極限に嬉しいぞ!」
「う、うん。なら良かった」
「ツナ君、良かったら上がって?ケーキあるんだ」

ケーキ…でも残りの柏餅を黒曜の人達に届けないといけないしなぁ…
どうしよう…

「ツナ君?」
「えっと…寄って行きたいのは山々なんだけど…まだ柏餅配らないといけないんだ…」
「そっか、残念だね…」

う゛わ…凄く心が痛い…

「その…ごめん」
「いいよ。あ、じゃあ配り終わって、もし時間があったらうちに来てね!」
「うん、ありがと!じゃあ、また。京子ちゃん」
「またね、ツナ君」
「また来い!」

天使のような(+太陽のような)笑顔に見送られ、オレと獄寺君は京子ちゃんの家を離れた

「獄寺君どうしたの?一言も喋らなかったけど…」

京子ちゃん家に着いてから、全く喋っていなかったから、オレはちょっと獄寺君が心配

「べ、別になんでもないっすよ!ただ荷物が重かっただけですから」
「…そう?ならいいんだけど…無理、しないでね」
「はい…」

元気無さげな獄寺君にどう声をかけていいか分からずに、分かれ道まで来た

「十代目、お気をつけて下さいね!」
「獄寺君もね!」
「分かりました!」

さっきとは裏腹に、元気な獄寺君を見て、オレはほっと一安心した

ここから黒曜ランドまでは遠いけど、頑張って行こう…



一方黒曜ランドでは…

「今日は子供の日らびょん!柏餅食べたいびょん!」
「柏餅…作る?」

犬のわがままな要望に、クロームが骸に問う

「駄目です。経費節約の為にそんな無駄な物は食べていられません」

黒曜ランドの収入は少ない。日々生活するのが手一杯な程ということで、犬の要望は却下された

「骸様…私も…柏餅、食べたいな…」
「クローム…ですが…」
「あの~…すみませーん…」

部外者の声に、千種は視線だけを、それ以外の黒曜メンバーは、声の発せられた方向を見た

「沢田…綱吉君…?」
「ボス…?どうして、ここに…?」
「えっと…」

向けられた顔にはにかみながら、柏餅の入った箱を近くのテーブルに置き、骸に近づいた

「骸、今日は子供の日だよね。で…母さんが柏餅沢山作ったから、お裾分けに来たんだ」
「本当らびょん?!」

ツナの言葉を聞いた途端に、犬は柏餅の入った箱に飛び付く(食いついた)

「犬、はしたないですよ。沢田綱吉、ありがとうございます…何かお礼を…」

骸が静止の言葉をかけると、犬は残念な顔をしながら手を止め、柏餅の入った箱を見つめた
お礼は何かないかと探し始めた骸に、慌ててツナは止めた

「いや良いんです!本当良いですからっ!」
「それでは僕の気がすみませんっ!」
「で…でも…」

骸の気迫にツナは腰が引け、それ以上は何も言わなかった
しばらくして、骸が一つの小箱を持ち奥から出てきた

「沢田綱吉、貴方にこれをあげます。是非とも受け取って下さい♪」
「なんかすみません…」

申し訳無いと思いながらも断りきれず、笑顔の骸から渋々小箱を受け取る
中身は何だろうと視線を骸に向けると、骸はにこにこと笑いながら早く開けるよう薦めた

「開けてみて下さい♪」
「う、うん」

恐る恐る箱を開ける

「……………これ何?」

ツナが顔をひきつらせながら皆に問う

「クフフ…クフフフフフ…」

楽しげに笑う骸に、クロームが不安気な顔で、それが何かを言った

「…これ…『メイド服』…だよね…骸様…」
「えぇ、いつか綱吉君に着せてみようと思い買っておいた物です」
「趣味悪い…」
「もう食っていいれすか~骸しゃん…」

犬はメイド服に興味も示さずに、柏餅の入った箱を見つめ続けていた

「犬、もう食べていいですよ…(なんだか見ていて哀れですよ…)」
「やったびょん!」

骸が待ったを解除すれば、犬は勢い良く包みを開けて、柏餅を食べ始めた

「オイ…骸…」
「何でしょうか♪それより今すぐメイド服を着て下さい♪写真撮りましょう♪クフフフフフ♪」

ツナに死ぬ気の炎が宿り揺らめいてる事には気づかず、ウキウキとカメラを探している骸の肩をツナは掴んだ

「分かっているな」
「つ…綱吉君?」
「…自業自得」

千種の声と共に、骸の悲鳴が黒曜センター内に響いた※どんな悲鳴かは想像にお任せします(笑)


「と…冗談はこの辺にしておきましょう…」

血だらけになりながらも、骸はふらふらと立ち上がった

「骸様…大丈夫?」
「えぇ…クローム、心配させてすみませんでした。たいした怪我でもありませんので、心配しないで下さいね…」

心配そうにクロームが見つめれば、骸は笑顔で答えた

「でもあれ、致命的だびょん…」
「犬、骸様は大丈夫だ。応急処置はしたから」

小声で話す犬達の会話はもちろん骸の耳に入っていた

「さて…今日は子供の日…沢田綱吉にはこれをあげますよ」
「………(じー…)」

訝しげに見る視線に少々苦笑いしながらも、小さなこいのぼりをツナに渡した

「さぁ、みんなで綱吉君の柏餅を食べましょう♪」

くるっと犬達に振り返ってぱんぱんと手を叩けば、柏餅の包みを開け始めた

「とっても、美味しそう…」
「もっと食べたびょん…」

既に自分の分は食べてしまった犬は、まわりの柏餅を羨まし気に眺めた

「犬、僕の柏餅を一個分けてあげます…」
「骸さん!ありがとうらびょん!」

ツナは骸達の楽しげなやりとりを、しばらく眺めていた


End!

あとがき

骸の趣味が…(笑)
とりあえず可笑しくて変態な骸が書けたから満足デスネ(え)
千種の喋り方よくわかんない…(T_T)
しかし途中骸はツナの呼び方がコロコロ変わってますねー
暴走した時は「つーなよーしくーん(ハートvV)」ってクフクフ言ってるんですよ(笑)
冷静な時は「沢田綱吉」なんだけどね

次はヴァリアー編頑張ろう♪…誰落ちにしようか?迷う…

トロ誕生日☆

今日5月6日はどこでもいっしょのトロの誕生日♪知ってた?
なんと今日のトロステにbigゲストがっ!?

トロ「今日はトロの誕生日なのニャ!」えっへん
クロ「そういえばトロは何歳になるのみャ?」
トロ「クロ、そこは…えっと…」
クロ「企業秘密なら聞かないみャ」
トロ「ごめんなさい…」えぐえぐ
クロ「気にしないでいいミャ。今日は特別ゲストを呼んでやったのみャ」えっへん
トロ「本当ニャ?良かったニャ…(ほっ…)特別ゲスト?誰なのニャ?」わくわく
骸「クハハハッ!僕が何ゆえこのような間抜けそうな猫に呼び出されたのでしょうか?」
トロ「ふにゃっ?!パイナップルが喋ってるニャ!?」あわあわ
骸「誰がパイナップルですかっ?!」
トロ「ふにゃ…怒られたニャーっ」えぐえぐ
クロ「違うみャ。あの某マフィア漫画に出てくる六道骸さんみャ」
トロ「ごめんなさい…えっと、六道さんはじめましてニャ。ネコのトロですニャ!将来は人間になるのが夢なのニャ」えっへん
骸「いえいえ。おや…猫が人間にですか?クハッ!夢にも限度がありますね…」
クロ「パイナッポー、そこは大人として子供の夢を壊しちゃダメなのみャ」
骸「…殺されたいんですか?」笑顔
クロ「ちっ違うみャ!聞き間違えみャ!そ、そんなことよりなんて呼べばいいのかみャ?」
骸「そうですね…普通に骸と呼んでいただいて構いませんよ」
クロ「分かったみャ」
トロ「あ!骸さんは何をされてる方なのニャ?」
骸「僕は一応中学生ですよ。黒曜中という中学です」
クロ「んみゃっ?!その美形と長身で中学生かみャ?詐偽だみャ!陰謀みャ!年齢詐偽みャっ!」怒
トロ「クロいい加減にするのニャ」ぽちっ(スイッチ)
クロ「うみゃっ?!」ゴイーン(タライ落下)クラクラクラ…
骸「クハハハッ!実に面白い方達ですね」大笑い
トロ「笑ってもカッコいいなんで憧れますニャ」
骸「クフフ…ありがとうございます」
クロ「ケッ…いい男は嫌いみャ!とっとと帰れみャ!」
骸「おやおや…随分な言われようですね…それじゃあ、僕はそろそろ帰りますね。犬や千種が待ってますから」
クロ「んみャっ?冗談みャ!本当に帰っちゃうのかみャ?!そ、それは困るみャ…」
トロ「もっとお話したいニャ…」えぐえぐ
骸「また来てあげますよ。それでは……あぁ…忘れていました。トロ、誕生日おめでとうございます…では」…ゆらり…

クロ「帰る時もキザなやつみャ…」
トロ「カッコいいニャー」
クロ「多分トロはあんな風になれないみャ」
トロ「そんなのわかってるのニャ…それより次のゲストは誰かみャ?」


雲雀「……」
トロ「ふにゃっ?!怖い人がトロ達を睨んでるのニャ…」えぐえぐ
クロ「んみャ?あんたは雲雀恭弥かみャ?」
雲雀「そうだけど…トロステとかいうの場所はここかい?」
クロ「そうだみャ。よくきたのみャ。やっぱり目の前にすると更に迫力あるみャ~」
トロ「怖いのニャ…」
雲雀「…君達…群れてると咬み殺すよ」
クロ「むっ群れてないみャ!」汗
トロ「まだ死にたくないのニャ…」えぐえぐ
雲雀「…帰っていい?」
クロ「そ、それは困るみャっ!せめてもう少し…」
雲雀「……」てくてくてくてく
クロ「待つみャーっ…い…行っちゃったみャ…」
トロ「怖い人が居なくなって良かったニャ…」
クロ「ちなみに雲の守護者みャ」
トロ「蜘蛛の守護者?怖そうニャ…」
クロ「…」バシッ
トロ「うにゃっ!」どつかれた
クロ「空の雲!虫の蜘蛛じゃないのみャ!」
トロ「それで雲の守護者って?」
クロ「うんたらかんたらなのみャ」
トロ「凄いニャー!ボスさんを守るために戦うなんてスーパーマンみたいニャ…」
クロ「そろそろ次のゲストが来るみャ」

コンコンコン

トロ「どうぞニャ」
ツナ「あの…」
クロ「なんだみャ?お前みたいなナヨナヨした奴は呼んでないみゃ」
トロ「クロ失礼ニャ!どうもすみませんニャ。なんのご用意ですニャ?」
ツナ「トロステのゲストで呼ばれた沢田綱吉ですけど…」
クロ「んみャっ?!まさかボンゴレの十代目ボス候補の沢田綱吉かみャ?!」
トロ「可愛いボスさんニャ~」
ツナ「か…可愛いって…」
クロ「確かに受けキャラとして人気だからみャ~」
ツナ&クロ「受け?」
クロ「おっとゲフンゲフン…それで綱吉はボスになる気はあるのかみャ?」
ツナ「うーん…分かんない。オレ自身はボスになりたくないんだけど、皆の期待に答えたい気持ちもあるし…微妙かな」
クロ「やっぱり優柔不断みャ…」ぼそり
ツナ「え?なんか言った?」
クロ「空耳みャ」
ツナ「あ、トロ…だっけ?お誕生日おめでとう!」
トロ「ありがとうございますニャ~」
ツナ「これプレゼントなんだけど…」
トロ「開けていいかニャ?」
ツナ「うん」
トロ「何が出るかニャー♪」ガサガサ



チャラーラン♪
ピコピコッ、ズダダダダッ!ズジャーッ!
チャリーン♪チャリーン♪

トロ「面白いのニャ~」
ツナ「オレこのゲーム大好きなんだー」

クロ「二人供子供みたいだみャ…まぁ、それが二人の良いとこだからみャ。今日のトロステはこれにて終了みャ明日は」
ツナ「あ゛ーっ!」
トロ「勝ったニャ~♪」
クロ「うるさいみャーっ!」


今日のトロステ満足度は?
>▼面白かった
▼まあまあ
▼つまらなかった


End!

あとがき

おーい…子供の日続編AとBのSS書かないで何書いてんだってツッコミは無しで(汗)

とりあえず…
トロお誕生日おめでとー!

よし、頑張ってAとB書き上げよう…でも眠いからまた明日で(オイ)

子供の日C~雲雀編~


「えっと…じゃあ俺は…京子ちゃんと京子ちゃんのお兄さん、それからハルと雲雀さん達にするよ」

今日は、雲雀さんの誕生日だから、雲雀さんには会いに行く口実が出来て良かった

「雲雀達?十代目、雲雀の部下にも配るんすか?」
「うん。ロマーリオさんとかに」
「さすが十代目!部下への配慮も怠らないんですね!」
「いや…まぁ、うん」

本当はいつも雲雀で苦労してるだろうって思って持って行こうかな…なんて思ったとは言えない

「あれ?リボーンは?」
「さっきこのメモを置いて行かれましたよ」

獄寺君からリボーンのメモを受け取り、内容を読む

「えっと…゛ヴァリアーに届けてくる゛…だって。大丈夫かな…」

なんせヴァリアーとリボーンだ…いざとなったら抗争に発展しかけないよ~っ…

「きっとリボーンさんなら大丈夫っすよ!」

心配なのはリボーンじゃなくてヴァリアーだとは言えねー…

「あ、ディーノさん!これロマーリオさんとディーノさんに…」

獄寺君が持っていくタワーから、二箱をディーノさんとロマーリオさんに渡す

「ありがとうなツナ!ほら、ロマーリオも礼を言えよ?」
「サンキュー!…いつもボスが迷惑かけてすまねぇな…」
「いえいえ…」

苦笑いしながらヒソヒソ声で話していると、ディーノさんが思い出したようにポンと手を叩いた

「ツナ、もちろん恭弥の所には最後に行くんだよな?」
「はい、もちろん」

今日は雲雀さんの誕生日だから、少しでも長く二人きりで居たい

「…ツナ、オレも手伝うぜ」
「え?ディーノさんが?いいよっ!どうせ途中で通る道だし…」
「いいじゃねぇか。ボスの優しさに甘えろよ」

ロマーリオさんにまでそう言われるとこれ以上言えない…

「よ…よろしくおいします…」
「任せとけ!」
「えっと、じゃあ地図を…」
「大丈夫だ。このあたりの地図は頭に入ってるからな」

やっぱり雲雀さんは心強い人だなぁ…憧れちゃうな

「十代目、そろそろ行きましょう!」
「うん!」
「行くか!」

柏餅の入った箱を手に取り、それぞれ玄関に向かった

「気をつけてね~♪」
「行ってきまーす」

ドアを開け、それぞれ各地に散らばった
オレは速足で並盛中に向かう。途中獄寺君に何度も会ったが、なんとか振り切ってきた
最後の方はあからさまに待ち伏せな気がしたから、ガツンと(いや本当は優しくなんだけど…)言ったら、獄寺君は項垂れながらも帰ってくれた(多分)


並盛中につけば、雲行きが怪しくなってくる
…早く行かないと

正面玄関に向かい、靴を仕舞って…って上履き無いよ…

…ま、いっか


靴下を履いてるとはいえ、廊下はひんやりと冷たかった
階段をゆっくりと上がり、応接室のある階に向かう

不思議と応接室のある階だけ、他の階の廊下より床が冷たい気がする
…多分気のせいだけど

応接室の前に立ち、速まる心臓に、心を落ち着かせようと深呼吸する
いつも来ている筈なのに、いつ来てもこんなにも緊張するのは、不思議だ

ドアを開けようとドアノブに手をかけようとしたら、自分が開ける前にドアは開いた

「あ、草壁さん…」
「こんにちは」

いつも通り、かっこよくビシッとリーゼントヘアを極めている草壁さんが出てきた

「雲雀さんは?」
「委員長に用事ですか?多分見回りだと思いますよ」
「ありがとうございます!…あ、草壁さん、コレどうぞ。いつも雲雀さんがお世話になってます…」

お礼を言い少し走ってから、慌てて草壁さんの所に戻り、柏餅の入った箱を渡した

「これはどうもご丁寧に…柏餅ですか?」
「はい。母さんが沢山作り過ぎちゃって…お裾分けです。あ、じゃあまた今度!」
「…お気をつけて(いろんな意味で)」


草壁さんと別れ、校舎内を走り抜けた
屋上、保健室、各教室、校庭…色々巡って最後に辿り着いたのは、図書室

図書室を覗くと、雲雀さんは静かに本を読んでいた

一応ノックをしてから、図書室に入る

「…どうしたの、綱吉」
「!!」

静かに近寄ったけど、やっぱり気づかれた

「お誕生日、おめでとうございます。あの…それから…柏餅、持ってきたんですけど…食べますか?」
「ふぅん…ありがとう。ソレ、手作り?」
「あ、はい…もちろん。オレも何個か作ったんですけど…」

くるりと振り返った雲雀さんは、オレの腕から柏餅の入った箱を引ったくり、包みを開けた
あたりに柏の葉の良い香りが広がる

「これだよね」
「えっ!」

中から一つ、形の悪いやつを取りだして口に入れる
あれは正真正銘オレの作った柏餅だった。つぶあんがはみ出てるし、形も悪くて、柏の葉の包みかたも悪い

「固いし、見た目も悪いね」
「う゛ぅ…す…すみません…」

雲雀さんの辛口評価に、オレはガクッと肩を落とす

「…でも、味は美味しいから」
「ありがとうございます…!」

良かった…これで味も不味いなんて言われたらどうしようかと思ったよ…

「綱吉は食べないの?」
「オレは家で食べましたから」
「そう」

やっぱり一緒に食べれば良かったかな…

「…って雲雀さん…ここ図書室ですよ?食べ物なんて食べたら…」
「僕を誰だと思ってるの?僕が…」
「いえ何でもないです…」

ガタガタと震えながら後退りした

「ワォ…どこ行くんだい?」
「う゛…」

…腕をがしりと捕まれた

「あの…そろそろ帰ろうと…」
「駄目」
「でも晩ごはんが…」
「僕の家で食べればいいじゃないの」
「でも母さん心配するし…」
「僕が電話するよ」
「でも…」
「いちいちうるさい。それ以上何か言ったら咬み殺すよ」
「ひぃぃ…」

…今夜は家に帰れそうもありません…

「それから、今日は僕の言うこと何でも聞きなよ」
「う゛ぅ……は…はい?」
「今日は僕の誕生日。つまり僕の日だよね。だから僕の言うことは絶対。分かった?」

いつも言うこと聞いてる気がします…

「…何か言った?」
「なっ…なんでもないです…」
「今日は草壁に前々から頼んでおいた良いクスリがあるからね。試してみようか」

なんかっ…なんか身の危険がっ…

「…図書室でするのもいいかもね…綱吉、今日は帰さないから」

いや、帰れないどころか寝れない気が…

「綱吉」
「…何でしょうか」
「来年も祝ってよ」
「……はいっ!もちろん!」

精一杯の笑顔で答えた



End?

なんか微妙な終わりかたですみませんっ!
だってもうあと数分で5/5終わっちゃうし…
多分いつか修正します
そういえばみなさん柏餅食べましたか?みぃは食べました♪つぶあんもこしあんも両方☆
ではまたいつの日か…


お粗末さまでした…

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オンラインでは執筆を
オフラインではイラスト中心に活動中デス
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